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プロフィール
細江純子ホースコラボレーター

1975年愛知県生まれ JRA初の女性騎手として96年デビュー。
00年には女性騎手初の海外勝利(シンガポール)。
引退後は,ホースコラボレーターとして,フジテレビ「みんなのKEIBA」,U局「土曜ワイド中継」,グリーンチャンネル「トレセンTIME」に出演中。
レース直前の推奨馬の的確さは群を抜いている。
週中は栗東,週末は東京を拠点として活躍する。

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  • 第59回 日本の競馬もグローバル競技へ~海外騎手への免許交付がもたらすもの~ 2015.02.18

     クラシック好きだった父や、吹奏楽部だった兄の影響もあり、幼い頃からエレクトーンを習い、小・中学校は吹奏楽部に所属していた私。 よってスポーツ観戦するよりもコンサートに行く機会の方が子供の頃から多く、どちらかというとスポーツは見るのも競技するのも苦手...。 騎手引退後、マネージャーさんから肩書きを「スポーツコメンテーターにする?」と問われた時も「いや私はスポーツは全くと言っていいほど分からないので...」と返答したこ...

  • 第58回 平(たいら)な心は馬に安心感を伝える~腕利きに共通するのはいつもと同じ雰囲気~ 2015.01.07

     皆様、明けましておめでとうございます。とは書きつつも、現在はまだ2014年。暮れの有馬記念まで競馬もラスト3週というところなのですが、その3週もあっという間に過ぎてしまいそうな雰囲気です。 特に2014年の締めくくりとなる有馬記念は、史上初となる枠順選択制を導入。これについてはいろいろな意見があるように感じますが、その話題は置いときまして当日、私はBSフジの中で栗東におけるレポーターを担当することになりました。 初の試...

  • 第57回 ヌーヴォレコルト斎藤誠調教師~人の内面も見ての馬づくり~ 2014.12.15

     息子も1歳2ヵ月となり、今では家中を走り回っています。 天井しか見ていなかった赤ちゃんが寝返りをし、ハイハイをし、つかまり立ちをし、そして歩き、走っている。これが成長というものなのかと思うと、騎手時代に毎日調教に跨っていた馬たちのことを思い出します。 特に2歳で入厩してきた馬をゲート試験に合格させるまでの過程や、寂しがって1頭で歩けなかった馬が自立していく姿や、モノミをしていた場所にも動じなくなった時のことなど...

  • 第56回 表現とジェンダー~日本の馬社会の多様化には女性進出も大事~ 2014.11.12

     先日、東京の日本橋にある三越百貨店で初心者向けの競馬講座に参加しました。20名近いお客様を前に競馬の仕組みや馬券の種類、新聞の読み方、マークシートの書き方などをお話させてもらったのですが、そのほとんどが20代~50代の女性。 1時間半ほどにわたるトークの中、ほとんどの女性がメモを取りながら全てを吸収しようとする真剣な眼差しでした。 そして講義終了後には、最近競馬を始めて虜になってしまっているという女性が、「私は横山典...

  • 第55回 3歳の秋、春の疲れからの心のリフレッシュと体の度合い~牧場との連携がポイント~ 2014.10.17

     春のクラシック戦線で活躍した馬たちが続々と帰厩し、秋のGⅠレースに向けて動き始めています。 春の実績通りの走りができる馬もいれば、え?と首をかしげてしまう結果となってしまう馬も存在しますが、やはり過酷なローテーションでクラシックを駆け抜けてきた3歳馬にとっては、夏を越しての成長というよりも、春の疲れが心身共にとれているか?一度ゆるめた体が、どこまで走れる体勢になっているか?その為にはいつ頃厩舎に戻した方がいいか?...

  • 第54回 スターホースの集客力に感動~凱旋門賞挑戦に想う~ 2014.09.19

     早9月、我がベイビーも産まれてから1年が過ぎようとしています。首もすわっていなかった子が、いまや自分の足で立ち、名前を呼べば手を挙げ、小さな自己主張もするまでに成長。 そして競馬も夏のローカル開催が終了を迎える季節となり、秋のGⅠ戦線の足音も聞こえ始めています。 今年の下半期の注目のレースと言えば、いまや日本中の関心事ともなりつつある凱旋門賞でしょう。今年は日本から3頭の馬たちが参戦表明をしているわけですが、そ...

  • 第53回 馬同士の世界のSomething 2014.08.15

     先月、函館競馬最終日にグラスワンダー・スペシャルウィークが来場するとのことで、鈴木淑子さんと共にお披露目会に参加させてもらいました。実は私、2頭の現役当時は短き騎手人生の真っ只中。  しかも減量がとれて最も苦しい時期とあって、今のように客観的に競馬を見る余裕などなく、現場にいながら無関心に近い状況...。 騎手を引退してから2頭の歴史や過去のビデオを見直し、(こんなに凄まじい騎手の戦い、両馬の戦いだったんだぁ~)と...

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     早いもので、上半期の競馬も終わりを告げようとしています。現時点で残すGⅠは宝塚記念のみ。 注目の1頭ゴールドシップは、今年のダービージョッキー横山典弘騎手との初コンビが決まり、その手綱捌きに視線がそそがれていますが、2週前追い切りに初めて跨った横山騎手は、「クセ馬と呼ばれるこれまでの馬とはタイプが違う。とにかく我が強い。この馬は自分がどうこうしようと思う事が間違い。今日は、お願いします、お願いしますという気持ちで...

  • 第51回 類いまれな闘争心~吠えるゴールドシップ~ 2014.06.13

     騎手を辞めて早14年。 引退して間もない頃にお声をかけて頂いた仕事の1つに、関西テレビでのゲート前リポートがあります。GⅠレースにおける発走直前の各馬の様子をゲート横から伝えるのが主な内容なのですが、気づけばかれこれ10年以上に...。 当初は何を伝えていいのか?どういう言葉で状況を表現したらいいのか?さっぱり分からずド緊張の連続。そんな私を察し、さりげなく馬の様子を囁いて下さる先輩騎手もいらっしゃいましたが、当時は今以...

  • 第50回 フジキセキ産駒初のクラシック制覇~その意味するものとは? そして日本ダービーへ~ 2014.05.21

     クラシック第1弾となる桜花賞と皐月賞が終わりましたが、振り返ってみれば共に新馬戦から変わらぬ騎手で歩み続けてきたコンビでの勝利。やはりただでさえ戦歴が浅く、まだまだ未知な部分と課題も含んでいる若駒とあって、本番までに至る過程の重要さが伝わってくるものでした。  特にイスラボニータに関しては、新馬戦から振り返ると、ゲートや道中の折り合いなど若さ溢れる面があっただけに、見事な折り合いを披露しての皐月賞での走りには、陣...

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