ホソジュンのウマなりトーク
第66回 重賞騎乗機会5連勝~職人岩田騎手を支えるパートナーの存在~
2015.09.14
Tweet
夏競馬、競馬のみならず、食や温泉、地元の方との交流など、皆さんエンジョイされましたか?
さすがに私は子供が産まれてからというもの競馬後のお泊りが厳しくなり、地元の食材を堪能する機会がめっきり少なくなってしまいましたが、その分、新潟の空港では茶豆やせんべい、米麺などを購入し、帰宅後に家族で夏競馬の余韻に浸りました。
さてこの夏を満喫したジョッキーと言えば、数々の重賞制覇を成し遂げた岩田康誠騎手でしょう。
重賞騎乗機会5連勝。初コンビとなれば、その馬の弱点を補う騎乗振りを見せ勝利に導き、お手馬であれば、冷静かつ勝負にでての内容。セオリーや形にとらわれるのではなく、騎乗馬それぞれの個性や特徴を十二分に把握した上で、その良さを存分に発揮するスタイルや、弱点をカヴァーする手綱捌きは、まさに職人技、惚れ惚れしてしまいます。
以前、あるバレットの女性が、「一概に騎手と言っても、騎手と表現したくなるタイプと、ジョッキーと呼びたくなる人と2種類に分かれるよね」と話していました。よくよく聞けば、職人タイプは騎手、エンターテイメント性の強い人はジョッキーと。
アバウトな表現ではあるのですが、納得できると共に、確かにひとまとめに騎手と言っても、エージェント制度が導入されたこんにちにおいては、昔ながらのスタイルを重んじ、厩舎陣営とのコミュニケーションや日々の調教に手を抜かず黙々と目の前の仕事に励むタイプと、エージェントとタッグを組み、騎乗馬の選択や交渉力にたけたタイプの2つのスタイルに大きく分かれるように見え、その観点から2通りの言い方がうまれているようにも思えました。
そして前者である岩田騎手は、その代表とも言える職人気質ですが、昔から職人と聞くと、実直で信念の強いイメージを持つ一方で、こだわりが強すぎて近づき難い、頑固といった見方もあり、どの世界でも、職人と言われる方のお弟子さんやマネージャーさん、奥さんといった方の苦労話はつきないもの。
逆を言えば、無心に1つの物事を追い求められる環境や状況を提供する周囲の支えや理解なしには難しいのかもしれません。特に、物や情報が溢れるこんにちにおいては、なおさらのこと。
よって身近な人=パートナーの存在というのは非常に重要なわけですが、岩田騎手夫妻を見ていると、なおさらその事を再認識させられます。というのも岩田騎手の奥さんは、岩田騎手の内面的なこと、体のこと、その全てを理解し、サポートされている印象を受けるからです。
例えばイギリスでご一緒した際には、レースの合間に、さりげなく岩田騎手の腰に手をあて指圧をされていたのですが、お話を伺えば、体を酷使する旦那さんの為に、骨や筋肉の勉強もされマスターされたとのこと。
しかもその様子が、周囲に気づかれないように、さりげなく治療されており、普段の関係性を物語っているかのようでした。
私も40歳を過ぎると、夫婦の形や夫婦の在り方について考えさせられることが多くなると同時に、心底、パートナーによって人生というのは、大きく変わってしまうことも認識させられます。
結婚イコール女性は、苗字が変わる、仕事を辞める、出産、育児もスタートするなど大きな変化が女性側だけに伴うように見えて、実は最終的には奥さん次第で、旦那さんの仕事への向き合い方や方向性、生き方などが決まり、結果、夫婦や家族が形成されていく気がしてならないのです。
よくよく考えて見れば、女の家と書いて嫁。女が家を守り、そして作る。
岩田騎手の活躍に奥様の存在が浮かぶと共に、周囲から鬼嫁と呼ばれる私にとっては、反省の機会ともなりました...。
皆さんは、どうお考えになりますか?それではまた来月お逢いしましょう。
ホソジュンでしたぁ。
さすがに私は子供が産まれてからというもの競馬後のお泊りが厳しくなり、地元の食材を堪能する機会がめっきり少なくなってしまいましたが、その分、新潟の空港では茶豆やせんべい、米麺などを購入し、帰宅後に家族で夏競馬の余韻に浸りました。
さてこの夏を満喫したジョッキーと言えば、数々の重賞制覇を成し遂げた岩田康誠騎手でしょう。
重賞騎乗機会5連勝。初コンビとなれば、その馬の弱点を補う騎乗振りを見せ勝利に導き、お手馬であれば、冷静かつ勝負にでての内容。セオリーや形にとらわれるのではなく、騎乗馬それぞれの個性や特徴を十二分に把握した上で、その良さを存分に発揮するスタイルや、弱点をカヴァーする手綱捌きは、まさに職人技、惚れ惚れしてしまいます。
以前、あるバレットの女性が、「一概に騎手と言っても、騎手と表現したくなるタイプと、ジョッキーと呼びたくなる人と2種類に分かれるよね」と話していました。よくよく聞けば、職人タイプは騎手、エンターテイメント性の強い人はジョッキーと。
アバウトな表現ではあるのですが、納得できると共に、確かにひとまとめに騎手と言っても、エージェント制度が導入されたこんにちにおいては、昔ながらのスタイルを重んじ、厩舎陣営とのコミュニケーションや日々の調教に手を抜かず黙々と目の前の仕事に励むタイプと、エージェントとタッグを組み、騎乗馬の選択や交渉力にたけたタイプの2つのスタイルに大きく分かれるように見え、その観点から2通りの言い方がうまれているようにも思えました。
そして前者である岩田騎手は、その代表とも言える職人気質ですが、昔から職人と聞くと、実直で信念の強いイメージを持つ一方で、こだわりが強すぎて近づき難い、頑固といった見方もあり、どの世界でも、職人と言われる方のお弟子さんやマネージャーさん、奥さんといった方の苦労話はつきないもの。
逆を言えば、無心に1つの物事を追い求められる環境や状況を提供する周囲の支えや理解なしには難しいのかもしれません。特に、物や情報が溢れるこんにちにおいては、なおさらのこと。
よって身近な人=パートナーの存在というのは非常に重要なわけですが、岩田騎手夫妻を見ていると、なおさらその事を再認識させられます。というのも岩田騎手の奥さんは、岩田騎手の内面的なこと、体のこと、その全てを理解し、サポートされている印象を受けるからです。
例えばイギリスでご一緒した際には、レースの合間に、さりげなく岩田騎手の腰に手をあて指圧をされていたのですが、お話を伺えば、体を酷使する旦那さんの為に、骨や筋肉の勉強もされマスターされたとのこと。
しかもその様子が、周囲に気づかれないように、さりげなく治療されており、普段の関係性を物語っているかのようでした。
私も40歳を過ぎると、夫婦の形や夫婦の在り方について考えさせられることが多くなると同時に、心底、パートナーによって人生というのは、大きく変わってしまうことも認識させられます。
結婚イコール女性は、苗字が変わる、仕事を辞める、出産、育児もスタートするなど大きな変化が女性側だけに伴うように見えて、実は最終的には奥さん次第で、旦那さんの仕事への向き合い方や方向性、生き方などが決まり、結果、夫婦や家族が形成されていく気がしてならないのです。
よくよく考えて見れば、女の家と書いて嫁。女が家を守り、そして作る。
岩田騎手の活躍に奥様の存在が浮かぶと共に、周囲から鬼嫁と呼ばれる私にとっては、反省の機会ともなりました...。
皆さんは、どうお考えになりますか?それではまた来月お逢いしましょう。
ホソジュンでしたぁ。