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第25回 予想し易く高配当

2011.01.06
 フレキシベットから始まったこの話も,ついに3回目に突入した。既にご存知かと思われるが,この中間も「これでもか!」というぐらい,またまた新たな話題が登場している。それは後で
 まず先月の終わりに触れた,芦屋競艇の「サンライズレース」。詳しい仕組みを説明すると,(1)展示の時刻を通常より2時間ほど早い9時5分に行う。(2)1R~4Rを企画レースとして実施。具体的に1Rは1号艇にA級選手,2~6号艇にB級選手。2Rは1・4号艇にA級選手,2・3・5・6号艇にB級選手。3Rは1・3・5号艇にA級選手,2・4・6号艇にB級選手。4Rは進入固定レース。といった具合だ。

 実施前の4~6月との比較で約3割増,特にレース番が若いほど売れるという結果となった。発売式別やスタート展示はそのままで,かつ早い時間ほど売れていることからも,番組を工夫する方法がウケているということがわかる。こう言ってはなんだが,そりゃB級選手の中にA級選手を混ぜたら,予想し易いに決まっている。実際はまくりが決まりやすい芦屋の特性もあり,企画開始最初の節の,1Rの3連単配当は750円~7,650円と,必ずしも堅い結果ばかりではない。あまりに好調過ぎて?当初より大幅に延長され,G1・G2開催を除く全27節132開催日に拡大,さらに,昼どきの8RにもA級選手を1号艇に組む「昼どき戦」もスタートすることとなった。

 競馬でも11月27日より福山競馬で「おはようモーニングとく戦」が始まった。編成された一般競走のうち,注目馬の出走するレースを1Rで行うというものだ。レース時間を早めるものではないが,注目馬がいる「わかりやすい番組」を前半戦に組むという方法は同じ。さすがに競馬の場合はB級やC級にオープン馬を突っ込むことはできないが,条件戦の中で番組を選んで組むというのはよく考えたと思う。主催者が予想行為を行うのはご法度だが,例えば既に競艇や,競馬でも高知で行われている「記者選抜」のような形なら,柔軟な番組が組めるのではないかと思われる。「予想しやすく,かつ高配当」という志向か。

 それから,ミッドナイト競輪。その詳細が発表された。夜9時以降,無観客,インターネット投票のみで行われることは先月号の通りだが,夜9時頃から11時30分まで,7車立ての1日7レース制。A級1・2班(FⅡ)による4周戦(1,625m)。初日に予選を行い,2日目に決勝を行うという。やはり,勝ち上がり制を採用してきた。

 ミッドナイト競輪は予想し易い番組ではなく,他競技が行われていない「独占時間帯」を狙ったもので,その時間帯ゆえ無観客で行い,同時に約半減と見積もられている,大幅な開催経費削減をも狙ったものである。ナイター,モ-ニングともに独占状態のうちはいいが,競合する時間帯の開催場が増えると,元に戻るという結果になっているが,さすがに無観客のミッドナイト開催はどこでも真似ができるというものではなく,時間的にも帰宅して一息ついた頃でもあり,恐らくは注目を集めることだろう。

 これは筆者の妄想とお断りしておくが,これなら,たとえば東京ドームで無観客レースを開催することが出来るのではないだろうか。お客さんが来ないのなら,東京都も文京区も,反対のしようがないのではないか。とりあえずは小倉,そして前橋ということにはなるだろうが。

 さて,ミッドナイト競輪開催により,公営競技に残された時間帯は午前0時から午前9時となった。深夜帯は難しいだろうが,その気になれば,午前6時から午前9時の時間帯にレースを始める競技が現れるかもしれない。

 ではまとめ,と思ったら。ビッグニュースが飛び込んで来た。以前発表されていた,JRAの5重勝単式の詳細第1弾である。JRAのリリースによると,キャリーオーバーの有無に関わらず最高配当2億円。指定された5レースは場をまたぐパターンである。名称は「WIN5(ウインファイブ)」。方式はランダム式,セレクト式,そして一部ランダム式も採用され,ランダムとセレクトの票は合算されるという。つまり,サッカーのtotoとtotoBIGのような関係ではなく,LOTO6のようなQuick Pick方式を採用したことになる。

 というわけで紙面が尽きた。さらに来月へ続く。

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