馬ミシュラン
第132回 『浦和JBC』
2019.12.26
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「この日、今まで見たことのない浦和になる」のキャッチコピー通り、1日の総売上58億3,151万1,430円(トリプル馬単含む)と大盛況に終わった浦和JBC開催。2016年川崎開催の48億7,402万2,850円を超える地方競馬レコード。当日は無料入場ということもあり、総入場者数2万9,191人と、こちらも大いに賑わった。
これだけの結果をおさめた要因は、おそらくは「ファンの興味を惹いた」からだったのではないか。南関東4場の大トリとなる初開催。初もの効果はJBC最大の魅力。売上はともかく、入場に関しては2回目以降どこも集客に苦労していることからも、「初開催」というだけでまず人が呼べる。
その中で、これは嬉しくない方で興味を惹いたのが「浦和大丈夫か?」だった。まず敷地が狭い。これは今更どうしようもないことだが、南関東での開催となると、どうしても3万人は計画しておかなければならない。かつて正月開催の3万人を経験したが、身動きできないし馬券は買えないし、の記憶があっただけに、狭く、第7投票所を開けたとしても券売機の少ない今の浦和競馬場で捌き切れるのか、そういう不安は確かにあった。
JBC前日のウインズ浦和へ、馬券を買いがてら視察。かなり準備は進んでいて、入場門を入ると「JBC浦和、始まる。」の幕に興奮が高まる。
そしてJBC当日。なんと筆者は会社勤務。事前に主催者と3日前出馬を交渉していたが、JBC当日の出馬は3日前確定となったが、2日目以降は通常通りの2日前確定。浦和は確定出馬がサーバーにアップされる時間が遅く、14:00発走のJBCレディスクラシック時点でまだ制作作業中。現場もまだ後半の追い切りを終えての本場となるため、念の為ひとり成績担当を増やして、現場の取材や写真も他に頼み、編集の主力メンバーは会社。なんとも残念だがこれは仕方なし。
とはいえ、現場の状況は記者席や営業部から逐次連絡があるし、入場、売上もレースごとに入るし、当日は南関東地方競馬チャンネル、グリーンチャンネル、BSフジ、インターネット中継と、画面を4つも開いて万全の態勢。生で観戦できないのは残念だが、混雑もなく快適な環境であった。
JBCレディスクラシックはこれまで8年、勝ち馬はトライアルのレディスプレリュード組であった。今年は2着のファッショニスタが1番人気に推されたのも当然だが、浦和の外枠は圧倒的に不利で3着は仕方なし。好枠を引いたヤマニンアンプリメの勝利は、納得の結果だった。
スタート直後のアクシデントは、2番のタイセイラナキラが内に切れ込み、1番モンペルデュに接触し、同馬はラチにぶつかりバランスを崩し転倒。競走中止となり、戸崎騎手が負傷した件。
浦和の1300m、1400mでは以前も中~外枠の馬が内枠の馬を押圧し、内枠の馬の騎手がバランスを崩し馬から放り出されて内馬場に落ちたことがあった。そもそもコース幅が狭く、4コーナー近くで見ていると、外枠の馬は目の前にいる。しかもJpnⅠともなれば出脚が早く、ほんの少し立て直しが遅れれば、こういう事故が起きてしまう。
矢野、戸崎両騎手ともコースはよく知っているはずで、それだけ厳しいレースをしたという事だ。
JBCスプリントは高松宮記念を勝ったミスターメロディ(USA)が1番人気に推されたが、勝ったのは地元浦和のブルドッグボス。34秒1の速いペースだったが、コパノキッキングが3コーナーで先頭に立つ積極策。これがはまったと思ったところを外からクビ差交わした。藤田菜七子騎手の騎乗はいわば浦和の定石で、早くもなく、遅くもなく称賛に値するが、それがブルドッグボスにとっては絶好の展開になり、御神本騎手も見逃さなかった。筆者的にも予想の段階で、ブルドッグボスか、ノブワイルドか悩み、枠が良いノブを◎に、ブルドッグを△に。2択を誤った。
JBCクラシックは3レースの中で最も平穏な結果となった。勝ったチュウワウィザードも2着のオメガパフュームも、いわば王道を歩んできただけに、勝負の鍵となったのは「浦和適性」か。
帰社した現地組の感想を聞くと、思ったより混んでいなかったと口を揃えて言っていた。新聞の売り上げ部数からは場内の滞留者は当社調べで15,000~17,000人ぐらいではないか。窓口混雑のため、場内のwifiでネット投票の利用を勧めるなど、画期的な面もあった。帰りのアクセスもスムーズ。聞けば高山副管理者は、サッカーW杯時にアクセス担当だったとか。始まる前は不安だらけだったが、終わってみればなるほどだった。
これだけの結果をおさめた要因は、おそらくは「ファンの興味を惹いた」からだったのではないか。南関東4場の大トリとなる初開催。初もの効果はJBC最大の魅力。売上はともかく、入場に関しては2回目以降どこも集客に苦労していることからも、「初開催」というだけでまず人が呼べる。
その中で、これは嬉しくない方で興味を惹いたのが「浦和大丈夫か?」だった。まず敷地が狭い。これは今更どうしようもないことだが、南関東での開催となると、どうしても3万人は計画しておかなければならない。かつて正月開催の3万人を経験したが、身動きできないし馬券は買えないし、の記憶があっただけに、狭く、第7投票所を開けたとしても券売機の少ない今の浦和競馬場で捌き切れるのか、そういう不安は確かにあった。
JBC前日のウインズ浦和へ、馬券を買いがてら視察。かなり準備は進んでいて、入場門を入ると「JBC浦和、始まる。」の幕に興奮が高まる。
そしてJBC当日。なんと筆者は会社勤務。事前に主催者と3日前出馬を交渉していたが、JBC当日の出馬は3日前確定となったが、2日目以降は通常通りの2日前確定。浦和は確定出馬がサーバーにアップされる時間が遅く、14:00発走のJBCレディスクラシック時点でまだ制作作業中。現場もまだ後半の追い切りを終えての本場となるため、念の為ひとり成績担当を増やして、現場の取材や写真も他に頼み、編集の主力メンバーは会社。なんとも残念だがこれは仕方なし。
とはいえ、現場の状況は記者席や営業部から逐次連絡があるし、入場、売上もレースごとに入るし、当日は南関東地方競馬チャンネル、グリーンチャンネル、BSフジ、インターネット中継と、画面を4つも開いて万全の態勢。生で観戦できないのは残念だが、混雑もなく快適な環境であった。
JBCレディスクラシックはこれまで8年、勝ち馬はトライアルのレディスプレリュード組であった。今年は2着のファッショニスタが1番人気に推されたのも当然だが、浦和の外枠は圧倒的に不利で3着は仕方なし。好枠を引いたヤマニンアンプリメの勝利は、納得の結果だった。
スタート直後のアクシデントは、2番のタイセイラナキラが内に切れ込み、1番モンペルデュに接触し、同馬はラチにぶつかりバランスを崩し転倒。競走中止となり、戸崎騎手が負傷した件。
浦和の1300m、1400mでは以前も中~外枠の馬が内枠の馬を押圧し、内枠の馬の騎手がバランスを崩し馬から放り出されて内馬場に落ちたことがあった。そもそもコース幅が狭く、4コーナー近くで見ていると、外枠の馬は目の前にいる。しかもJpnⅠともなれば出脚が早く、ほんの少し立て直しが遅れれば、こういう事故が起きてしまう。
矢野、戸崎両騎手ともコースはよく知っているはずで、それだけ厳しいレースをしたという事だ。
JBCスプリントは高松宮記念を勝ったミスターメロディ(USA)が1番人気に推されたが、勝ったのは地元浦和のブルドッグボス。34秒1の速いペースだったが、コパノキッキングが3コーナーで先頭に立つ積極策。これがはまったと思ったところを外からクビ差交わした。藤田菜七子騎手の騎乗はいわば浦和の定石で、早くもなく、遅くもなく称賛に値するが、それがブルドッグボスにとっては絶好の展開になり、御神本騎手も見逃さなかった。筆者的にも予想の段階で、ブルドッグボスか、ノブワイルドか悩み、枠が良いノブを◎に、ブルドッグを△に。2択を誤った。
JBCクラシックは3レースの中で最も平穏な結果となった。勝ったチュウワウィザードも2着のオメガパフュームも、いわば王道を歩んできただけに、勝負の鍵となったのは「浦和適性」か。
帰社した現地組の感想を聞くと、思ったより混んでいなかったと口を揃えて言っていた。新聞の売り上げ部数からは場内の滞留者は当社調べで15,000~17,000人ぐらいではないか。窓口混雑のため、場内のwifiでネット投票の利用を勧めるなど、画期的な面もあった。帰りのアクセスもスムーズ。聞けば高山副管理者は、サッカーW杯時にアクセス担当だったとか。始まる前は不安だらけだったが、終わってみればなるほどだった。