JBIS-サーチ

国内最大級の競馬情報データベース

プロフィール
細江純子ホースコラボレーター

1975年愛知県生まれ JRA初の女性騎手として96年デビュー。
00年には女性騎手初の海外勝利(シンガポール)。
引退後は,ホースコラボレーターとして,フジテレビ「みんなのKEIBA」,U局「土曜ワイド中継」,グリーンチャンネル「トレセンTIME」に出演中。
レース直前の推奨馬の的確さは群を抜いている。
週中は栗東,週末は東京を拠点として活躍する。

最新記事一覧

  • 第29回 人と馬との歴史の中で~築かれた信頼関係と自由の権利~ 2012.08.17

     唐突な話ではあるのですが、私は、よく周囲の人から、「君は自由な人だよね」「自由人だよね」「いいよね、自由で」と言われます。 自由...? 正直、自分自身を客観的に見ることがなかったせいか、もしくは他人と自分を比較して物事を判断する習慣がないのか、その意図することがよく分からないでいました。 しかし今年の夏、2週間にわたるアイルランドの旅で、自由の意味と、自分自身が自由と周囲に判断されるその要因の両方を感じるものとな...

  • 第28回 アニマルコミュニケーター~理解してくれるパートナーの存在~ 2012.07.19

     日本ではあまり馴染みのない、アニマルコミュニケーターという職業。その名の通り、動物と会話をする人のことなのですが、先日、ある方からアニマルコミュニケーターに関する本をお借りしました。内容は、アメリカを舞台に、犬や猫、馬など、数々の動物たちとの会話を元に、飼い主たちが困っている問題や悩み、疑問に思っていることを解決していくというもの。 その中に競走馬も登場するのですが、不思議なことに、その話、日本でも聞くよなぁ~...

  • 第27回 寡黙だからこそ、強い意志があるのかも... 2012.06.15

     先月号を書き終えたのが、ちょうど春の天皇賞前。あれから約1ヵ月の間に行われた数々のG1レースでは、様々なことがありましたね。 まずはなんと言っても、春の天皇賞でのオルフェーヴルの大敗。やはりこれまでとは違い、調教再審査を行わなければならない中での調整過程は、人間が感じている以上に、馬にとっては過酷なものだったのかも...。 師もそのあたりを心配し、胃薬を与えながらの調整をしてきたものの、お腹をこわすこともあった様子...

  • 第26回 調教師という仕事とは... 2012.05.25

     今年の寒さも、桜と共に終わりを告げ、あっという間に街の色はピンクから緑に。そして競馬もクラシック第1弾となる桜花賞、皐月賞も終わり、いよいよ連続G1週へと突入。栗東トレセンも、カメラの台数が増え、普段スクリーンを通して目にしているタレントさんの姿も...。 このシーズンというのは、週末だけでなく週中においても華やかな空気を感じます。特に今年は、阪神大賞典でのオルフェーヴルの逸走もあっただけに、6週連続G1の先陣を切...

  • 第25回 前哨戦は波乱模様...。~ジョワド、オルフェの心の内は?~ 2012.04.17

     このコラムが掲載される頃には、クラシックも始まり、桜花賞馬、皐月賞馬、そして古馬のG1戦線も本格化しているのでしょう。 しかしながら、その春に向けての前哨戦となった3月は、いろいろな意味で波乱も多く、「競馬に絶対はない」という格言が、強調されたように感じます。 例えば、わずかキャリア2戦目でG1馬に輝いた天才少女・ジョワドヴィーヴルのチューリップ賞での敗戦や、阪神大賞典で馬群から逸脱した走りを見せ2着となったオルフ...

  • 第24回 名作との再会に、新鮮な思い。~感じる心、心と心の対話~ 2012.03.22

     最近、自分でも想像もしていなかった分野での仕事の依頼を受けることがあり、その度に、新鮮な気持ちと共に、一つのことを続けさせてもらっている今の自分の環境に、感謝の思いになります。 例えば、つい先日頼まれたのが、競馬とは全く関係のない本においての帯のコメント。ヴィレッジブックスという出版社が、この度、「今頑張っている、女の子に。」と題し、「赤毛のアン」や「あしながおじさん」といった不朽の名作を、新訳して出版。これま...

  • 第23回 オルフェーヴル凱旋門賞へ向けてと、内田博幸騎手の復帰 2012.02.16

     2012年がスタートし、1月6日には2011年度のJRA賞も発表されました。年度代表馬には、オルフェーヴルが輝きましたが、史上7頭目となる3冠達成はもちろんのこと、暮れの有馬記念で見せた走りに、誰もが納得の結果といったところでしょう。今年は阪神大賞典から春の天皇賞へと進み、秋には今年の最大目標と位置付けする凱旋門賞へ。 逆を言えば、今年の春は凱旋門賞を勝つための試練を馬に与え、全ての面をクリアにして臨みたいと考える陣営...

  • 第22回 2011年輝いた馬と人~水色と赤の勝負服~ 2012.01.17

     この記事が掲載される頃には、2012年がスタートし、新たな年の始まりを、それぞれの思いの中で迎えているのでしょうね。 振り返ると、2011年は想像もしていなかったことが次から次へと起こり、個としてはもちろんのこと、社会という大きな枠組みの中の一員という認識のもと、様々なことを考え、また見つめ直す年だった気がします。 その2011年を踏まえた上で、「この2012年をどう生きるべきなのか?」という問いを、常に自分自身に語りかけなが...

  • 第21回 感動のジャパンカップ ブエナビスタの勝利 2011.12.08

     ブエナビスタ凄いですね~。素晴らしいジャパンカップでした。何から書こうかと迷ってしまうほど,様々な感情が沸き起こりましたが,とにかく,ブエナビスタの凄さ,偉大さというのは,競馬ファンの全ての方が感じ,感動を与えてもらったのではないでしょうか? 1年前のJCの降着の悲劇,正直100%納得のいくものではなく,私も心のやり場を探していた気がします。でもその時に陣営は,「結果として勝利ではなかったけど,ブエナが一番強かった」...

  • 第20回 運とは!? 祝・オルフェーヴル 2011.11.14

     秋のGⅠ戦線も佳境に入ってきましたが,大きな舞台になればなるほど,競馬関係者の中で談義されるのが,「運」というテーマ。 「この馬は,運を持っているからなぁ~」と言われる仔もいれば,逆に,「この馬は,運がないからなぁ~」と...。 確かに馬も人間同様,持って生まれた星というものがあるのか?運の強さを感じるタイプとそうでないタイプに分かれます。 例えばですが極端な話,ディープインパクトのような圧倒的な能力を持った世代に生...

トップへ