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第168回 人生半世紀の節目の前に~お酒、税金、保険、理解することで認識変わる~

2024.03.19

 今月で49歳。


 同級生たちは50歳ですから、生まれて半世紀ということになります。


 人生の折り返し地点も過ぎたことに加え、まわりで移住し始める同世代や、計画をされている方も存在し、私もそろそろ余生をどう過ごすか?漠然とではありますが、考え始めています。もともと子供の頃から両親に、「職業と結婚は自分で選びなさい」と言われ育ってきたこともあり、幼少期時代から、どうやって生計を立てていくか?ばかりを考えていた私。


 また小学時代は新聞配達、中学時代は鉄工所を経営していた祖父の会社、そして高校時代は喫茶店でバイトをしていたこともあり、将来は、自分の好きなことでお金を得たいと思うようになり、騎手の道へと繋がった経緯も。


 振り返ると、騎手としては悩むことばかりで、精神的にも肉体的にも常に限界を抱えながら過ごしていましたが、引退後、競馬を伝える仕事となってからは、馬と1番長い時間を過ごす厩務員さん方の話が面白く、馬のことをもっと知りたい気持ちが高まり、取材や記事を書くことに多くの時間を費やしてきました。


 しかしながらこの数年は、コロナ禍や10日競馬が主流となったことで、現場から足が遠のき、正直、昔ほどの熱量が自分の中にあるのか?疑問に思う時も…。


 でもその一方で、今は頭の中で競馬以外のことを考えるスペースも生まれ、様々なことに対して無知すぎた自分に気づきはじめています。その1つがお酒。


 まわりから酒豪といわれたこともあるほど、お酒を呑んできましたが、正直、製造過程の違いや種類、割り方など、まったく理解をしておらず、なぜそのような状況の中で、これまでお酒を呑んでいたのか?自分のことなのに不思議に思えてしまいます。


 そしてお酒を知れば知るほど、お酒の背景には歴史的な要因や国によっての文化の違いもあり、そこにもまた面白みが増すのです。


 そのきっかけはいくつかあるのですが、その1つにオーセンティックなバーにいった際、隣に座られた韓国からの観光客のご夫婦の姿でした。


 共に32歳で、エンジニアの旦那さんと高校教師の奥さんだったのですが、ウイスキー好きの旦那さんが、物静かにストレートで呑まれており、その姿が呑むというよりも嗜んでいたのです。


 ウイスキーの香りを楽しみ、舌で味の深みを感じているような…。


 果たしてこういった30代の日本人はいるのだろうか…と感じるとともに、これは自分自身にも言えることなのですが、お酒に限らず、税金や保険制度などにおいても、しっかりと中身を理解できるような説明が教育の一環としてあれば、お酒を呑むから嗜むと変換されるように、税金においても、取られるという認識から、納めるという誇りに変わるようにも思えるのです。


 もちろん税金の使われ方が重要なのですが…。


 年齢的な節目と確定申告時期も重なり、今月のコラムはちょっと競馬から離れた話となってしまいましたが、皆さん、どう思われますか?


 それではまた来月お目にかかりましょう。


 ホソジュンでしたぁ。

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