南関フリーウェイ
第50回 真冬のハートビートナイター開催
2019.01.24
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2019年1月。船橋ケイバでは「ハートビートナイターの通年化」がスタートしました。3場でナイターが開催されている南関東競馬ですが、これまで厳冬期は昼間開催に移行していたため、真冬の夜の競馬場がどれくらい寒いのかは全くの未知数。12月の開催では防寒対策の話に花が咲きました。
一番心配されたのがジョッキーの防寒と安全。時速60キロで走るとされるサラブレッドに乗って、真冬の夜に、もしかしたら雨、もしかしたら小雪やみぞれの中でレースをする・・・体感温度は気温を遥かに下回ること間違いなし。以前からネックウォーマーの着用は認められていますが、いくら仕事とはいえ、一歩間違えば命に係わる危険も伴っているのが競馬。寒さで身体機能が奪われて、事故に繋がることは絶対にあってはなりません。
そこで、1月と2月はアンダーシャツ分として斤量にプラス0.5キロ(2月のJRA交流競走は除く)が加えられ、発走時刻も通常より1時間前倒しに。さらに、下見所から発走まで防寒着(主催者が用意した騎手共通のもの)の着用が認められました。その防寒着については、1月開催では着用した騎手はいなかった模様。そこからは、できるだけ通常の状態でレースに臨みたいという気持ちも伝わって来ました。次開催もどうか雨や雪になりませんように。
一方、来場者への防寒対策として、入門時にカイロが配布(先着順)され、パドック近くには暖を取ることができる設備が登場していました。その名も「パラソルヒーター」。地元船橋の会社が提供しているそうで、そばに行ってみると、パラソルの下はほわりと温かい空気がたちこめていてかなり快適。続々と人々が集っていました。開催成功のために奔走している広報担当さんにこのことを伝えると、ほっとした表情に。それは「皆さんに冬のハートビートナイターを楽しんでもらいたい」という気持ちの表れなのでしょう。屋内施設アタリーナは暖房完備なので、そちらで競馬を楽しんでいる方も多数いらしたようです。
また、今まで待機場所がなかった誘導馬スタッフ用として、寒さをしのげる休憩用のコンテナが設置されて、関係者一同ひと安心。馬場での誘導では笑顔を見せている誘導馬スタッフですが、合間には寝藁上げや飼い葉や水の世話など、表からは見えない部分での力仕事も多々。気候が良い間は若さとファイトで乗り越えられても、さすがに真冬は厳し過ぎますもの。
取材する側としては、寒くてメモが取りづらくなるこの季節はレコーダーでの録音とメモとのダブル対策が必須です。屋外で録音のみだと、風の音で音声が遮られ「この馬の強味は・・・(ボワボワボワ)・・・で、今後の課題は・・・(ゴゴゴブオオオ)・距離的には・・(ボボボボ)と思います」という肝心なところが聞き取れない悲劇を過去に何度か経験済み。メモだけだと寒すぎて思うように文字が書けず、結果、見直した時にミミズ状態の字が読み取れないという、なんともカナシイ結末ということもあります。
他には、話を聞きたい騎手や調教師の皆さんのタイミング待ち(皆さん、レース以外に装鞍などがありお忙しいのです)も仕事のひとつ。船橋競馬場の場合、装鞍所に向かう出入り口(検量室前)でその時を待ちますが、まだ日が出ている間は、その近辺にある'できるだけ日が当たるあたたかい場所'で待機しています。そこで、例えば、別々に話を聞きたい二人を待っている場合、その二人が別々に登場するとありがたいのですが、そういう時に限って待っている二人が同時に現れ、片方の方からのみしか話が聞けず、残るひとりは次のチャンスへと持ち越し。その次に出会えたチャンスも、電話中だったり忙しそうだったりと、いろいろあります。暑くても寒くても。
真冬ではありますが、春を占う番組も組まれ、続々と'クラシック候補'が現れる季節。それはこの季節の醍醐味かも知れませんね。寒さ対策をしっかりして、引き続き真冬の競馬場を楽しんでいきましょう。
一番心配されたのがジョッキーの防寒と安全。時速60キロで走るとされるサラブレッドに乗って、真冬の夜に、もしかしたら雨、もしかしたら小雪やみぞれの中でレースをする・・・体感温度は気温を遥かに下回ること間違いなし。以前からネックウォーマーの着用は認められていますが、いくら仕事とはいえ、一歩間違えば命に係わる危険も伴っているのが競馬。寒さで身体機能が奪われて、事故に繋がることは絶対にあってはなりません。
そこで、1月と2月はアンダーシャツ分として斤量にプラス0.5キロ(2月のJRA交流競走は除く)が加えられ、発走時刻も通常より1時間前倒しに。さらに、下見所から発走まで防寒着(主催者が用意した騎手共通のもの)の着用が認められました。その防寒着については、1月開催では着用した騎手はいなかった模様。そこからは、できるだけ通常の状態でレースに臨みたいという気持ちも伝わって来ました。次開催もどうか雨や雪になりませんように。
一方、来場者への防寒対策として、入門時にカイロが配布(先着順)され、パドック近くには暖を取ることができる設備が登場していました。その名も「パラソルヒーター」。地元船橋の会社が提供しているそうで、そばに行ってみると、パラソルの下はほわりと温かい空気がたちこめていてかなり快適。続々と人々が集っていました。開催成功のために奔走している広報担当さんにこのことを伝えると、ほっとした表情に。それは「皆さんに冬のハートビートナイターを楽しんでもらいたい」という気持ちの表れなのでしょう。屋内施設アタリーナは暖房完備なので、そちらで競馬を楽しんでいる方も多数いらしたようです。
また、今まで待機場所がなかった誘導馬スタッフ用として、寒さをしのげる休憩用のコンテナが設置されて、関係者一同ひと安心。馬場での誘導では笑顔を見せている誘導馬スタッフですが、合間には寝藁上げや飼い葉や水の世話など、表からは見えない部分での力仕事も多々。気候が良い間は若さとファイトで乗り越えられても、さすがに真冬は厳し過ぎますもの。
取材する側としては、寒くてメモが取りづらくなるこの季節はレコーダーでの録音とメモとのダブル対策が必須です。屋外で録音のみだと、風の音で音声が遮られ「この馬の強味は・・・(ボワボワボワ)・・・で、今後の課題は・・・(ゴゴゴブオオオ)・距離的には・・(ボボボボ)と思います」という肝心なところが聞き取れない悲劇を過去に何度か経験済み。メモだけだと寒すぎて思うように文字が書けず、結果、見直した時にミミズ状態の字が読み取れないという、なんともカナシイ結末ということもあります。
他には、話を聞きたい騎手や調教師の皆さんのタイミング待ち(皆さん、レース以外に装鞍などがありお忙しいのです)も仕事のひとつ。船橋競馬場の場合、装鞍所に向かう出入り口(検量室前)でその時を待ちますが、まだ日が出ている間は、その近辺にある'できるだけ日が当たるあたたかい場所'で待機しています。そこで、例えば、別々に話を聞きたい二人を待っている場合、その二人が別々に登場するとありがたいのですが、そういう時に限って待っている二人が同時に現れ、片方の方からのみしか話が聞けず、残るひとりは次のチャンスへと持ち越し。その次に出会えたチャンスも、電話中だったり忙しそうだったりと、いろいろあります。暑くても寒くても。
真冬ではありますが、春を占う番組も組まれ、続々と'クラシック候補'が現れる季節。それはこの季節の醍醐味かも知れませんね。寒さ対策をしっかりして、引き続き真冬の競馬場を楽しんでいきましょう。