南関フリーウェイ
第63回 NARグランプリ2019授賞式が行われました。
2020.02.26
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今年もまた、NARグランプリの授賞式についてお伝えする季節となりました。地方競馬の各部門の頂点に立った受賞者が集うNARグランプリ2019。今年の授賞式は去る2月17日、都内のホテルで華やかに開催されました。
受賞者お一人につき記者会見の時間は5分ほど。今回は、優秀新人騎手賞を受賞した岩本玲騎手(岩手)からのスタートとなりました。
スーツ姿も初々しい岩本騎手は2001年生まれ。2001年は、東京ダービーでトーシンブリザードが石崎隆之騎手とのコンビで優勝。また、交流重賞も含めての長距離路線で活躍したルースリンドや、ホッカイドウ競馬の星コスモバルクが誕生した年でもあります。ふと、そう思うと岩本騎手のお肌つやつやぶりにも合点がいきました。総合優勝したヤングジョッキーズシリーズは出身地でもある千葉県、中山競馬場での晴れ姿ということで「中学生の頃から行っていた場所で勝ててすごく嬉しかったです」とのこと。レース後にはたくさんの祝福の連絡が入っていたそうです。
続いての記者会見は、202勝をあげて最優秀勝利回数調教師賞を受賞した打越勇児調教師(高知)。2年連続2回目の受賞で、愛知の角田輝也調教師(194勝)と最後まで熱い闘いを繰り広げての受賞となりました。「昨年が、まぐれでなかったことを証明できましたね(笑)。毎年最初の勝ち星をあげるまで緊張します。今年はまずは高知でリーディング争いに加わり、それが全国リーディングに繋がれば」と語っていらっしゃいました。
打越調教師に続いて登場したのは、同じく高知競馬所属で3000勝を達成し、特別賞受賞となった西川敏弘騎手。「高知競馬はではネットでの売り上げも伸びて、全国の皆さんに支えて頂いているという気持ちもあります。以前より競馬場のみんなの表情や雰囲気も明るくなりました。3000勝は絶対に達成したい目標でした。ひと鞍ひと鞍大事にして、皆さんの声援に応えられたらと思います」と西川騎手。高知の言葉からにじみ出るお人柄も、ファンや関係者に愛される理由のひとつなのではという印象でした。 続いて、最優秀勝率騎手賞の山口勲騎手(佐賀)、殊勲調教師賞の高月賢一調教師、最優秀勝率調教師賞の川西毅調教師(愛知)の記者会見へ。「今年の目標は1日も休まず、制裁もなく乗ること」と山口騎手。競馬ファミリーとして受け継いで来たものを想い、一瞬声を詰まらせた高月調教師。「数字よりもワンチームで頑張りたい。オリンピック・パラリンピックの年なので金メダルを取って、あ、違うか(笑)。でも2位じゃだめなんです」と川西調教師。それぞれ、プロフェッショナルならではの極意を垣間見る会見でした。
殊勲騎手賞は御神本訓史騎手(大井)と吉原寛人騎手(金沢)。こちらは別途、競馬女子部のブログに掲載させていただきました。シュっと素敵なスーツ姿をぜひご覧ください。
今年は騎手として3冠達成の森泰斗騎手(船橋)の存在がひときわ輝いていました。1679回騎乗して360勝を達成。その中で一度の制裁も受けずに獲得した『ベストフェアプレイ賞(年間100勝以上をあげて進路関係で無制裁の騎手の中から勝利回数最多の騎手)』はまさに快挙といえるでしょう。「昨年は5年ぶりくらいで骨折もなく乗ることができました。それが勝鞍を伸ばせた要因かなと思います。日頃気を付けていることはたくさんあります。身体のケア、食事、人付き合いなど。たくさん乗せていただくようになった最初の頃は、身体もキツくて気持ちが落ちたりもしがちだったけど、最近は騎乗数が多いことにも慣れてきました」とのこと。今ではトップジョッキーとなり、憧れられる存在となっている森泰斗騎手にも人知れず苦労した時間はたくさんあったのだと思います。写真撮影でのシャイな笑顔が、森騎手の真摯で真面目な人柄を表していました。
以上、全ての受賞者ではありませんが記者会見の様子をお伝えしました。
現在、南関東競馬は期間限定騎乗中の女性騎手ミカエル・ミシェル騎手の話題も賑やかです。この春には地方競馬教養センターから新人女性騎手2名が誕生予定とのこと。トップアスリートの闘いに加えて、新しい世代の登場も楽しみな2020年春となりそうです。
受賞者お一人につき記者会見の時間は5分ほど。今回は、優秀新人騎手賞を受賞した岩本玲騎手(岩手)からのスタートとなりました。
スーツ姿も初々しい岩本騎手は2001年生まれ。2001年は、東京ダービーでトーシンブリザードが石崎隆之騎手とのコンビで優勝。また、交流重賞も含めての長距離路線で活躍したルースリンドや、ホッカイドウ競馬の星コスモバルクが誕生した年でもあります。ふと、そう思うと岩本騎手のお肌つやつやぶりにも合点がいきました。総合優勝したヤングジョッキーズシリーズは出身地でもある千葉県、中山競馬場での晴れ姿ということで「中学生の頃から行っていた場所で勝ててすごく嬉しかったです」とのこと。レース後にはたくさんの祝福の連絡が入っていたそうです。
続いての記者会見は、202勝をあげて最優秀勝利回数調教師賞を受賞した打越勇児調教師(高知)。2年連続2回目の受賞で、愛知の角田輝也調教師(194勝)と最後まで熱い闘いを繰り広げての受賞となりました。「昨年が、まぐれでなかったことを証明できましたね(笑)。毎年最初の勝ち星をあげるまで緊張します。今年はまずは高知でリーディング争いに加わり、それが全国リーディングに繋がれば」と語っていらっしゃいました。
打越調教師に続いて登場したのは、同じく高知競馬所属で3000勝を達成し、特別賞受賞となった西川敏弘騎手。「高知競馬はではネットでの売り上げも伸びて、全国の皆さんに支えて頂いているという気持ちもあります。以前より競馬場のみんなの表情や雰囲気も明るくなりました。3000勝は絶対に達成したい目標でした。ひと鞍ひと鞍大事にして、皆さんの声援に応えられたらと思います」と西川騎手。高知の言葉からにじみ出るお人柄も、ファンや関係者に愛される理由のひとつなのではという印象でした。 続いて、最優秀勝率騎手賞の山口勲騎手(佐賀)、殊勲調教師賞の高月賢一調教師、最優秀勝率調教師賞の川西毅調教師(愛知)の記者会見へ。「今年の目標は1日も休まず、制裁もなく乗ること」と山口騎手。競馬ファミリーとして受け継いで来たものを想い、一瞬声を詰まらせた高月調教師。「数字よりもワンチームで頑張りたい。オリンピック・パラリンピックの年なので金メダルを取って、あ、違うか(笑)。でも2位じゃだめなんです」と川西調教師。それぞれ、プロフェッショナルならではの極意を垣間見る会見でした。
殊勲騎手賞は御神本訓史騎手(大井)と吉原寛人騎手(金沢)。こちらは別途、競馬女子部のブログに掲載させていただきました。シュっと素敵なスーツ姿をぜひご覧ください。
今年は騎手として3冠達成の森泰斗騎手(船橋)の存在がひときわ輝いていました。1679回騎乗して360勝を達成。その中で一度の制裁も受けずに獲得した『ベストフェアプレイ賞(年間100勝以上をあげて進路関係で無制裁の騎手の中から勝利回数最多の騎手)』はまさに快挙といえるでしょう。「昨年は5年ぶりくらいで骨折もなく乗ることができました。それが勝鞍を伸ばせた要因かなと思います。日頃気を付けていることはたくさんあります。身体のケア、食事、人付き合いなど。たくさん乗せていただくようになった最初の頃は、身体もキツくて気持ちが落ちたりもしがちだったけど、最近は騎乗数が多いことにも慣れてきました」とのこと。今ではトップジョッキーとなり、憧れられる存在となっている森泰斗騎手にも人知れず苦労した時間はたくさんあったのだと思います。写真撮影でのシャイな笑顔が、森騎手の真摯で真面目な人柄を表していました。
以上、全ての受賞者ではありませんが記者会見の様子をお伝えしました。
現在、南関東競馬は期間限定騎乗中の女性騎手ミカエル・ミシェル騎手の話題も賑やかです。この春には地方競馬教養センターから新人女性騎手2名が誕生予定とのこと。トップアスリートの闘いに加えて、新しい世代の登場も楽しみな2020年春となりそうです。