馬ミシュラン
1969年 青森県生まれ
競馬専門紙「日刊競馬」の南関東版の編集を担当。
学生時代から競馬に熱中し、勢い余って記者に。
キャリアは23年に及ぶ。
予想の基本は持ちタイムで、競馬哲学は「決めつけないこと」。
南関東だけでなく、広い視点で地方競馬全体をとらえたコラムが好評。
休日は自ら競走馬化して走り込み、カートにも挑戦。
他種競技にも精通しているオールラウンドプレイヤー。
最新記事一覧
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第150回 『夢とロマン』 2021.06.25
先月号を読んで爆笑した。筆者や村本さん、さらに細江さんまで「ウマ娘」とは、まさに「ウマ娘恐るべし」といった感じである。村本さんに至ってはゲームをダウンロードしているとは。あとは吉川良さんと、有吉さんを残すのみである。 余波、というか本震に近いのが2年ぶりに行われた千葉サラブレッドセールだ。 オンラインオークション方式で行われた同セール。昼過ぎにまずのぞいてみたが、静かな立ち上がりだった。金曜日は中央の出馬や、川...
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第149回 『ジェネレーションギャップ』 2021.05.26
最近、オグリキャップやトウカイテイオー、スペシャルウィーク、ゴールドシップなどについて、ちょくちょく聞かれることがある。あるいは、日刊競馬ホームページ内の過去の名馬や名勝負を紹介したページのアクセス数が急に増えている。オグリやテイオーは学生時代(時効)のど真ん中を駆け抜けた名馬だし、スペシャルウィークやゴールドシップは記者になってから、ファンの時よりももっと近い位置で接した名馬である。 今頃何故?と思う方はもう...
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第148回 『コロナ下での生活』 2021.04.28
世界的な新型コロナウイルス蔓延下での生活も、すでに1年が過ぎた。幸いなことに、自身も含め身内など身の回りに感染した人はいないが、船橋所属の騎手等、仕事関係ではチラホラ感染者が出現している。 当方、根っからの新聞記者気質なもので、感染者に対する差別心だとか恐怖心は微塵もなく、療養、隔離生活から復帰した感染経験者に会うと、どんな状況だったのか、直接経験談を聞きたくてたまらない。 「大変だったねえ」「味覚とか嗅覚とか...
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第147回 『スター誕生』 2021.03.25
1月27日、川崎競馬場で第70回川崎記念(JpnⅠ)が行われた。単勝4番人気、張田昂騎手が騎乗したカジノフォンテン(船橋・山下貴之厩舎)がマイペースの逃げに持ち込み、最後の直線でも独走。2着オメガパフュームに3馬身の差を付け、人馬ともにJpnⅠ初勝利を飾った。 前走の東京大賞典(GⅠ)でも好位から早めに抜け出したが、ゴール寸前オメガパフュームの底力に屈してクビ差2着。「根性が足りなかった」と悔しさを滲ませていた。 それから1...
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第146回 『優秀馬選定委員会』 2021.02.25
1月7日、地方競馬全国協会本部に於いてNARグランプリ2020優秀馬選定委員会が開催された。 優秀馬選定委員の任期は2年。今回も全国公営競馬専門紙協会からの推薦で、立派な辞令をいただき、2年間務めることとなった。 我々専門紙協会に与えられた2票。基本的には各委員に任せられてはいるが、この大切な2票を有意義なものとするために、毎年各地の記者にご意見を伺う機会を設けているのだが、時節柄今季は会合を自粛し、委員に任された。 ...
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第145回 『負けに不思議の負けなし』 2021.01.25
「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」。故野村克也氏の座右の銘として有名だが、肥前平戸藩第9代藩主松浦清が、隠居後に松浦静山の名で執筆した剣術書『剣談』の中に書かれた一節である。 一般的には「勝つ時は様々な外的要因で運よく勝つこともあるが、負ける時は負ける理由がある」というように捉えられているが、『剣談』には「道にしたがい、道をまもれば、勇ましさがなくても必ず勝ち、道にそむけば必ず負ける」というよう...
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第144回 『興奮、感動の共有』 2020.12.28
レースごとに売上状況を聞いてはいたが、結果のリリースを貰って正直驚いた。大井・門別両競馬場の1日の売上の合計100億8,854万1,950円!2場開催とはいえ、ついに地方競馬で行われたJBCで大台到達だ。 大井で行われたJBCクラシックが29億9,179万1,200円(前年比166.4%)、JBCスプリントが20億4,712万9,900円(同125.9%)、JBCレディスクラシックが12億9,654万9,200円(同114.6%)。JBC3競走合計で63億3,547万300円。門別で行われたJBC2歳...
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第143回『JBC20周年』 2020.11.25
11月3日、20回目となるJBC競走が行われる。今年と来年の2年は、門別競馬場で2歳のカテゴリー「JBC2歳優駿(JpnⅢ)」が新設、同日に行われ、20周年に華を添える。 JBCは地方競馬、そして我々専門紙にとっても、期待が大きい反面、やること全て初めてということが多く、特に最初の数年は前例のない事だらけだった。 20年前、なにしろ第1回ですべて手探り。1日にGⅠ競走2レース、1日10レース制で全レースにレース名が付いた。協賛...
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第142回 『在宅環境の充実を』 2020.10.26
少しずつですが、競馬場や場外発売所の入場が再開し、それにともない新聞の販売も再開となりました。コロナ以前の売上にはまだまだ全然全く届きませんが、それでもいきなり全開というわけにもいかないでしょうし、まずは復活への第一歩、と前向きにとらえて日々過ごしております。 さて、無観客競馬の期間中は在宅投票のパワーばかり注目されていましたが、それを支えていたのはレース映像の提供でしょう。特に中央競馬は「グリーンチャンネル中...
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第141回 『無観客競馬6』 2020.09.25
先日、ある現場で、フリーで活躍されている方々とお話する機会があった。無観客競馬により取材規制となってから、まったく競馬場に行っていないという。この仕事をしてからこれほど競馬場に行かなかったことはない、と仰っていた。 持続化給付金を貰えた方、貰えなかった方、家庭を持っている方、独身の方等々、経済的な状況は人それぞれだけに何とも言えないが、何よりも精神的なダメージが大きいように感じられた。どの方も「早く競馬場に行き...