馬ミシュラン
1969年 青森県生まれ
競馬専門紙「日刊競馬」の南関東版の編集を担当。
学生時代から競馬に熱中し、勢い余って記者に。
キャリアは23年に及ぶ。
予想の基本は持ちタイムで、競馬哲学は「決めつけないこと」。
南関東だけでなく、広い視点で地方競馬全体をとらえたコラムが好評。
休日は自ら競走馬化して走り込み、カートにも挑戦。
他種競技にも精通しているオールラウンドプレイヤー。
最新記事一覧
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第160回 『馬七人三』 2022.04.25
「馬七人三」。昔から言われている有名な競馬の金言だ。競馬の結果を左右するのは、馬の能力が7割、人(騎手)が3割というもの。人によっては「馬八人二」と言うし、逆に「馬六人四」と言う人もいる。 そこまでいくと「競馬の結果を左右する」というよりも、単に個人の予想の比重ではないかとも思うが、例えば昨年の地方競馬最多騎乗数の森泰斗騎手は年間1,493回騎乗し、勝率24.3%、連対率42.3%だったが、昨年363勝中、1番人気が238勝で、勝...
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第159回 『新スタンド見学』 2022.03.25
2月14日(月)の船橋初日より、新スタンドA棟の使用が開始された。新スタンドのオープンは、最近では2015年竣工の大井競馬2号スタンド(G-FRONT)や、2019年竣工の浦和競馬場2号スタンド。いずれも観客席中心である。 だいぶ減ってはきたが、競馬場は昭和40~50年代に建てられた施設が多く、耐震性の向上や時代に合わせた設備の更新などが目的だ。 特に設備面ではバリアフリー化、女性トイレの充実(スタンドが建てられた当時はこれほど女性...
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第158回 『NAR GRAND PRIX 2021』 2022.02.25
1月13日(木)、NARグランプリ2021優秀馬選定委員会が開催された。今年も選定委員の末席に加えて頂いたので、印象に残った部門を中心に振り返りたい。 まず2歳最優秀牡馬・せん馬部門。早々にJBC2歳優駿(JpnⅢ)2着のナッジと、兵庫ジュニアグランプリ(JpnⅡ)、全日本2歳優駿(JpnⅠ)3着のプライルードに絞られた。プライルードは確かに強いが、勝ち鞍がフレッシュチャレンジのみでは物足りないと思い、JBC2歳優駿2着+サンライズカップ...
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第157回 『左回り』 2022.01.25
11月19日(金)、令和3年度第13回大井競馬5日目第12競走「Make New Way賞」が大井競馬初の左回り1650m、12頭のフルゲートで行われた。 メインレースが終わりファンも競馬場関係者も、そして我々報道関係者もぞろぞろ4コーナー側に移動。撮影用のポジションを確認していると、右回り用のゲートが去ってゆき、左回り用のゲートが姿を現す。発走位置につくとレリーズ用のコードを繋ぎ、扉を閉めて開放テスト。毎レース行われている事...
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第156回 『2021JBC大反省会』 2021.12.24
11月3日(祝水)、金沢競馬場と門別競馬場でJBCが開催された。当日は地方競馬中継の解説ということで、スタジオでの観戦となったのだが...。 トップバッターはJBCレディスクラシック。女王マルシュロレーヌは本家BCディスタフ出走のため不在(結果は歴史的勝利)で、一転混戦模様に。前哨戦のレディスプレリュード1、2着馬レーヌブランシュ、テオレーマが人気を集め、3番人気に大井のサルサディオーネ。距離適性ではテオレーマだが、先行有利...
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第155回 『入場再開』 2021.11.25
昨年より続く新型コロナウイルスの猛威は、ついに今夏の第5波に及んだが、それもようやくピークアウトを迎え、JRAは夏場、新潟、札幌、小倉で指定席を事前購入したファンに限定して入場させていたが、本場所でも9月11日からの中山、中京競馬から、同様に入場を再開させている。 秋のGⅠシーズンを迎え、申し込みの倍率も高く、入場も中山のスプリンターズSが4,113名、ソダシ人気で予定の4,363席に対し、2万3,965口の申し込みと、チケット争奪戦...
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第154回『最終レース』 2021.10.25
昨今、最終レースに注目が集まっている。1日の最後のレースは、弊紙でも「ラストチャンス」などのコラムが掲載されたりして、古くから大きく取り上げられている。売り上げ面でもメインか準メインに次ぐ売り上げである。 競馬以外の競技では最終レースが優勝戦であったり、予選のA組であったりと、最上位の格を持つレースが組まれることが多い。最近ではホッカイドウ競馬などはメインレースを最後のレースに組んだり、日本ダービーの後に目黒記念...
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第153回 『東京オリンピック2020』 2021.09.27
7月23日、1年遅れで東京オリンピックが開催された。結局、世界的なコロナウイルスの感染拡大により、2013年に招致が決定した時に思い描いていたような形にはならなかった。 我々にしてもまた然りで、英語版を発行して外貨を獲得しよう!とか盛り上がっていたのだが、結局首都高が1,000円上乗せになった影響で輸送に時間が掛かったくらいで、良い事があったといえば、出馬が3日前確定になったことくらいだった。その分制作、印刷も早くなり、下...
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第152回 『キャッスルトップに◎を打った男』 2021.08.26
7月14日、大井競馬場で3歳ダートの頂点を決める一戦、第23回ジャパンダートダービー(JpnⅠ)が行われた。 13頭立ての12番人気だったキャッスルトップ(船橋・渋谷信博厩舎)が、好スタートを決めそのままハナを奪う。最初のゴール板前が11秒9、600mが35秒6とかなり速く、ゴール前のカメラマン仲間とも「速いね」と話していた。おそらく最後はJRA勢、とその時点では思っていた。 今年の出走馬には関東オークス馬ウェルドーンがいた。この馬...
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第151回 『ダービーシリーズ2021』 2021.07.26
ダービーシリーズ2021が今年もめでたく終了した。2006年に「ダービーWEEK」として6レースで始まったこのシリーズも、2017年からは「ダービーシリーズ」となり、レースも変遷がありながら高知優駿と石川ダービーが加わり、8競走で行われている。 今年のトップバッターは5月25日の第5回石川ダービー。 北日本新聞杯で2着に大差を付けたアイバンホーが1番人気、2番人気にはJRA1勝、転入初戦のたんぽぽ賞を快勝した牝馬ビルボードクィーンが...