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プロフィール
小山内完友日刊競馬記者

1969年 青森県生まれ 競馬専門紙「日刊競馬」の南関東版の編集を担当。
学生時代から競馬に熱中し、勢い余って記者に。
キャリアは23年に及ぶ。
予想の基本は持ちタイムで、競馬哲学は「決めつけないこと」。
南関東だけでなく、広い視点で地方競馬全体をとらえたコラムが好評。
休日は自ら競走馬化して走り込み、カートにも挑戦。
他種競技にも精通しているオールラウンドプレイヤー。

最新記事一覧

  • 第154回『最終レース』 2021.10.25

     昨今、最終レースに注目が集まっている。1日の最後のレースは、弊紙でも「ラストチャンス」などのコラムが掲載されたりして、古くから大きく取り上げられている。売り上げ面でもメインか準メインに次ぐ売り上げである。 競馬以外の競技では最終レースが優勝戦であったり、予選のA組であったりと、最上位の格を持つレースが組まれることが多い。最近ではホッカイドウ競馬などはメインレースを最後のレースに組んだり、日本ダービーの後に目黒記念...

  • 第153回 『東京オリンピック2020』 2021.09.27

     7月23日、1年遅れで東京オリンピックが開催された。結局、世界的なコロナウイルスの感染拡大により、2013年に招致が決定した時に思い描いていたような形にはならなかった。 我々にしてもまた然りで、英語版を発行して外貨を獲得しよう!とか盛り上がっていたのだが、結局首都高が1,000円上乗せになった影響で輸送に時間が掛かったくらいで、良い事があったといえば、出馬が3日前確定になったことくらいだった。その分制作、印刷も早くなり、下...

  • 第152回 『キャッスルトップに◎を打った男』 2021.08.26

     7月14日、大井競馬場で3歳ダートの頂点を決める一戦、第23回ジャパンダートダービー(JpnⅠ)が行われた。 13頭立ての12番人気だったキャッスルトップ(船橋・渋谷信博厩舎)が、好スタートを決めそのままハナを奪う。最初のゴール板前が11秒9、600mが35秒6とかなり速く、ゴール前のカメラマン仲間とも「速いね」と話していた。おそらく最後はJRA勢、とその時点では思っていた。 今年の出走馬には関東オークス馬ウェルドーンがいた。この馬...

  • 第151回 『ダービーシリーズ2021』 2021.07.26

     ダービーシリーズ2021が今年もめでたく終了した。2006年に「ダービーWEEK」として6レースで始まったこのシリーズも、2017年からは「ダービーシリーズ」となり、レースも変遷がありながら高知優駿と石川ダービーが加わり、8競走で行われている。 今年のトップバッターは5月25日の第5回石川ダービー。 北日本新聞杯で2着に大差を付けたアイバンホーが1番人気、2番人気にはJRA1勝、転入初戦のたんぽぽ賞を快勝した牝馬ビルボードクィーンが...

  • 第150回 『夢とロマン』 2021.06.25

     先月号を読んで爆笑した。筆者や村本さん、さらに細江さんまで「ウマ娘」とは、まさに「ウマ娘恐るべし」といった感じである。村本さんに至ってはゲームをダウンロードしているとは。あとは吉川良さんと、有吉さんを残すのみである。 余波、というか本震に近いのが2年ぶりに行われた千葉サラブレッドセールだ。 オンラインオークション方式で行われた同セール。昼過ぎにまずのぞいてみたが、静かな立ち上がりだった。金曜日は中央の出馬や、川...

  • 第149回 『ジェネレーションギャップ』 2021.05.26

     最近、オグリキャップやトウカイテイオー、スペシャルウィーク、ゴールドシップなどについて、ちょくちょく聞かれることがある。あるいは、日刊競馬ホームページ内の過去の名馬や名勝負を紹介したページのアクセス数が急に増えている。オグリやテイオーは学生時代(時効)のど真ん中を駆け抜けた名馬だし、スペシャルウィークやゴールドシップは記者になってから、ファンの時よりももっと近い位置で接した名馬である。 今頃何故?と思う方はもう...

  • 第148回 『コロナ下での生活』 2021.04.28

     世界的な新型コロナウイルス蔓延下での生活も、すでに1年が過ぎた。幸いなことに、自身も含め身内など身の回りに感染した人はいないが、船橋所属の騎手等、仕事関係ではチラホラ感染者が出現している。 当方、根っからの新聞記者気質なもので、感染者に対する差別心だとか恐怖心は微塵もなく、療養、隔離生活から復帰した感染経験者に会うと、どんな状況だったのか、直接経験談を聞きたくてたまらない。 「大変だったねえ」「味覚とか嗅覚とか...

  • 第147回 『スター誕生』 2021.03.25

     1月27日、川崎競馬場で第70回川崎記念(JpnⅠ)が行われた。単勝4番人気、張田昂騎手が騎乗したカジノフォンテン(船橋・山下貴之厩舎)がマイペースの逃げに持ち込み、最後の直線でも独走。2着オメガパフュームに3馬身の差を付け、人馬ともにJpnⅠ初勝利を飾った。 前走の東京大賞典(GⅠ)でも好位から早めに抜け出したが、ゴール寸前オメガパフュームの底力に屈してクビ差2着。「根性が足りなかった」と悔しさを滲ませていた。 それから1...

  • 第146回 『優秀馬選定委員会』 2021.02.25

     1月7日、地方競馬全国協会本部に於いてNARグランプリ2020優秀馬選定委員会が開催された。 優秀馬選定委員の任期は2年。今回も全国公営競馬専門紙協会からの推薦で、立派な辞令をいただき、2年間務めることとなった。 我々専門紙協会に与えられた2票。基本的には各委員に任せられてはいるが、この大切な2票を有意義なものとするために、毎年各地の記者にご意見を伺う機会を設けているのだが、時節柄今季は会合を自粛し、委員に任された。 ...

  • 第145回 『負けに不思議の負けなし』 2021.01.25

     「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」。故野村克也氏の座右の銘として有名だが、肥前平戸藩第9代藩主松浦清が、隠居後に松浦静山の名で執筆した剣術書『剣談』の中に書かれた一節である。 一般的には「勝つ時は様々な外的要因で運よく勝つこともあるが、負ける時は負ける理由がある」というように捉えられているが、『剣談』には「道にしたがい、道をまもれば、勇ましさがなくても必ず勝ち、道にそむけば必ず負ける」というよう...

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