南関フリーウェイ
第38回 ヤングジョッキーズシリーズ初代チャンピオン 臼井健太郎騎手
2018.01.26
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今回は、昨年新設されたヤングジョッキーズシリーズの初代チャンピオンとなった臼井健太郎騎手(船橋 函館一昭厩舎所属)についてお伝えしていきたいと思います。
まずはヤングジョッキーズシリーズの概略について。このシリーズは、若手騎手への注目度を高めると同時に、騎乗数の増加と騎乗技術の向上を目指し、地方・中央所属の若手騎手が合同で参加するという、まさに競馬界の新風とも言えるシリーズです。
昨年4月から各地でトライアルラウンドがスタート。熱い闘いを勝ち上がった地方競馬およびJRAの代表騎手は総勢14名。その14名によって、シリーズチャンピオンの座を争う『2017ヤングジョッキーズシリーズファイナルラウンド』が、12月27日に大井競馬場で、そして28日には中山競馬場で行われました。
若い闘志がぶつかり合った熱戦の末、初代チャンピオンの座に輝いた臼井健太郎騎手。東日本地区のトライアルラウンドを1位で通過し、ファイナルラウンドで52ポイントを獲得しての優勝でした。2位には51ポイントの岩崎翼騎手(JRA 栗東)。その差わずか1ポイントという大接戦、しかも地方中央でしのぎを削った優勝争いは、来年以降の開催も楽しみな結果といえそうです。
「ファイナルラウンドでは、中山コースも初めてで、華やかな雰囲気で緊張しました。でも、すごく楽しいシリーズだったなと思います。パドックを周っていても、知り合いやファンの方がいるのがわかって心強かったですね。まさか優勝できるとは思っていなかったので、すごく嬉しかったです。興奮状態でした。僕自身、まだまだ技術が足りないので、南関でもっと頑張れるようにしていきたいと思います」(臼井騎手)。
臼井騎手の師匠は、日本ダービー初代優勝騎手となった函館孫作氏の孫、函館一昭調教師。弟子の活躍について師匠は、「おもしろい子だよ(笑)。良い流れを掴むのを知ってるね」と言葉は少ないながらも、愛情が伝わる口調と表情で語ってくださいました。「おもしろい」は、ダンディでひょうひょうとした雰囲気の函館調教師らしい愛ある表現だと思います。
一方の臼井騎手は、「函館先生からは特別な祝福の言葉はいただいていませんが、見守ってくれているのは感じています。ヤングジョッキーズシリーズのレースも見ていてくれましたよ」とのこと。現地では騎手仲間や家族の皆さんが大声援を送っていたそうで、「優勝のメダルを見せた時には家族も『おおー!』って喜んでくれました」と笑顔で振り返っていました。
臼井騎手といえば、デビューした時、「チャンスがあれば、自厩舎のオベロンホワイトやカキツバタロイヤルに乗せてもらって、勝ちたいです」と話していたのを思い出します。レースではどちらの馬にも騎乗するチャンスを与えられ、南関東重賞ウイナー・カキツバタロイヤルのラストランでは、10歳になった名馬を無事にゴールへとエスコートしました。オベロンホワイトもカキツバタロイヤルも、自身が騎乗しての勝利こそかないませんでしたが、レースをよく知るベテランホースたちの背中から学んだことは、臼井騎手にとって大きな財産となっていることでしょう。
1月14日に21歳になったばかり。まさにヤングジョッキーな臼井健太郎騎手ですが、デビュー当時から受け答えも丁寧で、しっかりしている好青年です。関係者の間では、眞子さまのフィアンセ小室圭さんに似ていると、密かに話題なんですよ。
そんな臼井騎手、「デビューしてから、4勝、7勝、去年は15勝。毎年だいたい倍ずつ勝ち星を増やしてきたので、今年は30勝を目指して頑張りたいです!」と力強く、明るい笑顔で語ってくれました。
写真は、勝利の後の臼井騎手と函館調教師。そして、結果報告会前に撮った、船橋ケイバの公式マスコット・キャロッタとのツーショットです。キャロッタにメダルをかけてあげようとしていたのですが、リボンの長さが足りず、手に持たせてあげていました。そんな年齢相応のお茶目な一面も魅力的。NARグランプリ2017では、殊勲騎手賞も受賞しました。
臼井健太郎騎手、しっかりマークしておきたい存在です。
まずはヤングジョッキーズシリーズの概略について。このシリーズは、若手騎手への注目度を高めると同時に、騎乗数の増加と騎乗技術の向上を目指し、地方・中央所属の若手騎手が合同で参加するという、まさに競馬界の新風とも言えるシリーズです。
昨年4月から各地でトライアルラウンドがスタート。熱い闘いを勝ち上がった地方競馬およびJRAの代表騎手は総勢14名。その14名によって、シリーズチャンピオンの座を争う『2017ヤングジョッキーズシリーズファイナルラウンド』が、12月27日に大井競馬場で、そして28日には中山競馬場で行われました。
若い闘志がぶつかり合った熱戦の末、初代チャンピオンの座に輝いた臼井健太郎騎手。東日本地区のトライアルラウンドを1位で通過し、ファイナルラウンドで52ポイントを獲得しての優勝でした。2位には51ポイントの岩崎翼騎手(JRA 栗東)。その差わずか1ポイントという大接戦、しかも地方中央でしのぎを削った優勝争いは、来年以降の開催も楽しみな結果といえそうです。
「ファイナルラウンドでは、中山コースも初めてで、華やかな雰囲気で緊張しました。でも、すごく楽しいシリーズだったなと思います。パドックを周っていても、知り合いやファンの方がいるのがわかって心強かったですね。まさか優勝できるとは思っていなかったので、すごく嬉しかったです。興奮状態でした。僕自身、まだまだ技術が足りないので、南関でもっと頑張れるようにしていきたいと思います」(臼井騎手)。
臼井騎手の師匠は、日本ダービー初代優勝騎手となった函館孫作氏の孫、函館一昭調教師。弟子の活躍について師匠は、「おもしろい子だよ(笑)。良い流れを掴むのを知ってるね」と言葉は少ないながらも、愛情が伝わる口調と表情で語ってくださいました。「おもしろい」は、ダンディでひょうひょうとした雰囲気の函館調教師らしい愛ある表現だと思います。
一方の臼井騎手は、「函館先生からは特別な祝福の言葉はいただいていませんが、見守ってくれているのは感じています。ヤングジョッキーズシリーズのレースも見ていてくれましたよ」とのこと。現地では騎手仲間や家族の皆さんが大声援を送っていたそうで、「優勝のメダルを見せた時には家族も『おおー!』って喜んでくれました」と笑顔で振り返っていました。
臼井騎手といえば、デビューした時、「チャンスがあれば、自厩舎のオベロンホワイトやカキツバタロイヤルに乗せてもらって、勝ちたいです」と話していたのを思い出します。レースではどちらの馬にも騎乗するチャンスを与えられ、南関東重賞ウイナー・カキツバタロイヤルのラストランでは、10歳になった名馬を無事にゴールへとエスコートしました。オベロンホワイトもカキツバタロイヤルも、自身が騎乗しての勝利こそかないませんでしたが、レースをよく知るベテランホースたちの背中から学んだことは、臼井騎手にとって大きな財産となっていることでしょう。
1月14日に21歳になったばかり。まさにヤングジョッキーな臼井健太郎騎手ですが、デビュー当時から受け答えも丁寧で、しっかりしている好青年です。関係者の間では、眞子さまのフィアンセ小室圭さんに似ていると、密かに話題なんですよ。
そんな臼井騎手、「デビューしてから、4勝、7勝、去年は15勝。毎年だいたい倍ずつ勝ち星を増やしてきたので、今年は30勝を目指して頑張りたいです!」と力強く、明るい笑顔で語ってくれました。
写真は、勝利の後の臼井騎手と函館調教師。そして、結果報告会前に撮った、船橋ケイバの公式マスコット・キャロッタとのツーショットです。キャロッタにメダルをかけてあげようとしていたのですが、リボンの長さが足りず、手に持たせてあげていました。そんな年齢相応のお茶目な一面も魅力的。NARグランプリ2017では、殊勲騎手賞も受賞しました。
臼井健太郎騎手、しっかりマークしておきたい存在です。