南関フリーウェイ
第92回 新しい楽しみ方も!船橋競馬場新スタンド
2022.07.25
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早いもので今年も夏真っ盛りの季節となりました。例年より早い梅雨明けもあり、猛暑との闘いは長くなりそう。競馬場でも、水分補給のすすめなど、熱中症予防対策のアナウンスを耳にするようになりました。さて、今回は、リニューアル工事中の船橋競馬場についてお伝えしてきましょう。
ここでも何度か触れてきましたが、2024年春に予定しているグランドオープンに向け、工事が着々と進行中。2月にオープンした新スタンドAには、グループで楽しめる指定席などもあり、船橋競馬場の新たな魅力がぐっと増えた印象です。新型コロナウイルスへの対策をしつつの観戦となりますが、今までずっと船橋競馬場を愛してきた方々にも、新たに競馬場に通うようになった方にも、それぞれの「楽しい」を見つけられる場所となっていることが伝わって来ます。
新スタンドの特徴のひとつは、馬場が見下ろせる広いテラスとすり鉢状のパドック。ほぼ2階の高さにあるテラスからは、馬場入場、返し馬、そしてレースが、旧スタンドよりも近い位置から楽しめるようになりました。
新スタンドがオープンしてからの関係者の反応も上々。「今まで馬場入りの時は、ファンの視線は馬に乗っている僕らを見上げる感じだったけど、テラスができたので上からの視線を多く感じますね。たくさんの方に観てもらえて励みになっています」と西村栄喜騎手。
新しくなったパドックは、ファンと馬・騎手との距離がぐっと縮まった印象です。「旧パドックでも十分に応援してくださっていることが伝わっていましたが、新しいパドックになって、観覧場所に高さも出て、よりファンの皆さんの熱い視線、応援してくださっている気持ちがぐっと近くなったように思います」(斎藤敏厩舎 大津剛調教師補佐)。
また、5階にある馬主席のテラスからは、西に東京スカイツリー、眼下には装鞍所や馬場入りする馬たちの様子が見える特別感も。一般席のテラスも、季節よっては夕陽の絶景ポイントの予感。キッチンカーでは今まで愛されて来たお店も復活。競馬初心者にも親しみやすいオープンな雰囲気も兼ね備え、性別や世代を問わずに楽しめる場所となりそうです。
「調教師試験を受けた頃は売り上げが厳しい時期だった。その時の論文に、これからの競馬場はレースだけではなく、アミューズメント施設という面を重視していくべきだと書きました。それがようやく、ここまでこぎつけた感じですね」。そう語ったのは川島正一調教師。完成予定図を見ると、近隣の商業施設からの入場もしやすくなるようで、新たなファンの獲得にも期待が膨らみます。
スタンドの東側、厩舎地区の一部も工事によって大きく生まれ変わろうとしています。昨年までミューチャリーが暮らしていた矢野義幸厩舎の一部。道営から転入してきたばかりの頃のクラーベセクレタが暮らした川島正行厩舎。アジュディミツオーやカイカヨソウ、ナイキマドリードが使った洗い場。ネイディブハートが暮らした坂本昇厩舎(海岸厩舎に移転)。それらはすでに取り壊され、新しい時間が動き始めるのを待っている状態です。
一方、海岸厩舎側には古き良き時代を思わせる、現在は使っていない木造の設備も残されていて、取材中についついカメラにおさめてしまうことも。今では多くの厩舎関係者が競馬場の外、近隣に住んでいますが、かつては厩舎関係者も騎手も、そのほとんどが競馬場内に住んでいたとのこと。そういった話を耳にすると、この地が誰かの大切な故郷であり、かけがえのない場所なのだと思うこともしばしばです。そういった、競馬場にまつわる'記憶'もいずれお伝えできればと思います。
そういえば、6月の開催で、貴重といわれる「馬蹄雲」を目撃しました。名前の通り、蹄鉄の形をした雲ですが、風ですぐに消えてしまう珍しいものだとか。確かに、一眼レフで撮ってすぐにスマートフォンで撮ろうとした時にはすっと消えていました。船橋競馬場に限らず、空が広い競馬場で、そういう発見も楽しいかも知れませんね。
ここでも何度か触れてきましたが、2024年春に予定しているグランドオープンに向け、工事が着々と進行中。2月にオープンした新スタンドAには、グループで楽しめる指定席などもあり、船橋競馬場の新たな魅力がぐっと増えた印象です。新型コロナウイルスへの対策をしつつの観戦となりますが、今までずっと船橋競馬場を愛してきた方々にも、新たに競馬場に通うようになった方にも、それぞれの「楽しい」を見つけられる場所となっていることが伝わって来ます。
新スタンドの特徴のひとつは、馬場が見下ろせる広いテラスとすり鉢状のパドック。ほぼ2階の高さにあるテラスからは、馬場入場、返し馬、そしてレースが、旧スタンドよりも近い位置から楽しめるようになりました。
新スタンドがオープンしてからの関係者の反応も上々。「今まで馬場入りの時は、ファンの視線は馬に乗っている僕らを見上げる感じだったけど、テラスができたので上からの視線を多く感じますね。たくさんの方に観てもらえて励みになっています」と西村栄喜騎手。
新しくなったパドックは、ファンと馬・騎手との距離がぐっと縮まった印象です。「旧パドックでも十分に応援してくださっていることが伝わっていましたが、新しいパドックになって、観覧場所に高さも出て、よりファンの皆さんの熱い視線、応援してくださっている気持ちがぐっと近くなったように思います」(斎藤敏厩舎 大津剛調教師補佐)。
また、5階にある馬主席のテラスからは、西に東京スカイツリー、眼下には装鞍所や馬場入りする馬たちの様子が見える特別感も。一般席のテラスも、季節よっては夕陽の絶景ポイントの予感。キッチンカーでは今まで愛されて来たお店も復活。競馬初心者にも親しみやすいオープンな雰囲気も兼ね備え、性別や世代を問わずに楽しめる場所となりそうです。
「調教師試験を受けた頃は売り上げが厳しい時期だった。その時の論文に、これからの競馬場はレースだけではなく、アミューズメント施設という面を重視していくべきだと書きました。それがようやく、ここまでこぎつけた感じですね」。そう語ったのは川島正一調教師。完成予定図を見ると、近隣の商業施設からの入場もしやすくなるようで、新たなファンの獲得にも期待が膨らみます。
スタンドの東側、厩舎地区の一部も工事によって大きく生まれ変わろうとしています。昨年までミューチャリーが暮らしていた矢野義幸厩舎の一部。道営から転入してきたばかりの頃のクラーベセクレタが暮らした川島正行厩舎。アジュディミツオーやカイカヨソウ、ナイキマドリードが使った洗い場。ネイディブハートが暮らした坂本昇厩舎(海岸厩舎に移転)。それらはすでに取り壊され、新しい時間が動き始めるのを待っている状態です。
一方、海岸厩舎側には古き良き時代を思わせる、現在は使っていない木造の設備も残されていて、取材中についついカメラにおさめてしまうことも。今では多くの厩舎関係者が競馬場の外、近隣に住んでいますが、かつては厩舎関係者も騎手も、そのほとんどが競馬場内に住んでいたとのこと。そういった話を耳にすると、この地が誰かの大切な故郷であり、かけがえのない場所なのだと思うこともしばしばです。そういった、競馬場にまつわる'記憶'もいずれお伝えできればと思います。
そういえば、6月の開催で、貴重といわれる「馬蹄雲」を目撃しました。名前の通り、蹄鉄の形をした雲ですが、風ですぐに消えてしまう珍しいものだとか。確かに、一眼レフで撮ってすぐにスマートフォンで撮ろうとした時にはすっと消えていました。船橋競馬場に限らず、空が広い競馬場で、そういう発見も楽しいかも知れませんね。