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2018年の記事一覧

  • 第105回 進化し続けるC.ルメール騎手~年齢と経験を重ねた上で広がりを持てるか~ 2018.12.18

     早12月。秋競馬が開幕し、毎週末のようにGⅠレースが続く暮れは、ほんとに時間が経つのが早いものですね。 この原稿が皆様のお手元に届く頃には、暮れの大一番・有馬記念の話題となっているのでしょうか...? それにしてもこの秋のGⅠレースにおけるクリストフ・ルメール騎手の活躍には、凄まじいものがありますね。 振り返ると、よくぞ追い出しをあそこまで我慢できるなぁ~と思うレースでの勝因もあれば、逆に掛かりそうな馬でも果敢にポジシ...

  • 第104回 海外の競馬が身近に~そこから感じる調教師の本質~ 2018.11.19

     早11月、2018年も残すところ、わずかとなりましたね。時の流れの速さが年々増していくように思えます。この背景には、年齢を重ねたこともありそうですが、それだけでなく日本で行われる毎週末の競馬に加え、海外馬券や、海外競馬を目にする機会が増えたことも、その要因の1つとなっているようにも思えます。 その中でも毎年1番の注目となるのが、10月の凱旋門賞。今年はクリンチャーが参戦の中、牝馬エネイブルが連覇を達成しましたが、当日、...

  • 第103回 現場と主催者の団結力~日本人騎手の武器となるもの~ 2018.10.19

     北海道胆振東部地震、甚大な被害となり、たくさんの方の命や生活が奪われる状況に。 心からお悔やみ申し上げるとともに、1日も早い復興と日常が戻ることを願っています。 地震のニュースが流れた瞬間、北海道の牧場、知人がどのような状況なのか?不安に...。 ショートメールやラインをするものの既読にならず、返事が返ってきたのは2~3日後。この夏に「手ぶらでキャンプIN門別競馬場」でお邪魔した門別では、2日半かかっての電気の復旧...

  • 第102回 あなたが好きな競馬場は?~人も魅力的な門別競馬場~ 2018.09.18

     「あなたが好きな競馬場はどこですか?」その問いに皆さんは、どこを思い浮かべるのでしょうか...。たぶんその答えは1つに限らないかもしれませんし、昔と今では変化もあることでしょう。 私も現役時代は即答で小倉競馬場を挙げたと思います。その理由は、小倉の調整ルームに約2か月滞在しての生活は、先輩騎手と夕食を共にさせてもらう機会も多く、そこで得た会話や、優しさに触れた思い出があるから。 また先輩の行きつけとなっている飲食店...

  • 第101回 オジュウチョウサンの挑戦~ファンの求める競馬を示唆するかのよう~ 2018.08.17

     この夏、注目を集めた事柄と言えば、福島競馬で平地競走に出走したオジュウチョウサンでしょう。当日の競馬場はグッズを求めて長蛇の列となり、前年比138%超えとなる1万4千人以上のファンが詰め掛けての一戦になったとのこと。 正直、その光景と現実に、(え?こんなに人気があったの?注目されていたの?)と、驚きと同時に、勝ち負け、配当、売り上げといったことが多く取り上げられる昨今の競馬において、こういった歩みや話題を皆が心待ち...

  • 第100回 2018上半期を振り返って~競馬学校12期生それぞれの活躍~ 2018.07.20

     2018年も折り返し地点。時が経つのは早いものです。このコラムが掲載される頃は夏競馬真っ盛りで、私も毎週末、福島や新潟へとお邪魔をしていることでしょう。 少し、ここで上半期の競馬を振り返りたいと思いますが、印象深かったのは宝塚記念でのミッキーロケット。鞍上の和田竜二騎手は競馬学校同期生。人一倍の努力家で、わずかな休み時間さえもトレーニングに時間を費やし、その姿に私たち同期は感化されたほど。 デビュー後、直ぐにテイエ...

  • 第99回 セクハラ・パワハラ問題~男性社会で経験してきた目線を~ 2018.06.18

     女子の好きなことの1つが占い。私も20代は、凄く当たるという噂を耳にすれば、全国の至る所に足を運び、見てもらったことも。まぁそれだけ我が騎手時代は、自分の行く先に多大な不安を抱えていたと、往時を思い出します。 また少し占いとは違うのかもしれませんが、予知する能力や言葉ではない感覚を掴める能力というのは、文明が発達する前の人たちは持っていたのではないかと感じることがありますし、現代においても、そういった方はいらっし...

  • 第98回 人は経験をしてこそ気づけるものがある 2018.05.18

     以前に、このコラムで書いたことがあるのですが、毎週末、関西から関東に通う新幹線の中での楽しみが、「気がつけば騎手の女房」でお馴染みの吉永みち子さんが、小冊子の中で掲載をされている、毎月1人の人物にスポットをあてて、その人の半生を紹介する文を読むこととなっています。 月1回とあって年12人。多彩なジャンルに加え、年齢を重ねての人物が多く、その生き様や道のりを理解するにおいては、様々な視点や感性が要求される気がし、切...

  • 第97回 「競馬語辞典」で監修に初チャレンジ 2018.04.18

     今年に入ってから、自分でも想像もしなかった新たな仕事の依頼が舞い込み、2018年は、変化の年なのかなぁ...と感じています。 例えばその1つが、競馬本の監修。これまで対談物をまとめての本の出版や、自らの騎手体験を元に作成した短編小説などを書いたことはありましたが、監修という立場は、初めて。 辞書で監修を調べてみると、「著作物の著述や編集などを監督・指揮すること」と記載。イメージとしては、井崎脩五郎先生のような広い視野と...

  • 第96回 菅原隆一騎手~1鞍・1勝の重みを感じて~ 2018.03.16

     先月、ローレルクラブの新年会のパーティーの司会を依頼され、会員の皆様、馬を提供されている牧場関係者の方々、関東の調教師や騎手の皆さんと数時間ではありましたが、共に過ごすことができました。 その際、予定には入っていなかった1人の騎手が、「ホソエさん、今日、競馬場で声をかけて頂け、急ですがお邪魔しました」と、騎手9年目を迎える菅原隆一騎手が司会台の私のもとへときてくれました。 その後、1人1人の騎手を壇上に迎えてのト...

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