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2019年の記事一覧

  • 第117回 欧州のトップジョッキーたちの日本競馬参戦 ~調教からレース、騎乗後までその経験を学ぶ好機~ 2019.12.17

     この秋は、欧州のトップジョッキーが参戦しての日本競馬。日によっては一場の芝のレースの全てを外国人騎手が勝利することもあり、その手綱捌きや馬を動かす技に目を奪われます。 と同時に馬上だけでなく、日本で過ごすにあたり、日本人関係者とのコミュニーケションを図ろうと、日本人の気持ちに寄り添った行動や対応をされているのが伝わります。 特に今回、周囲から劇的な変化と称されるのが、スミヨン騎手。 挨拶時も積極的に握手や笑みを...

  • 第116回 藤田菜七子騎手を見守り支える師匠、兄弟子の存在 ~一方で早い引退を決意する若手騎手も~ 2019.11.20

     かれこれ5年になるでしょうか...、10月になると我が母校でもある競馬学校騎手課程生徒の模擬レースに参加させてもらっています。  とは言っても、もちろんレースで一緒に乗るわけではなく、一般公開されるとあって、日々、騎手課程生徒たちが、どのような訓練を受けているのか?足を運んで下さったお客様方に向け、木馬を使ってのトレーニング説明をしたり、模擬レースを終えてのトークショーの司会としてお邪魔しています。 今年は4名の生徒...

  • 第115回 トレヴのヘッド元調教師の講演にて ~自分の目で見、肌で感じ、対話をする大切さ~ 2019.10.17

     この原稿が掲載される頃には、2019年の凱旋門賞馬が誕生しているのでしょう。 史上初となる3連覇の偉業を、牝馬・エネイブルが成し遂げているのか?はたまた、スピードシンボリで挑戦し続けてから50年となる節目の年に、日本馬悲願の凱旋門賞馬が誕生しているのか?いずれにしても歴史的瞬間となりそうな1戦、楽しみでなりません。 さて凱旋門賞と言えば、以前トレヴで連覇を果たした女性調教師クリスティアーヌ・ヘッド氏のことをこのコラム...

  • 第114回 ディープインパクトの思い出、そして海外から ~懐かしさと、かけがえのない馬作り~ 2019.09.18

     この夏、競走馬としても種牡馬としても素晴らしい功績を残したディープインパクトとキングカメハメハの両馬が立て続けに旅立つというショッキングなニュースが...。 あの当時の有力馬たちは、在厩期間が長く、本番に向けて逆算しての馬作りをしていた時代。それゆえペンを執る取材陣も、1頭1頭それぞれにおける陣営の思いや、馬の個性に触れ、気づけば各々好きな馬や応援したい関係者も存在。よって、「あの当時は、伝えたいことが山ほどあっ...

  • 第113回 息子も来年は小学生 ~気になってしまうデットーリー騎手の息子ロッコ君~ 2019.08.16

     早いもので息子も来月で6歳。来年は小学生に。 3年前、余命宣告を受けた父が、「小学生になる姿を見たい」と言っていた言葉が思い起こされます。 また手元には、「ランドセルはこれで」と、父から渡された封筒があり、このお金を使わせてもらう日も近くなったなぁ~と、感慨深いものがあります。 そして周りには、既に小学校受験を受けたママ友もおり、「小学校はどこにするの?」「受験するの?」との問いかけも。 我が家はいたってシンプ...

  • 第112回 最近の事件から感じること ~物は捉え方によってプラスにもマイナスにも~ 2019.07.18

     最近、目を覆いたくなるような事件や事故が多く、胸が痛くなります...。ここ数年、母親となってからは、子供が関係する報道においては特に過敏になり、被害者だけではなく、加害者の立場の両方の側面から考えさせられる状況にも...。 その中でも親としての立場から子供を育てることの難しさを感じたのが、カリタスの事件直後に起こった元農水事務次官長男刺殺のニュース。 親が子供を...。人はどんな状況であれ人を殺めてはならない理由は、1人...

  • 第111回 8年ぶりのアイルランド ~国民性とジョゼフ・オブライアン師から気づかされたこと~ 2019.06.19

     先日、8年振りにアイルランドへ行ってきました。騎手引退後、競馬を伝える側となり、様々な取材をする中で、やはり人馬の歴史が深い地でもあり私の尊敬するエイダン・オブライアン夫妻を身近で見たいとの思いから、アイルランドへ。  その時に何を1番に感じたかというと、人と馬との距離の近さ。具体的に言うと、人が馬の気持ちになって物事を考えること、図ることができ、馬という生き物そのものを深く理解している点でした。 そして、基本は...

  • 第110回 この秋の日本の夢 ~アーモンドアイと国枝栄厩舎スタッフが叶えるか~ 2019.05.20

     この秋、日本の夢が叶いそうな、そんな走りを初海外遠征のドバイで見せたアーモンドアイ。異国の地で、しかも夜の競馬が初めてとは思えないほど堂々とした面持ちでパドックを周回し、レースでは追い出しのタイミングを図るほどの圧巻振り。 あの走りによって、世界からの注目度も一気に増した様子ですが、鞍上のルメール騎手は、最小限の負担で愛馬を勝利へと導く、丁寧かつ馬の力を理解しての騎乗振り。 いつも思うのですが、ルメール騎手の素...

  • 第109回 柴田未崎騎手 変わらぬ実直さと新たな顔 ~失ったからこそ、再び手にしたからこそ~ 2019.04.17

     先日、久々のメンバーで食事をしました。その面々とは、関西の女性騎手だった3人。  1つ下の13期生だった押田純子ちゃんは清水調教師の奥さんとなり今や3児の母。16期生だった西原玲奈ちゃんは、調教助手として働き、3年前に持ち乗り助手の旦那さんと結婚。今は主婦業もしながら、梅田調教師の右腕となって厩舎を支えています。そんな3人の話題となったのは、先月の小倉競馬1700メートルのダート未勝利戦をスナイプで勝利した柴田未崎騎手の...

  • 第108回 5歳児の世界観に日々驚き~どの世界でも、人は一人では何もできないのかも~ 2019.03.19

     今、NHKで人気の番組「チコちゃんに叱られる」のチコちゃんは5歳。また1992年からTV放送されている「クレヨンしんちゃん」のしんのすけも5歳。そして我が息子も5歳。 5歳という年齢は言葉を覚え、大人との会話も成立する頃。また子供同士の世界観も広がり、子供と大人の違いや、生活におけるあらゆることに疑問を抱き、問いかける時期なのでしょう。 だからこそ、その発する言葉が、時には素朴で、また時には新鮮かつ斬新。しかしその...

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