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プロフィール
細江純子ホースコラボレーター

1975年愛知県生まれ JRA初の女性騎手として96年デビュー。
00年には女性騎手初の海外勝利(シンガポール)。
引退後は,ホースコラボレーターとして,フジテレビ「みんなのKEIBA」,U局「土曜ワイド中継」,グリーンチャンネル「トレセンTIME」に出演中。
レース直前の推奨馬の的確さは群を抜いている。
週中は栗東,週末は東京を拠点として活躍する。

最新記事一覧

  • 第16回 GⅠ勝利の舞台裏~厩舎と騎手の一貫した馬づくり~ 2011.07.14

     2011年上半期のGⅠレースが全て終了しましたが,皆さんの心にはどのように映りましたか?私としては,GⅠ馬へと導びかれる過程において,騎手と厩舎との関係性というものが,非常に大きなウエイトを占めるのではないかということを,改めて感じるものでした。 今日の日本競馬は,外国人騎手の活躍が非常に目立ち,乗り替わりが当然のように行われる時代。多くの日本人騎手にとっては,(果たして,次走自分はこの馬に騎乗することはできるのであ...

  • 第15回 ダービー それぞれの特別な思い 2011.06.10

     この原稿が掲載される頃には,第78代の日本ダービー馬が誕生しているのでしょう。ダービー,この言葉の奥に秘められた様々な思い。毎週,トレセンでの取材をしていても,このダービーウィークだけは,年に1回のみ醸し出される独特な空気が存在します。 GⅠレース特有の研ぎ澄まされた空気に加え,童心に戻ったようなワクワク感。そう,待ちに待ったお祭りの日が,やっとやってくるような...。そして数々の道のりを乗り越え,18頭の枠を勝ち取っ...

  • 第14回 ラブシャッター~馬の仕草から読み取る心のサイン~ 2011.05.11

     関東圏での競馬も再開し,23年振りに東京で行われた皐月賞。ファンファーレと共に響き渡る大歓声を耳にした時,改めて競馬っていいなぁ~と感じました。 たった数分の舞台を見るために,何万人もの人が集まり,それぞれの思いを胸に,同じ時を共有し興奮する。もちろん競馬の楽しみ方というのは人それぞれにあると思いますが,競馬を通して新たな友達や仲間ができるのも魅力の一つ。しかも年齢は関係なしですから,競馬からまたさらなる世界が広...

  • 第13回 日本中の人々が心を一つに... 2011.04.08

     東日本大震災,被災された方々に心からお見舞い申し上げます。 突然に起こった惨劇。連日報道される映像に心が痛み,目を背けられた方も多いことと思います。一瞬にして,人・家・街が消え去る状況。何と言っていいか...言葉を失います。そこにきて,原発の問題。今回の地震に伴い起こった,津波,火事,原発,多くの方々の命が奪われるとともに,次から次へと出てくる難題。人間1人1人に,問題提起されているような,そんな気がしてなりません...

  • 第12回 厩舎解散の舞台裏で... 2011.03.17

     2月,それは競馬の世界にとって区切りの月。今年も7名の調教師の方々が引退され,3月には,新たな名前の厩舎が開業し,スタートします。 寂しさや切なさと同時に,新しい風を感じるこの季節というのは,何ともいえない空気を感じるものです。取材をしていても,「先生のために,何とか勝利の数を増やしたい」「重賞を勝ちたい」と,厩舎一丸となる一方で,3月からは離れ離れとなってしまう仲間たち...。 やはり長年の月日によって培われた人...

  • 第11回 変化しつつある環境の中で 2011.02.16

     年が明けても,まだまだ勢いが続く外国人騎手の活躍。そのたびに周囲から,「ホソエさん,日本人騎手と何が違うのでしょうか?」との質問を受けます。 私個人としては,日本人・外国人という枠組ではなく,個々に違いや素晴らしい点があるように感じ,応答に困るのですが,一つ大きな違いを感じるのが,馬文化。 つい先日も,栗東トレセンの厩舎をウロウロしていると,今年から来日したイタリアのリスポリ騎手が浜中騎手,藤岡康太騎手と共に談...

  • 第10回 2011年の目標 まずは,身を固める! 2011.01.06

     皆様,明けましておめでとうございます。30歳を過ぎた頃から1年の過ぎ行くスピードの速さが増しておりますが,2010年も,ほんとにあっという間でした...。 競馬の世界では,アパパネが史上3頭目となる牝馬3冠を見事達成,またナカヤマフェスタが凱旋門賞において,素晴らしいパフォーマンスを披露するなど,嬉しいニュースがあった反面,記念すべき第30回となったジャパンカップでは,いろんな意味で競馬界に課題を残したものとなり,一競馬フ...

  • 第9回 岐路を迎える若手騎手・騎手候補生の育成 2010.12.13

     年末に向け,毎週のように行われるGⅠレース。それに伴い,毎週末の競馬に多くの外国人騎手が参戦しています。週によっては,東西のメインレースを外国人騎手が制覇するケースも度々。 週中のトレセンでは,「心が折れてしまいそうです」「慰めて下さい...」と,愛馬の乗り替わりを受け,落ち込んだ様子の若手騎手たちの姿がチラホラ...。 確かに私も騎手時代,最も辛いことといえば,乗り替わりでした。今にして思えば,成績上位の騎手に替わる...

  • 第8回 ナカヤマフェスタ・アパパネに学んだこと 今,心をひとつに 2010.11.11

     10月は,本当にドキドキ・ハラハラの感動をいただきました。もちろん皆さんも同じ気持ちだったはず。そう,まずはナカヤマフェスタが挑んだ凱旋門賞です。 あのエルコンドルパサーから11年。同じチームで臨んだ今回,世界最高峰の栄冠に,またまたあと一歩と迫りました。騎乗された蛯名騎手は,「勝ちたかったのはもちろんだけど,皆が同じ気持ちになって目指すことができた。 ロンシャンの地に立った時,ロンシャンのジョッキールームに入った...

  • 第7回 改革の必要性 2010.10.25

     トライアルレースも始まり,いよいよ秋競馬へと突入。しかしながら今年は猛暑続きで,9月半ばに30度を超す日も...。朝晩は秋を感じつつも,昼になれば夏。寒暖の差が激しいゆえ,体調管理によりいっそう,気を配られている方も多いことと思います。 厩舎でも,扇風機や冷風扇やミストの風量,扉の開閉や馬服の種類など,担当される方々は,その時々の状況に合わせた形を取られています。 例えば,馬房の扉。夕方には暑さを感じ,裏扉を開けて帰...

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