ホソジュンのウマなりトーク
1975年愛知県生まれ
JRA初の女性騎手として96年デビュー。
00年には女性騎手初の海外勝利(シンガポール)。
引退後は,ホースコラボレーターとして,フジテレビ「みんなのKEIBA」,U局「土曜ワイド中継」,グリーンチャンネル「トレセンTIME」に出演中。
レース直前の推奨馬の的確さは群を抜いている。
週中は栗東,週末は東京を拠点として活躍する。
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第156回 「経験に勝るものなし~デビューする女性騎手2名にも期待~」 2023.03.17
先日、高校時代の同級生から、5月に同窓会を開催するからと、出席の有無の連絡が入りました。あれからもう30年以上。幹事となる3人の写真と共にラインが入ったのですが、面影があるようで...ないような...その変貌振りに、お互いに歳を重ねたと感じずにはいられませんでした。 残念ながら競馬番組のある日曜日とあって、出席はできないのですが、後日、ラインで同窓会写真を送ってくれるとのこと。 あれから皆、どのような人と出会い、どんな...
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第155回 今年もGⅠ初制覇ジョッキーの誕生を願う ~馬作りは人作りの船橋競馬~ 2023.02.17
2023年が始まりましたが、昨年のGⅠ戦線を振りかえると、初GⅠ制覇を成し遂げた騎手が5人もいたことが実に印象的かつ嬉しく思う年でした。 騎手7年目・荻野極騎手、同じく7年目の坂井瑠星騎手、9年目・石川裕紀人騎手、12年目の横山和生騎手、そして16年目・丸田恭介騎手と、外国人騎手の短期免許や地方競馬からのトップジョッキーの移籍がある中で手にした価値と重みある勝利。 本人はもちろんのこと、若手騎手など、周りにとっても良い意...
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第154回 ジャパンカップのムーア騎手の騎乗 ~直感に従い、心がワクワクすることに~ 2023.01.18
新年、明けましておめでとうございます。皆さま、いかがお過ごしでしょうか? 今年こそはコロナの終息となる年となればいいのですが...。とは言え、街を歩くと外国人観光客の姿も多く目にし、また新幹線移動の際には満席となっていることも。 やはり長きにわたる状況の中で、今後しばらくは、コロナと共存という選択になっていくのでしょうか‥‥。 さて少し2022年を振り返りたいと思うのですが、昨年、1番印象深かったレースと言えば、ジャパン...
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第153回 JBC競走優勝生産者インタビューに胸を打たれる ~試行錯誤の連続の中に変わらぬ本質の存在を感じる~ 2022.12.20
2022年も、終わりを告げようとしているのですね...。1年を振り返って、皆さまはどんなことが1番思い起こされますか? 私は数多くあったレースの中でも、JBC競走における生産者インタビューが1番、胸に残るものでした。 昨今、競馬の売り上げはいいものの、その一方で、騎手や厩務員に志願する人の数は減っている傾向に。また昔からの競馬好きの知人たちは、口を揃えて、「一昔前の競馬の方が面白かった。もちろん今でも馬券を買うのは買うけ...
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第152回 出演者も真剣勝負のボートレースYouTube配信 ~中央競馬に迫ってくるボート界の売り上げ~ 2022.11.18
先日、多摩川ボートの「どちゃんこTV」に2日目と4日目の2回にわたり出演させてもらいました。 過去、2度か3度、ボートレースの配信には出させていただいたことはあるのですが、素人も素人のド素人。 ただ蒲郡出身の私にとってボートレース場は身近なものであり、競馬学校時代には当時の場所・本栖湖にある競艇学校へも。 教官と共にペアボートに乗艇させてもらった際、水面がコンクリートのように感じ、その新鮮な感覚とスピードに衝撃と...
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第151回 様々なアプローチを感じる2022年凱旋門賞 ~藤田菜七子騎手の功績により~ 2022.10.18
この原稿が掲載される頃には、2022年の凱旋門賞の結果がでていることでしょう。 今年は日本から4頭が参戦。これまで日本馬が挑んできた凱旋門賞と大きく違う点と言えば、先行して自分たちのペースに持ち込みそうなタイトルホルダー・スティフーリッシュ、そして早めに動きにいきそうなディープボンドと日本馬3頭が前半の流れを作りそうな展開。 そして、それら3頭とは別に、後半戦にかけるドウデュースとなり、ペースと展開の2軸でチャンス...
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第150回 ボートレースでいろいろな発見 ~金沢競馬と金沢の街の魅力もたっぷり体験~ 2022.09.16
有難いことに、この夏は様々な出会いや新たな場での仕事に参加させてもらう機会に恵まれ、たくさんの刺激を頂きました。 例えば、ボートレースの配信。実は私の地元である愛知県の蒲郡にも競艇場があり、場所は通っていた小学校のすぐそばでしたし、競馬学校の騎手課程時代には、競艇学校見学という名目で、山梨県の本栖湖に出向き、訓練の様子や実際にボートにも乗せて頂いたことも。 そして卒業後には、知人の紹介で選手の方とお会いすること...
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第149回 世界トップレベルの日本の生産界 ~人馬ともに役者が揃った今年の凱旋門賞挑戦に夢膨らむ~ 2022.08.17
夏に入り、そろそろコロナも収束に向けていくのかと思いきや、ここにきて過去最多となる感染者数とは...。有難いことに現時点において私は1度も感染はしていないのですが、仕事上で共演した方が3人立て続けに陽性になるなど、他人事ではない状況。 しかも症状を聞くと、数日間、携帯を触ることもできないほどの高熱や吐き気、倦怠感に襲われ、なかにはしびれが治まらないといった状況の人も。また、その後も喉の痛みやだるさは続くようで大変な...
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第148回 3歳ダート3冠競走創設 ~中央と地方の垣根について~ 2022.07.15
最近の競馬界における大きな出来事と言えば、2024年から羽田盃・東京ダービーがJpnⅠとなり、賞金額も東京ダービーは5,000万円から1億円にアップとのこと。 そしてJDDにおいてはレース名と日程を変更し、3歳馬ダート路線の3冠が設立される形に。これまでダートの歴史の中での大きなことと言えば、JBCの設立によって、中央馬におけるダートの選択肢がうまれ、中央・地方合わせてのダート界全体におけるレベル向上や、地域発展の役割も...
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2022年も半分を迎えようとしていますが、最近、周囲から、「今、たくさんの女性ジョッキーが頑張っているね」と。たくさんとは言っても、現役騎手148名中4名ではあるのですが、一昔前に比べると数もさることながら、1人1人の活躍も目覚ましく、その印象も強いのでしょう。 しかも現在、関東唯一所属の女性騎手・藤田菜七子ちゃんも栗東に在住。話を聞けば、年数とともに乗り鞍の減少もあり、何か行動を変えなければ現状は変わらないとの思いか...