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プロフィール
小山内完友日刊競馬記者

1969年 青森県生まれ 競馬専門紙「日刊競馬」の南関東版の編集を担当。
学生時代から競馬に熱中し、勢い余って記者に。
キャリアは23年に及ぶ。
予想の基本は持ちタイムで、競馬哲学は「決めつけないこと」。
南関東だけでなく、広い視点で地方競馬全体をとらえたコラムが好評。
休日は自ら競走馬化して走り込み、カートにも挑戦。
他種競技にも精通しているオールラウンドプレイヤー。

最新記事一覧

  • 第107回 『不人気業種?』 2017.11.24

     今年も毎年恒例、採用活動の季節がやってきた。毎年のように変わる採用日程だが、今年は3月からエントリー並びに企業説明会、6月から試験、面接が始まり、早ければ7月には内々定が出される「短期決戦型」のスケジュールである。 であるのだけれど、昨年はシステム移行、今年はなんとなく忙しくて、結局例年同様の日程となってしまった。ここ数年に入社した若者に聞くと「遅いっすよ!」と言われるのだが、だって、春は忙しいんだからしょうが...

  • 第106回 『血が駆ける』 2017.10.23

     7月19日、作家、競馬評論家の山野浩一さんが亡くなられた。77歳。 長らく夫人のみどり先生の介護をしながら、作家、競馬評論家として活動されていたが、2月の検査で食道がんが見つかり、介護と本人の闘病生活を送られていた。 その様子は、山野さんがご自身のブログに状況を残されている。いかにも山野さんらしいというか、読み返すと状況を冷静に、詳細に、そしてそれに対する考察も書かれていた。 5月には「終活」に入り、お墓を買い、相...

  • 第105回 『夏の大反省会』 2017.09.13

     先月号でお伝えした通り、この夏は例年になく厳しい夏だった。特に7月23日~8月4日と、ホリデー1日を挟んで8月6日~8月18日の13日連続出馬×2は調べた限り前例のない厳しい日程であった。とはいえ一応会社なので休みもローテーションでとっているので、厳密には全日程を『完走』した編集部員はいない。 筆者の場合はお盆の13日から4年ぶりに帰省するため、厳しいローテーションとなった。弊社は完全週休2日制で夏季休暇の規定はなく(仮...

  • 第104回 『恐怖の夏が来る』 2017.08.22

     東京ダービーのレース後、次走のジャパンダートダービーに向け「いい勝負になると思うよ」とコメントしていた船橋の佐藤賢二調教師。 ケガで騎乗出来なくなった主戦の森泰斗騎手も「馬場が一緒だとしたら感触的には昨年の勝ち時計5秒7ぐらいは出せるはずなんだが...」とSNSでつぶやいていた。 正直なところ、今年のJRA勢はエピカリス1頭が抜けて強い印象だったが、例年JRA2勝馬の強さを目の当たりにしているだけに、「2014年の2着ハ...

  • 第103回 『東京ダービー雑感』 2017.07.14

     「嬉しい一言で。なんかホッとして、ドッと疲れが出ました。僕のジョッキー人生で最良の日です。」と森泰斗騎手。 6月7日、大井競馬場で第63回東京ダービーが行われ、羽田盃2着のヒガシウィルウィン(船橋)が、単勝1.8倍の断然人気キャプテンキングを破り、ダービー馬の栄冠を手にした。 レースはサイバーエレキングが逃げ、カンムル、シェアハッピーと続く。その直後5番手には、3週間前に地方競馬通算7,000勝を達成した的場文男騎手が手...

  • 第102回 『南関クラシックに異変アリ?』 2017.06.12

     5月10日。南関東牡馬クラシック第一冠の羽田盃が行われ、JRAから転入初戦となるキャプテンキングが制した。 レースは1番人気のキャプテンキングが好スタートからハナを奪う。直後をピッタリマークする2番人気のヒガシウィルウィン。イケノアサ、ミサイルマンと続き、内ラチ沿いにクラキングスといった流れ。1000メートルは64秒1のスローペース。 勝負どころで中団にいたキャンドルグラスやカンムルが動き、イケノアサは後退していく。ヒ...

  • 第101回 『記録に残るレース』 2017.05.17

     3月24日、大井競馬第9競走「弥生賞」は、まさに「記録に残るレース」となった。 そのレースは概定番組発表時から注目のレースであった。A1下選抜馬による1000㍍戦。少なくともA級の1000㍍戦は記憶にない。記録を調べてみても発見できず、少なくとも30年以上は行われていない。 レコードタイムは昭和51年(1976年)12月3日に2歳馬ジョーンズシャダイがマークした58秒9。41年間破られていない、大井競馬で最も古いレコードタイムである。...

  • 第100回 『寒くない冬のナイター』 2017.04.17

     2009年1月号から連載をスタートして、今回100回目を迎えました。最初このお話を頂いた時は、それは驚いたものです。JBBA NEWSと言えば、日本軽種馬協会の機関誌で、生産に関する統計や、会議など各種報告、事業計画などひじょうに「高貴」なイメージなわけです。そのようなところに、連載のオファー。自分が?正直悩みました。毎日眠れませんでした。 うそです(笑)ふたつ返事でお受けしました。 とはいえ、前年までに連載されていたコラムは...

  • 第99回 『気合いで予防』 2017.03.17

     2月8日の高知競馬で、当日行われる予定の全12レースであわせてのべ42名という、大量の乗り替りがあった。原因はインフルエンザ。この日騎乗予定だった騎手21名のうち、7名がインフルエンザに感染、または感染の疑いがあるということで、騎乗を取り止めたせいだ。 ご存知の通り、騎手は騎乗前日に「調整ルーム」に入室するから、そもそもひじょうに集団感染しやすい環境に置かれている。 ただ、3分の1もの騎手が集団で感染というのは、あま...

  • 第98回 『年度代表馬』 2017.02.17

     「NAR GRANDPRIX 2016」の季節がやってきた。引き続き今年も選考委員の末席に加えさせていただいた。1月5日、地方競馬全国協会に於いて、「NAR GRANDPRIX 2016」優秀馬選定委員会が開会された。 2016年のダートグレード競走で、地方競馬所属馬は2勝。さきたま杯(JpnⅡ)のソルテ(大井)と、兵庫ジュニアグランプリ(JpnⅡ)のローズジュレップ(北海道)の2頭。そして2着がのべ9頭、3着がのべ7頭。 一方、...

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