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プロフィール
小山内完友日刊競馬記者

1969年 青森県生まれ 競馬専門紙「日刊競馬」の南関東版の編集を担当。
学生時代から競馬に熱中し、勢い余って記者に。
キャリアは23年に及ぶ。
予想の基本は持ちタイムで、競馬哲学は「決めつけないこと」。
南関東だけでなく、広い視点で地方競馬全体をとらえたコラムが好評。
休日は自ら競走馬化して走り込み、カートにも挑戦。
他種競技にも精通しているオールラウンドプレイヤー。

最新記事一覧

  • 第104回 『恐怖の夏が来る』 2017.08.22

     東京ダービーのレース後、次走のジャパンダートダービーに向け「いい勝負になると思うよ」とコメントしていた船橋の佐藤賢二調教師。 ケガで騎乗出来なくなった主戦の森泰斗騎手も「馬場が一緒だとしたら感触的には昨年の勝ち時計5秒7ぐらいは出せるはずなんだが...」とSNSでつぶやいていた。 正直なところ、今年のJRA勢はエピカリス1頭が抜けて強い印象だったが、例年JRA2勝馬の強さを目の当たりにしているだけに、「2014年の2着ハ...

  • 第103回 『東京ダービー雑感』 2017.07.14

     「嬉しい一言で。なんかホッとして、ドッと疲れが出ました。僕のジョッキー人生で最良の日です。」と森泰斗騎手。 6月7日、大井競馬場で第63回東京ダービーが行われ、羽田盃2着のヒガシウィルウィン(船橋)が、単勝1.8倍の断然人気キャプテンキングを破り、ダービー馬の栄冠を手にした。 レースはサイバーエレキングが逃げ、カンムル、シェアハッピーと続く。その直後5番手には、3週間前に地方競馬通算7,000勝を達成した的場文男騎手が手...

  • 第102回 『南関クラシックに異変アリ?』 2017.06.12

     5月10日。南関東牡馬クラシック第一冠の羽田盃が行われ、JRAから転入初戦となるキャプテンキングが制した。 レースは1番人気のキャプテンキングが好スタートからハナを奪う。直後をピッタリマークする2番人気のヒガシウィルウィン。イケノアサ、ミサイルマンと続き、内ラチ沿いにクラキングスといった流れ。1000メートルは64秒1のスローペース。 勝負どころで中団にいたキャンドルグラスやカンムルが動き、イケノアサは後退していく。ヒ...

  • 第101回 『記録に残るレース』 2017.05.17

     3月24日、大井競馬第9競走「弥生賞」は、まさに「記録に残るレース」となった。 そのレースは概定番組発表時から注目のレースであった。A1下選抜馬による1000㍍戦。少なくともA級の1000㍍戦は記憶にない。記録を調べてみても発見できず、少なくとも30年以上は行われていない。 レコードタイムは昭和51年(1976年)12月3日に2歳馬ジョーンズシャダイがマークした58秒9。41年間破られていない、大井競馬で最も古いレコードタイムである。...

  • 第100回 『寒くない冬のナイター』 2017.04.17

     2009年1月号から連載をスタートして、今回100回目を迎えました。最初このお話を頂いた時は、それは驚いたものです。JBBA NEWSと言えば、日本軽種馬協会の機関誌で、生産に関する統計や、会議など各種報告、事業計画などひじょうに「高貴」なイメージなわけです。そのようなところに、連載のオファー。自分が?正直悩みました。毎日眠れませんでした。 うそです(笑)ふたつ返事でお受けしました。 とはいえ、前年までに連載されていたコラムは...

  • 第99回 『気合いで予防』 2017.03.17

     2月8日の高知競馬で、当日行われる予定の全12レースであわせてのべ42名という、大量の乗り替りがあった。原因はインフルエンザ。この日騎乗予定だった騎手21名のうち、7名がインフルエンザに感染、または感染の疑いがあるということで、騎乗を取り止めたせいだ。 ご存知の通り、騎手は騎乗前日に「調整ルーム」に入室するから、そもそもひじょうに集団感染しやすい環境に置かれている。 ただ、3分の1もの騎手が集団で感染というのは、あま...

  • 第98回 『年度代表馬』 2017.02.17

     「NAR GRANDPRIX 2016」の季節がやってきた。引き続き今年も選考委員の末席に加えさせていただいた。1月5日、地方競馬全国協会に於いて、「NAR GRANDPRIX 2016」優秀馬選定委員会が開会された。 2016年のダートグレード競走で、地方競馬所属馬は2勝。さきたま杯(JpnⅡ)のソルテ(大井)と、兵庫ジュニアグランプリ(JpnⅡ)のローズジュレップ(北海道)の2頭。そして2着がのべ9頭、3着がのべ7頭。 一方、...

  • 第97回 『さらばホッコータルマエ』 2017.01.11

     別れは突然だった。2016年11月29日、ホッコータルマエは週末に行われるGⅠチャンピオンズカップへ向けての調教後、右前脚に跛行がみられ、検査の結果骨には異常は見られなかったものの、陣営は大事を取って予定されていたラスト2戦を取りやめて引退、種牡馬入りを決めた。'ラストラン'の東京大賞典のレース後に大井競馬場で予定されていた引退式もキャンセルに。 日本初のGⅠ(Jpn)レース10勝馬は、ファンに別れを告げることなく、競馬場を去るこ...

  • 第96回 『絶対』 2016.12.22

     今年も遅ればせながら採用の季節がやってきた。先輩から引き継いで2年目になるが、会社に居ないことが多いので、それまでの電話受付以外にインターネットでの応募を開始した。 就職情報会社を使えばもっと楽に志望者を集められるのだが、採用数が少ない上に予算も少なく、専従の社員もおらず、時間のほとんどが事務処理というなかなかハードなお仕事である。 担当になってからは大学の就職課や、就職情報会社、さらには社員研修などの営業がわ...

  • 第95回 『海外馬券発売』 2016.11.21

     10月2日の夜、競馬ファンが待ちに待った海外馬券発売がスタートした。その初回となる第95回凱旋門賞(フランスGⅠ、シャンティイ競馬場、芝2400m)が23時5分に発走した。 日本から出走した日本ダービー馬マカヒキは16頭中14着の大敗を喫したが、その一方で注目された海外馬券発売は41億8,599万5,100円の'圧勝'となった。 競馬場、WINSでの発売はなく、JRAインターネット投票(PAT)でのみ発売、さらに日本時間23時5分の深夜帯にも...

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