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第7回 船橋ケイバ 念願のハートビートナイターが開幕しました!

2015.06.25
 6月15日、帯広、門別、大井、川崎、園田、高知に続いて全国で7か所目となるナイター競馬、船橋ケイバ ハートビートナイターが開幕しました。
 第7回 船橋ケイバ 念願のハートビートナイターが開幕しました!の画像
 雨と曇りの天気予報に一時は心配もありましたが、迎えた開幕当日は初夏の陽射しが降り注ぎ、海からの潮風も心地良い、まさに絶好の開幕日和!

 場内は早い時間から多くのファンが詰めかけ、5日間の来場者数は30,951人(前年比233%)、全場売上げ4,090,224,360円(前年比137%)、開催のメインレース・京成盃グランドマイラーズ(SIII)では売得金293,313,100円で同重賞競走としてのレコードを記録するなど、大成功での幕開けとなりました。

 この日に先立って行なわれた千葉県調教師会の懇親会では、会長を勤める岡林光浩調教師が「ナイター開催という故川島正行先生が残してくれた宝を大切にしながら頑張って行きましょう」と挨拶。調教師会の前会長でもあり、ナイター開催に尽力しながらも昨年9月に亡くなった故川島正行調教師を偲び、新しい船橋ケイバ開幕へ向けて決意も新たな会となりました。

 6月15日のオープニングセレモニーは地元の皆さんが踊りで華を添えるなど、船橋ならではの楽しい雰囲気いっぱい。点灯式に臨む岡林調教師の手には、故川島正行調教師の遺影がしっかりと携えられていました。その光景を前に「ナイター開催を川島先生にも見せたかったなぁ」「きっと見てるよね」という会話があちこちから・・・。故川島正行調教師を思い出す皆さんの多さを改めて感じ、思わず空を見上げるひと時にもなりました。

 そんなファンや関係者の思いをしっかり受け止めた素敵なモノがあるのをご存知でしょうか。場内に設置されたナイター開幕のモニュメント。そこにはなんと、故川島正行調教師をイメージさせる粋な演出が!師のトレードマークだった帽子とおヒゲ。さりげないながらも、とても素敵な仕掛けにぐっと来ちゃいます。きっと故川島正行調教師も空の上でニヤリとされていることでしょう。もしかしたら「初日の天気を晴れにしたのは、ここにいる魔法使いのおじさんだからね」なんて言っているかも・・・。

 「天気も良くていいスタートになりました。開催に至るまでは、いろいろな人たちと話し合って、コミュニケーションを取ることができました。そのおかげですごくチームワークの取れたナイター開催になったと思います。ハートビートナイターのステキなマークもできましたね。大井や川崎に負けないように頑張りますよ」と岡林光浩調教師会会長。

 騎手の皆さんからもアツいメッセージを頂きました。

 「明るくて乗りやすいですね。乗っていてもいつもよりもたくさんお客さんが入っているという印象でした。これからもどんどんたくさんの方に来ていただけるよう頑張りたいですね」(石崎駿騎手)。

 「照明の中ではスポットライトを浴びているようで、気分も上がりますよ。僕らももっともっと良い競馬をお見せしたいと思っていますので、ぜひご来場ください」(中野省吾騎手)。

 「ファンの皆さんの力を借りてもっと地方競馬を発展させられるよう、いい競馬をしていきたいです。応援のご協力よろしくお願いします」(本橋孝太騎手)。

 競馬場の向いに位置するららぽーとからの若い世代の参入も期待されるハートビートナイター。今後はそういった世代向けのおしゃれなイベントも必要となってくるでしょう。生き残りのための最後の手段とも言われるナイター開催が実現し、今後は競馬場の各関係者の熱意と手腕が問われる時期へと差しかかりました。

 千葉県調教師会では、公式ブログを通じて今まで取材NGだった場所の写真や取材記事を公開し、より皆さんに楽しんでいただけるようにという新しい試みもスタート。取材していると、各関係者の新たな熱意も感じます。

 7月6日から12日には船橋市市民ギャラリーで、お馴染みとなった競馬場有志による写真展も開催される予定。新しい船橋ケイバにご声援くださいね!
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