北海道馬産地ファイターズ
第160回 『競馬のノベルティグッズ PARTⅡ』
2022.04.18
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2月上旬に開催された種牡馬展示会でも、各スタリオンごとに工夫をこらしたノベルティグッズが、生産関係者に配布されていた。近年、ノベルティグッズとしてその数を増やしてきた感があるのがエコバッグ、もしくはエコバッグとしての利用も可能な、スタリオンブックなどが入っている、布製の袋と言えるだろう。実際に競馬のノベルティグッズにおけるエコバッグの配布は、2020年7月からのプラスチック製買物袋有料化以降、その数を増やしていったように思える。
様々な企業でもエコバッグをノベルティグッズとして配布している。皆さんもエコバッグを購入せずとも、身近な場所に企業名が入ったエコバッグや、エコバッグとしての利用が可能な袋があるのではないだろうか。
企業側がエコバッグをノベルティにするメリットと言えば、そこに企業名や商品名を入れられることだろう。実際に種牡馬展示会で配布されたエコバッグにも、スタリオン名や、繋養種牡馬の名前も記載されていた。
しかも、その名前の入れ方がいやらしく無いというのか、エコバッグのデザインに属しているので普段使いにも適している。実際にJBBAの種牡馬展示会で配布されていた、布製のエコバッグ(しかも、ゴムでまとめられているので、収納や持ち運びにも便利)は、自分のエコバッグローテーションでは、常にエースを務めている。
ここでふと考えてしまうのは、普段使いできるからこそ、様々な人の目に触れることができる一方で、デザインによっては、ノベルティとしての広告効果が薄れてしまうのではないか?ということである。
ちなみにJBBAのエコバッグを札幌市内のスーパーやコンビニだけでなく、日高管内の商業施設でも使用したが、一度たりとも、「バゴって条件を問わずに活躍馬を送り出している名種牡馬ですよね!」と話しかけられたことは無かった。
ここで前回のカレンダーの話に戻るが、ノベルティ(もしくは販売されている)カレンダーもまた、競馬色が強く出すぎる程、生活環境によっては、部屋に飾り辛くなっていく。
競馬好きである以上、その魅力を多くの人に知らしめたいという思いもある一方で、あまり、競馬や馬が表に出ているノベルティ(あるいはカレンダー)を使用するのには、戸惑いを覚えるこの気持ちは、何なのだろうと考えてしまう。
もし、競馬場といった、同好の士がいる場所ならば、ノベルティや競馬グッズを披露できるはずだ。これは野球観戦でユニフォームを着たり、音楽のライブでアーティストのグッズを身に着けて、応援の気持ちをアピールするのに似ているのかもしれない。
ただ、その人たちですら会場に入るまでは上着を着たり、会場に入ってから着替える人もいる(自分は上着着用派です)。せっかくだからアピールしたい!あわよくば、世間の人たちにも注目してもらって、これから行われるイベントに参加してもらいたい!との気持ちは少なからずともあるのだが、それをできないのは、自分の好きな世界が「少数派」であるのを、理解しているからなのだろう。
自分の好きなカテゴリーの中では、競馬はメジャーな存在と言える。ただ、競馬場に行くときに勝負服を着ることは無い(そもそも、着られないのはさておいて)。その一方で競馬ファンにとっての共通のグッズ、というよりアイテムは、競馬新聞かスポーツ新聞である。ただ、競馬新聞を手に、耳にはペンを差しているようなファンは、世間から見た時に、決してスマートでは無いよなあとも感じてしまうし、その人たちにこそ、競馬にまつわるエコバッグを手に入れて、そこに新聞やペンを収納してほしいと思う。
ここまで書いてみても、つくづくノベルティグッズは難しい。様々な人にその商品や企画をアピールしたい、魅力を伝えたいと思いながら、関係者の方たちは日々、頭を悩ませているのだろうが、デザインやグッズによっては普段使いができなくなり、結果として人の目に触れる機会が減ってしまうからだ。
いや、人の目など気にすることなく、自分はそれが好きだとアピールしていくのも必要である。それは、ノベルティグッズやカレンダーを作っていただいた方への敬意であり、その思いを自分の後ろ向きな気持ちで裏切るのは、むしろ申し訳ない気がしてくる。結局のところ、競馬のノベルティグッズを使うのは、「TPO」(Time、Place、Occasion)なのだろう。逆に普段使いがしやすいエコバッグに関しては、『バゴ!』の文字だけにするなど、スタイリッシュかつ、インパクトのあるデザインをしていくことが必要なのではないだろうか?すれ違った人が「あれは何だろう?」検索してくれたら万々歳。
是非ともノベルティグッズの制作に、頭を悩ませている方はご一考願いたい。
様々な企業でもエコバッグをノベルティグッズとして配布している。皆さんもエコバッグを購入せずとも、身近な場所に企業名が入ったエコバッグや、エコバッグとしての利用が可能な袋があるのではないだろうか。
企業側がエコバッグをノベルティにするメリットと言えば、そこに企業名や商品名を入れられることだろう。実際に種牡馬展示会で配布されたエコバッグにも、スタリオン名や、繋養種牡馬の名前も記載されていた。
しかも、その名前の入れ方がいやらしく無いというのか、エコバッグのデザインに属しているので普段使いにも適している。実際にJBBAの種牡馬展示会で配布されていた、布製のエコバッグ(しかも、ゴムでまとめられているので、収納や持ち運びにも便利)は、自分のエコバッグローテーションでは、常にエースを務めている。
ここでふと考えてしまうのは、普段使いできるからこそ、様々な人の目に触れることができる一方で、デザインによっては、ノベルティとしての広告効果が薄れてしまうのではないか?ということである。
ちなみにJBBAのエコバッグを札幌市内のスーパーやコンビニだけでなく、日高管内の商業施設でも使用したが、一度たりとも、「バゴって条件を問わずに活躍馬を送り出している名種牡馬ですよね!」と話しかけられたことは無かった。
ここで前回のカレンダーの話に戻るが、ノベルティ(もしくは販売されている)カレンダーもまた、競馬色が強く出すぎる程、生活環境によっては、部屋に飾り辛くなっていく。
競馬好きである以上、その魅力を多くの人に知らしめたいという思いもある一方で、あまり、競馬や馬が表に出ているノベルティ(あるいはカレンダー)を使用するのには、戸惑いを覚えるこの気持ちは、何なのだろうと考えてしまう。
もし、競馬場といった、同好の士がいる場所ならば、ノベルティや競馬グッズを披露できるはずだ。これは野球観戦でユニフォームを着たり、音楽のライブでアーティストのグッズを身に着けて、応援の気持ちをアピールするのに似ているのかもしれない。
ただ、その人たちですら会場に入るまでは上着を着たり、会場に入ってから着替える人もいる(自分は上着着用派です)。せっかくだからアピールしたい!あわよくば、世間の人たちにも注目してもらって、これから行われるイベントに参加してもらいたい!との気持ちは少なからずともあるのだが、それをできないのは、自分の好きな世界が「少数派」であるのを、理解しているからなのだろう。
自分の好きなカテゴリーの中では、競馬はメジャーな存在と言える。ただ、競馬場に行くときに勝負服を着ることは無い(そもそも、着られないのはさておいて)。その一方で競馬ファンにとっての共通のグッズ、というよりアイテムは、競馬新聞かスポーツ新聞である。ただ、競馬新聞を手に、耳にはペンを差しているようなファンは、世間から見た時に、決してスマートでは無いよなあとも感じてしまうし、その人たちにこそ、競馬にまつわるエコバッグを手に入れて、そこに新聞やペンを収納してほしいと思う。
ここまで書いてみても、つくづくノベルティグッズは難しい。様々な人にその商品や企画をアピールしたい、魅力を伝えたいと思いながら、関係者の方たちは日々、頭を悩ませているのだろうが、デザインやグッズによっては普段使いができなくなり、結果として人の目に触れる機会が減ってしまうからだ。
いや、人の目など気にすることなく、自分はそれが好きだとアピールしていくのも必要である。それは、ノベルティグッズやカレンダーを作っていただいた方への敬意であり、その思いを自分の後ろ向きな気持ちで裏切るのは、むしろ申し訳ない気がしてくる。結局のところ、競馬のノベルティグッズを使うのは、「TPO」(Time、Place、Occasion)なのだろう。逆に普段使いがしやすいエコバッグに関しては、『バゴ!』の文字だけにするなど、スタイリッシュかつ、インパクトのあるデザインをしていくことが必要なのではないだろうか?すれ違った人が「あれは何だろう?」検索してくれたら万々歳。
是非ともノベルティグッズの制作に、頭を悩ませている方はご一考願いたい。