北海道馬産地ファイターズ
2024年の記事一覧
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第191回 『まさかの冠 』 2024.11.18
生まれて初めて、佐賀競馬場に行ってきた。 11月4日(振月)、佐賀競馬場ではJBC競走(JBCレディスクラシック、JBCスプリント、JBCクラシック)が開催される。その際、同日にJBC2歳優駿が行われる門別競馬場との、コラボキャンペーンが実施されることとなった。 その一環として佐賀競馬YouTubeチャンネルの「SAGAリベンジャーズ」に出演中のJRA元騎手の佐藤哲三さんと、タレントの藤江れいなさんが、8月27日(火)に門別競馬...
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第190回 『1歳馬品評会 PARTⅢ 』 2024.10.21
日本一の漫才師を決める大会でもあるM-1グランプリ。準決勝を勝ち上がった9組の漫才師と、放送当日に敗者復活戦で選ばれた1組の漫才師が、ファーストラウンドで順番にネタを披露するのだが、出場順が1番手で優勝したのは、過去20回の大会において第1回の中川家と、第20回の令和ロマンの2組だけとなっている。 そのM-1グランプリの決勝3組と同じく、金賞、銀賞、銅賞の上位3頭しか選出できない平取町軽種馬振興会が主催する1歳馬品...
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第189回 『1歳馬品評会 PARTⅡ』 2024.09.18
「いい馬」に対する概念を掴めないまま臨んだ、三石地区の軽種馬1歳馬育成管理品評会。しかも、審査員(兼取材者)としての参加となったことで、必ず「いい馬」を選抜しなければいけない。 三石地区の1歳馬品評会は、まずJAみついしに関係者が集合。そこから審査員を乗せたバスが牧場に移動していく形で行われた。 そのバスに同乗していたのが、JRA日高育成牧場の浮島理場長や、JBBA日本軽種馬協会静内種馬場の遊佐繁基場長といった...
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第188回 『1歳馬品評会』 2024.08.22
偶然が重なることを「シンクロニシティ」と呼ぶらしい。 4月中旬、平取町軽種馬生産振興会の船越伸也会長から、「6月17日に品評会を開催する予定です。審査員を依頼したいと思っているのですが、その日の予定はどうですか?」とのMessageが届いた。すると4月下旬には三石軽種馬生産振興会の平野謙二会長からも、「三石地区の軽種馬1歳馬育成管理品評会を6月3日に予定しています。もし良かったら審査員をやりませんか?」とのショート...
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第187回 『お父さんのこと』 2024.07.18
田中哲実さんが5月13日に亡くなった。田中さんは岩手競馬史上最強馬とも称された、トウケイニセイの生産者であり、そして、生まれ故郷である浦河に根付きながら、ライターとカメラマンを兼任していた。 哲実さんは亡くなった当日も自宅で朝食と昼食を食べ終え、仕事へと出かけていった妻の綾恵さんを見送ったという。ただ、夕方に体調の悪化を綾恵さんに電話で伝えると、救急車が着いた頃には意識も混濁としており、搬送先の浦河の病院で68...
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第186回 『キャッチコピー』 2024.06.18
馬産地ライターが、コピーライターになってみた。 毎年、ホッカイドウ競馬で開催されているスタリオンシリーズの「スタリオンシリーズ競走種牡馬名鑑」を書かせてもらっている筆者ではあるが、発注先の代理店から、「今年、所属騎手のポスターを制作するのですが、もしよろしければキャッチコピーを考えていただければと思いまして…」と言われた。実はと言うか、名前を出してない仕事の中では、こうしたキャッチコピーや見出しを頼まれるこ...
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第185回 『ホースマンの副業』 2024.05.21
POG(ペーパーオーナーゲーム)の取材で、2歳馬の育成を手掛ける三嶋牧場育成場を訪ねた時の話となる。 撮影が終わり、取材場所となるスタッフルームへと足を運ぶと、テーブルに浦河町内にあるインドカレー店の「マールワール」のショップカードが置いてあるのに気づいた。 興味があって手に取ると、三嶋牧場の藤井健太調教主任が、「このお店、ウチのスタッフが経営している店なんです」と話し出す。一瞬、その事実が理解できずに...
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第184回 『聴く競馬』 2024.04.18
取材で運転する機会が多いこともあるのだが、かなりのラジオリスナーである。 車内ではまさに時報替わりにラジオを流しており、その都度、同じ番組ばかりを聴いているがばかりに今では時計を見なくとも、何時ぐらいかを耳で判別できるようになった。 しかしながら、頻繁に取材で赴く日高地方は、静内から国道235号線を南下していくと、FMもAMもカーステレオでの受信が危うくなっていく。それも野球中継や競馬中継を聴いている時だ...
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第183回 『労働讃歌』 2024.03.19
最近、筆者と同じ50代前半、もしくは40代のホースマンと話す機会が増えてきた。その際に共通のテーマとして盛り上がるのが、この世界に飛び込んだ頃の労働環境である。 筆者も20代の頃に僅かながら育成牧場で働いた時期がある。そこは週休一日の勤務となっていた(その他に夏と冬にまとまった休みを取ることもできた)。 だが、当時にそこまで休みがあった牧場は珍しかったらしく、別の牧場で騎乗スタッフを務めていたあるホースマンか...
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第182回 『オフシーズンの利用法』 PARTⅡ 2024.02.16
開催期間を終えた競馬場は、「パークウインズ」として、場外発売が行われている。 JRA北海道シリーズが行われていた札幌競馬場も例外ではなく、馬券派の筆者は開催終了後にも幾度となく足を運んでいた。 パークウインズ開催中は馬券の購入エリアこそ限定されていたものの、フードコートや売店はオープンしている。また、ファンファーレホール内には、競馬初心者を対象とした「ビギナーズカウンター」も設置されていた。 一応、開...