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2021年の記事一覧

  • 第156回 『マイスター・ハイスクール PARTⅡ』 2021.12.20

     第151回、152回のコラム 『馬に乗らないホースマン』で、軽種馬育成調教センター(以下、BTC)の育成調教技術者研修の現状と、自分なりのプランについて書かせていただいた。 2020年度の研修生は、年齢制限といった様々な規定や制限が撤廃されたことで、入学希望者の数が増えただけでなく、下は16歳から、上は39歳までと、幅広い世代が入学してきたという。 これは物凄くいいことであると思ったのだが、早い時期からホースマンとしての道を志...

  • 第155回 『マイスター・ハイスクール PARTⅠ』 2021.11.18

     いまや、サマーセールで最も注目を集める存在ともなった、北海道・静内農業高校で生徒たちが生産からせりまでの管理を手掛けた上場馬。今年も「ナリタトップスター2020(牡)、父マクフィ(GB)」が上場され、572万円(税込み)で落札されていった。 会場内に響き渡る拍手を聞きながら、立ち写真の撮影場所へと向かう。そこには既に多くの取材陣がカメラを持って待ち構えていた。その中には新聞社の腕章を付けた記者や、TVカメラの機材を抱えた...

  • 第154回 『日本で最も新しい競馬場 PARTⅡ』 2021.10.19

     そう話している間にも、門別草ばん馬競馬場(仮称)の駐車場には、次から次へと車が入ってくる。その中には、近くのセブンイレブンへ昼食を買いに来たという牧場スタッフや、日高道の門別ICを使って、家族と共に買い物に行こうと思っていたと話す、知り合いの厩舎長の姿もあった。 いずれも競馬業界に身を置くホースマンたちながらも、草ばん馬を見るのはこれが初めてだったらしく、草ばん馬ならではのスピード感に圧倒されたとの言葉も聞こえ...

  • 第153回 『日本で最も新しい競馬場 PARTⅠ』 2021.09.17

     末広がりの数字が揃った8月8日。日高道の日高門別ICを降りてから車で2分、セブンイレブン日高門別インター店からでも徒歩2分という、非常に利便性のいい立地に、日本で最も新しい競馬場が開場した。 勿論、その競馬場では馬券を売っているわけではない。U字型の全長200㍍のコースで行われているのは、ばん馬競技大会。いわゆる「草ばん馬」である。 日本で最も草ばん馬を取り上げているコラム(あくまで個人の感想です)である北海道馬産...

  • 第152回 『馬に乗らないホースマン PARTⅡ』 2021.08.18

     馬に乗れなくとも、ホースマンとしての仕事は色々とある。それは繁殖スタッフとしての仕事は勿論のこと、近年では中期育成(イヤリング)における管理も重要視されている。 また、ホースマンとしての経験を生かした上での事務職や営業職は、調教師や馬主とのコミュニケーションを取るに当たり、欠かせない人材ともなっていく。勿論、興味があるのならば、自分の様なライターや、カメラマンを目指してもいい。 BTCの教務課の方に、「馬の仕事...

  • 第151回 『馬に乗らないホースマン PARTⅠ』 2021.07.16

     先日、「優駿」の取材で、今年で創立30周年を迎えた軽種馬育成調教センター(以下、BTC)の取材に行ってきた。 30年前となると筆者は18歳。当時は競馬の「け」の字も知らない年頃であり(まったくの嘘)、BTCという言葉を初めて知ったのは、大学卒業後に勤務していた育成牧場に、BTCの育成調教技術者研修を終えた騎乗スタッフが勤務していたことだった。 全く馬など触ったことが無い自分に対して、懇切丁寧に手入れのやり方などを教え...

  • 第150回 『ウマ娘、初めて見ました PARTⅡ』 2021.06.21

     名馬を擬人化するメリットが、馬の名前よりも先にキャラクターが入ってくることであり、そのキャラクターを通して、名馬を深く知ろうとする試みも「ウマ娘 プリティーダービー」はフォローしている。 その1つがウマ娘の活躍や、ガチャを引いたカードによって公開されていく、ストーリーの存在だ。このストーリーが良くできているというのか、モデルとなった馬のエピソードも盛り込みながら、ウマ娘の魅力も表現されている。 当初はガチャ(ウマ...

  • 第149回 『ウマ娘、初めて見ました PARTⅠ』 2021.05.19

     生まれてこの方、スマホゲームだけはやるものかと思ってきた。一度、アプリを起動してしまうと、貴重なバッテリーだけでなく、月末の速度低下に繋がるギガ数を奪われてしまう。しかも、ハマってしまったが最後、課金でお金をむしり取られる。 馬券が当たらず、ただでさえお金が無くなっていくというのに、課金なんてとんでもない。それでも、さすがにこのスマホゲームの存在は無視できなくなってきた。 株式会社Cygamesから今年の2月24日より配...

  • 第148回 『いつかは悲しくなるのだろうけど』 2021.04.19

     数年前、静内へ取材に向かう道中、朝食を買うために新冠のセブンイレブンへと立ち寄った。自動ドアが開いた時、即座に長身の男性が視界に入ってきた。そこには、せり市場のパレードリンク、そして競馬場のパドックで、少しだけ視線を上に向けたのなら、その姿をすぐに探し出せる岡田繁幸さんが、サラダを片手にレジへと並んでいた。 この業界で岡田さんほど、声をかけやすい人はいない。いつも、快活な笑顔を返してくれるだけでなく、こちらが何...

  • 第147回 『無所属のフリーライター』 2021.03.19

     そういえば、年明けに優駿編集部から届けられる取材用のパスが、まだ手元にないことに気づいた。 いつもパスを送ってくれている、優駿編集部の道産子編集者に話を聞くと、JRAの報道にパスの申請は出しているとのこと。だが、年末から年始にかけての、新型コロナウイルス感染者の大幅な増加を受けて、JRA(含む優駿編集部)では、テレワークで業務を行っている職員も多くなっているのも原因らしい。てっきり、「ウチの名を借りて、好き勝手...

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