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2018年の記事一覧

  • 第120回 『リアル「馬産地ファイターズ」の夜に』 2018.12.18

     11月1日、門別競馬場で行われたイベントのゲストとして呼ばれた。この日の門別競馬場のメインレースでは、今年最後の交流重賞である北海道2歳優駿が行われていた。その予想ステージのゲストとして招かれたのが、元日本ハムファイターズの稲田直人選手。そして、14歳からのファイターズファンをここでも公言させていただいた、不肖村本浩平だった。 また、胆振東部地震の復興支援競走として行われた「門別グランシャリオジョッキーズ」には、GⅠ...

  • 第119回 『胆振東部地震』 2018.11.19

     まさか、自分が「被災者」になるとは思わなかった。いや、胆振東部地震からそれなりの時間が経った今、改めて震源地に近い場所における被害の大きさを目の当たりにすると、約1日のブラックアウト(大規模停電)を経験しただけの自分は、「被災者」では無かったのかもしれない。 9月6日の未明に発生した胆振東部地震は、多くの人命や、そこに住む人々の生活の基盤を奪っただけでなく、馬産地にも様々な影響を及ぼした。 震源地に近い安平町の...

  • 第118回 『松橋康彦さんの思い出』 2018.10.19

     まずは台風21号、そして北海道胆振東部地震により、甚大な被害を受けた地域に住まわれている皆様に、お見舞いを申し上げます。見慣れた場所の景色が無残に変わっているのを映像で見る度に、心を痛めております。一日も早い復旧と復興をお祈りいたします。 8月17日、青森県軽種馬生産農業協同組合の松橋康彦参事が亡くなられた。このコラム(第95回 『頑張れ!東北の馬産地』)でも、初めて青森へ取材に行った際、松橋さんにお世話になった経緯を...

  • 第117回 『ターフパーク』 2018.09.18

     地下道がこれほどまでに魅力的な空間に変わっているとは思わなかった。イラストレーターの黒地秀行氏によって、両側の壁一面に書かれたウォールアートには、北海道内の名所と最後の直線が繋がれており、そこには札幌競馬場にゆかりのある勝負服が、200頭を超えるサラブレッドの馬上に描かれている。 この勝負服は誰かな?と思ってしまうのは競馬ファンならではの視点かもしれないが、競馬場に初めて来られた方にも、その精密な描写は目に止まるだ...

  • 第116回 『馬の聖地』 2018.08.17

     ライターになって間も無い20代前半の頃、先輩の競馬ライターの方から、「雑誌から経費も出るし、一緒にアメリカへトレーニングセールの取材に行こう」と誘われたことがある。とはいっても、トレーニングセールやアメリカ血統に関する造詣も無ければ、そもそも、肝心の英語がおぼつかない。一度は断らせてもらったものの、その申し出をむげにすることもできず、せりを挟んで約1週間ほど、生まれて初めての海外旅行&海外取材を経験した。 ちなみ...

  • 第115回 『日高厚賀IC開通 PartⅡ』 2018.07.20

     一般的には日高自動車道の日高厚賀IC。一部の関係者にとっては「日高庄野IC」が開通(笑)したのが、ゴールデンウイーク前となる4月21日。 開通まもなくして日高厚賀ICまでの区間を、実測調査として駆け抜けてみたものの、その時は新しい道路や、そこから広がる景色に興奮するばかりで、このコラムに伝えるには情報不足だと気付かされた。 ということで、交通量がひときわ多くなるであろう、ゴールデンウイーク中の様子を知りたく思い、...

  • 第114回 『日高厚賀IC開通 PartⅠ』 2018.06.18

     4月21日の午後4時、日高自動車道の日高門別インターチェンジ(以下IC)と、日高厚賀IC区間が開通した。片側1車線での通行となるその距離は14.2㎞。この区間の開通により、苫小牧市と新ひだか町間の所要時間は、夏期は従来のルートを通ったよりも、8分程短い1時間25分程度となるという。 取材で日高に通い始めた頃は苫小牧東ICで高速を降りて、そこから沼ノ端の市街地を抜けた後、国道235号線まで出てから日高方面へと向かっていた。そ...

  • 第113回 『脚本家求む!』 2018.05.18

     2月中旬、昨年のセレクトセールにおいて名刺交換をさせていただいた、JRA職員の川島利一郎氏から、メールが届いた。 この時期における職員の方からのメールといえば、異動を知らせるものがほとんど。以前は浦河で勤務されていた川島氏が、北海道に戻ってこられるのでは、と思いながらメールを開くと、あるイベントの知らせだった。 「様似町にて、町内で生まれた函館大経にまつわる講演を行うことになりました。当日は競馬評論家の田島芳郎...

  • 第112回 『マス対コア PARTⅡ』 2018.04.19

     国民的スターホースとなったキタサンブラック。社台スタリオンステーションにおけるスタッドインの際には、競馬マスコミのみならず、北海道内の新聞や民放局といった一般マスコミも駆けつけていた。 その取材方法や質問の内容まで、競馬マスコミ側である自分とは違うなあ、と改めて思った一方で、かなりの時間を取材に割いていたにもかかわらず、実際にテレビで流れた放送時間の少なさにも驚かされた、という内容を前回のコラムで書かせていただ...

  • 第111回 『マス対コア』 2018.03.16

     キタサンブラックは、近年の競馬界を代表するスターホースと言えよう。キタサンブラックが日本国民の多くに認知された理由、それは「分かりやすさ」にある。 まずはオーナーが紅白歌合戦で史上最多となる13回の「トリ」を飾った北島三郎氏(馬主名義は(有)大野商事)。そして、全盛期を迎えた古馬となってからの鞍上を務めたのが、競馬界では随一の知名度を持つ武豊騎手。 そのキタサンブラックが、競馬ファンはもちろんのこと、多くの日本人...

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