北海道馬産地ファイターズ
2017年の記事一覧
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第108回 『草ばん馬大会PartⅡ』 2017.12.21
北海道・北斗市で毎年のように開催されている、(株)田山産業運輸の主催するばん馬競技大会。草ばん馬初心者の自分は会場にたどり着いたものの、いったいどこに行っていいのか、それどころか、何をしていいのかさえも分からなかった。 会場を歩き回る中で見つけた大会本部で、受付をしていたのが、全道の草ばん馬大会に愛馬を参戦させている、知り合いの牧場スタッフTさん、そしてTTさんだった。 二人に話しかけると、「本当に来たんですね...
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第107回 『草ばん馬大会』 2017.11.22
あ...ありのまま 今(というか目の前で)起こったことを話すぜ!」と某週刊少年ジャンプの漫画の名セリフを使いたくなる程の衝撃を受けた。 北海道、そして東北を中心に開催されている草ばん馬大会。大会の規模は違えども9月、10月ともなれば、秋祭りのイベントの1つにも組み込まれ、毎週のように草ばん馬愛好家が、愛馬を乗せた馬運車と共に全道各地の会場へと駆けつける。 かく言う自分も、草ばん馬の魅力に取り込まれる運命だったのかもし...
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第106回 『馬産地通信、九州へ PartⅢ』 2017.10.20
九州1歳市場終了後、「馬産地通信」ディレクターのHさんと、せりについての感想や、九州の生産界についてコメントをいただけそうな生産者の姿を探していたとき、快く取材に応じてくれたのが、ヒーリングヴォイスの2016(牡、父ローエングリン)を上場していた宮崎県の田上勝雄さんだった。とは言っても、田上さんに話しかけるのは抵抗があった。その時の田上さんは手足に包帯を巻いており、同行していた娘さんのサポート無しには、靴も履けない...
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第105回 『馬産地通信、九州へ PartⅡ』 2017.09.13
宿泊を予定している鹿児島県の鹿屋市内のホテルに向かっている僕に対し、電話の向こうにいる本田土寿さんはいつ頃到着するのかを聞いてくると、「なら、村本君が来るまで飲んでいるから早くおいで」と話してくる。 その会話をレンタカーのハンドルを握りながら聞いていた馬産地通信ディレクターのHさんも、「これは急いで行かなきゃ駄目ですね」と雨で視界が利かない中ながらもアクセルを踏み始めた。ホテルへの到着は午後10時近くになり、そこ...
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第104回 『馬産地通信、九州へ』 2017.08.22
同い年(昭和47年生まれ)ながらも、学生時代はラグビーとアメリカンフットボールをやってきたマッチョな体付き。何よりもスキンヘッドの風貌からして、サングラスをした姿が、とてもTVディレクターには見えないHさんが、「村本さん、九州に行きませんか?」と電話の向こうで話しだす。そのHさんがディレクター兼、カメラマン兼、ドライバー兼...と何でもこなしながら制作を行っているのが、グリーンチャンネルで放送されている「馬産地通信」...
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第103回 『悪夢、再び』 2017.07.14
まずはこの記事を目にしたところで、もう、手遅れであることを最初に記しておきたい。 8月26日と27日に札幌競馬場で行われるワールドオールスタージョッキーズ、あるいは27日に行われるキーンランドカップを観戦、もしくは愛馬の応援に行こうと思っている関係者の方々。まずはホテルの予約サイトなどで、その日の宿泊を検索して欲しい。クリックをした後で画面に表示された、「この検索条件に該当する空室が見つかりませんでした」との文字に愕...
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第102回 『オフ会』 2017.06.12
先日、生まれて初めてのオフ会に行ってきた。そのオフ会とはこれまでに16のクラブ法人に出資を行い、現在、出資している現役馬の数は優に200頭を超えるという、一口馬主界の人気ブロガー「ぐりぐり君」の、札幌では初めてとなるオフ会だった。 とはいえ、自分は会報などで仕事こそさせてもらっているものの、実際にクラブ法人の募集馬に出資したことはなく、今回は「馬産地の一口情報に精通するゲスト」として、このオフ会に呼んでいただいた。 ...
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第101回 『どうなる、サンチバ?』 2017.05.17
今や競馬関係者のみならず、競馬ファンにも略称で呼ばれている、「サンチバ」こと産地馬体検査。その産地馬体検査こと「サンチバ」だが、今年に入って様々な変化があった。 まずは今まで4日間(浦河会場、静内会場が1日、早来会場が2日)だった北海道地区の第1回産地馬体検査の日数が、早来会場の1日減により3日間に。また、昨年までは6月に行われていた第2回産地馬体検査が今年は廃止となっている。 これはひとえに産地馬体検査を受検...
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第100回 『Stallions in Japan 2017』 2017.04.14
一般社団法人日本競走馬協会の制作する種牡馬DVD「Stallions in Japan」の2017年度版が、Web版で配信を開始。また、今年からDVD版の発売も決まった。 思えば「馬産地ファイターズ」の第1回と第2回で取り上げた題材こそが「Stallions in Japan」の2009年度版。今月号で達成される背番号100(連載100回)の歴史が、ここから始まったと思うと、非常に感慨深い。 このように大変縁がある(勝手に)「Stallions in Japan」であるが、この度、DVD版...
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第99回 『求む、若きホースマン!』 2017.03.16
競走馬生産・育成牧場就業応援サイトである「BOKUJOB」。そのコンテンツの1つである「先輩紹介」の取材、そして記事を担当させてもらっている。 取材対象者の多くが20代の就業者であるが、時には10代でこの世界に飛び込んできたホースマンの話を聞かせてもらう機会もある。 年齢的には子供といってもおかしくない10代の若者が、瞳を輝かせながら牧場就業の理由やこれからの夢などを話す度に、なんちゃってお父さんのような心境になった...