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プロフィール
小山内完友日刊競馬記者

1969年 青森県生まれ 競馬専門紙「日刊競馬」の南関東版の編集を担当。
学生時代から競馬に熱中し、勢い余って記者に。
キャリアは23年に及ぶ。
予想の基本は持ちタイムで、競馬哲学は「決めつけないこと」。
南関東だけでなく、広い視点で地方競馬全体をとらえたコラムが好評。
休日は自ら競走馬化して走り込み、カートにも挑戦。
他種競技にも精通しているオールラウンドプレイヤー。

最新記事一覧

  • 第7回 予感的中,予想不的中 2009.07.01

     今年もダービーが終わった。ダービーは競馬ファンや競馬に関わる仕事をしている人間にとって大晦日のようなものだ。これが終わると気分的に「新年」を迎える。私の会社でも,ある者は北海道出張へと旅立ち,またある者は来年のダービーを目指しドラフトに勤しむ。われわれ,南関東の競馬に関わっている者にとって,東京ダービーもまた,大晦日だ。日本ダービーとは,いわば正月と旧正月のようなもの。厳密にはもう1冠,ジャパンダートダービー(Jpn1)を残...

  • 第6回 GI8勝の壁は高く 2009.06.01

     「やはりそこには高い壁があるのか」。降りしきる雨の中,そう思わずにはいられなかった。 5月5日,船橋競馬場で行われたダートグレード競走かしわ記念(Jpn1)。G1級レース日本最多の8勝へ臨んだカネヒキリだったが,先に抜け出したエスポワールシチーを捕らえ切れず2着に敗れた。ゴール入線後,内田博幸騎手が下馬。装鞍所付近で引いている姿をじっと見ていたが,見た目は「左前がちょっと跛行しているかな?」くらいだったのだが,翌日の検査で左第3指...

  • 第5回 場外発売所は迷惑施設なのか 2009.05.01

     地方競馬全国協会から,昨年1〜12月の地方競馬開催成績が発表された。全国の総売得金の前年比が99.4%。昨年後半の経済情勢悪化は,なんとか持ち堪えたように思うが,その後,つまり今年のことを考えると,早くも暗い気分になる。 注目は場外発売,そして在宅投票の伸び。現在南関東の比率は本場2:場外5:在宅3と8割が競馬場外での売得。最も高いのはホッカイドウ競馬の92.6%で,本場の比率が5割を超える金沢と福山以外の主催者が,売得の50〜70%を競馬場外...

  • 第4回 シンプルに分かりやすく 2009.04.01

     「地方競馬の格付けはよくわからない」という意見をよく耳にする。 たとえば,中央競馬ならおおまかに「新馬」「未勝利」「500万」「1000万」「1600万」「オープン」と収得賞金により区分けされていてシンプルだし,勝ち上がり方式がわかりやすい。 一方,地方競馬の格付けはというと,地区ごとに異なる。格付け基準表を基に,番組賞金でABCの格を定めている(絶対格)ところもあれば,「上から何頭がA,次がB」というような,相対格を用いている地区もあ...

  • 第3回 馬がいて人がいる 2009.03.01

     NARグランプリ2008が今年も盛大に執り行われた。今回から全国公営競馬専門紙協会選出の選定委員を委嘱されたので,会見場での密談を控え,式典に参加して祝った。胸に花を付けているので素直に役割を果たした。とはいえ,一応記者だし,ちょっとだけ会見を眺めた。その合間,既知の競馬関係者と雑談した折り,「地方競馬は全国免許なんだから,もっとフリーに乗せてもいいだろう」というような事を言われた。 実際のところどこの主催者も,2年くらい前か...

  • 第2回 本なら買います 2009.02.01

     納本されたJBBA NEWSを読んでいてふと思った。 「あれ,払い込み用紙がない」と。この払い込み用紙は重要だ。これで日本軽種馬協会から刊行される,あらゆる書籍を購入している。同じように,ハロン巻末の払い込み用紙で,地方競馬全国協会刊行のハロンや競走馬成績書などの書籍を購入していた。軽種馬協会の方に伺ったら,会員以外の購読されている読者向けの本には付いているそうな。確認したら,会社で定期購読している本には,ちゃんと付いていた。...

  • 第1回 ITと競馬と私 2009.01.01

     はじめまして。日刊競馬の小山内です。南関東版の編集部で,主に新聞の編集と,レースの写真撮影等を担当しております。以前,グリーンチャンネルの全国競馬便りという番組で解説をさせて頂いておりました。「アイツか!」という方もいらっしゃるかもしれませんが,引き続きお付き合いのほど,よろしくお願いいたします。 さて,今回はわれわれの業界の話。「失われた10年」という言葉がある。いわゆる平成不況のことだが,われわれ競馬,特に地方競馬の世...

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