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プロフィール
小山内完友日刊競馬記者

1969年 青森県生まれ 競馬専門紙「日刊競馬」の南関東版の編集を担当。
学生時代から競馬に熱中し、勢い余って記者に。
キャリアは23年に及ぶ。
予想の基本は持ちタイムで、競馬哲学は「決めつけないこと」。
南関東だけでなく、広い視点で地方競馬全体をとらえたコラムが好評。
休日は自ら競走馬化して走り込み、カートにも挑戦。
他種競技にも精通しているオールラウンドプレイヤー。

最新記事一覧

  • 第17回 「祝60周年」 2010.05.10

     今年,大井競馬場,川崎競馬場,船橋競馬場が60周年を迎え,様々な企画が催されている。 開場された理由は様々だが,戦後間もない昭和23年7月13日に現行の「競馬法」が公布された。 当時,自治体には戦災復興,戦時体制で遅れていた施設の復旧整備,インフレ,台風などの災害などにより,莫大な財政負担が生じていた。こうした状況下で,いずれの主催自治体に於いても,競馬による財源は貴重な存在であったようだ。 当時,千葉県には柏競馬場...

  • 第16回 春 2010.04.15

     春である。春を感じるモノはひとそれぞれだが,例えば野球。我が街のチーム西武ライオンズのオープン戦が西武ドームに戻ってくると,「春が来たな」と感じる。本拠地のオープン戦は,エース涌井が7回まで中日打線を完璧に抑え,終わってみれば10-0の完勝。打倒ファイターズ,打倒村本浩平(笑)。今年は期待できそうだ。 F1も始まった。毎年の事だがレギュレーションが変わり,レース中の給油が出来なくなった。ミハエル・シューマッハも帰...

  • 第15回 果たして起爆剤となるか 2010.03.10

     既にご存知の通り,今年1月9日から,ばんえい帯広競馬にて五重勝馬券が発売されている。実際に競馬場,場外発売所で発売されているわけではなく,地方競馬の馬券をネットで発売しているオッズパークのインターネット投票(オッズパークロト)だけのサービスである。 五重勝,正式には『五重勝単勝式勝馬投票券』というが,指定された5つのレースの勝ち馬を当てる馬券である。例えば,ばんえいならフルゲートは10頭だから,最大で10頭の5乗=1...

  • 第14回 優秀馬選定にも時代の変化 2010.03.01

     NARグランプリ2009の各受賞馬が,地方競馬全国協会から発表された。不肖・小山内も全国公営競馬専門紙協会から推薦され,末席に名を連ねさせて頂いた。 結果は既に発表された通り。至極妥当な結果だろう。今回のように頭を悩ますことなく,極々自然に馬の成績で決められたことは,幸せなことだと感じている。 その一方,今回から各地区からの専門紙,日刊紙記者による推薦(投票)方式での優秀馬選定は廃止となった。元々,専門紙,日刊紙ともに選定委員会...

  • 第13回 データは使ってナンボ

     JBISサーチのベータ版がリリースされた。正直,感動の出来映えである。JBBA NEWSのライターだから媚を売っているわけではない。本当に凄い。何でも調べられる。しかも一部を除き無料だ。 この手の競馬データベースは数多くあるが,データベースのソースとなる基本的なデータの出処が限られているだけに,これまでのものは日本の競馬全てを網羅,とはいかなかった。 牧場や血統等の生産情報から,競走情報まで。騎手の騎乗歴まで調べられるし,絞り込み...

  • 第12回 救世主現れて 2009.12.01

     先日,ある原稿を校正していて驚いた。いや,驚いてはいけない,知っていたはずだ。 あるレースとは,1994年の第9回ダービーグランプリ。水沢競馬場で行われた。菅原勲騎手騎乗のブラッククロスが,1周目のスタンド前でスーっと4番手に浮上。外目から徐々に進出し,直線で抜け出して優勝。馬群を割って迫るカネミボンバーに,1馬身差付けて勝ったレースだ。 「驚いた」のは,そのレースの1着賞金。中央・地方交流となる2年前である。若かりし頃,一緒に各...

  • 第11回 頭を使わず馬券を当てる 2009.11.01

     いつの世も「楽して儲けたい」は人間として当たり前の思考だと思う。もちろん現実の世界は甘くないことも良く知っている。 この仕事をしながらの最大目標は「頭を使わず馬券を当てる理論を考える」ことだ。そのために頭を使ってあれこれ考えてきたが,40過ぎてやばくなってきた感じもしないではない。 自分は学生時代から競馬場に入り浸りで,競馬場で知り合った仲間が開発したスピード指数系予想ソフトの開発テストに関わったことがある。 ス...

  • 第10回 初めての2頭撮り 2009.10.01

     9月8日川崎競馬場。3歳の重賞,戸塚記念が行われた。レースは2周目1〜2コーナーで先頭に立った5番人気ブルーラッドが,直線に入っても勢い衰えず1着。2着は道中4番手外を追走し,向正面で2番手に上がった1番人気のブルーヒーローという結果だった。 レース後の口取り撮影。「ニトウドリだって」と,柳原さん(柳原プロダクション)から声を掛けられた。2頭撮り?そう,勝ったブルーラッドと2着のブルーヒーローは,同じ川崎の足立厩舎所属で,馬主さんも同...

  • 第9回 青森県産 2009.09.01

     本稿執筆時,夏の全国高校野球選手権が開催されている。県立の野球弱小高であるわが母校の出場は当然のことながら望むべくもなく,今年は青森山田高校が代表として出場している。 郷愁ではないが,やはり毎年,青森県代表を応援している。一方,最近は埼玉のわが嫁の母校が強く,今年出場を決めた。「日程が合えば応援行くか」と,義理父と盛り上がっていたのだが,「2人とも関係ないじゃん」と突っ込まれた。いいじゃないか県民なんだし。結局日程が合わ...

  • 第8回 新しい仕掛けが必要 2009.08.01

     どうも調子がよろしくない。私の体調ではない。私の馬券のことでもない。馬券は常に絶不調だからいまさら嘆く必要もない。競馬の売り上げのことである。地方競馬だけの話ではないのだが,それにしても売れていない印象だ。 実際のところ数字を見ると,実はそれ程でもない。今年度4〜6月の開催成績は延べ358日の開催日(前年比マイナス4日)で,競馬場の入場人員は1,212,845名の前年比95.1%,JBBA NEWSの地方競馬ニュース風に表すと「→」。1日の平均も3,...

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