馬ミシュラン
1969年 青森県生まれ
競馬専門紙「日刊競馬」の南関東版の編集を担当。
学生時代から競馬に熱中し、勢い余って記者に。
キャリアは23年に及ぶ。
予想の基本は持ちタイムで、競馬哲学は「決めつけないこと」。
南関東だけでなく、広い視点で地方競馬全体をとらえたコラムが好評。
休日は自ら競走馬化して走り込み、カートにも挑戦。
他種競技にも精通しているオールラウンドプレイヤー。

最新記事一覧
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第38回 『WINS川崎オープン』 2012.02.10
去る12月3日土曜日。全国で46ヵ所目となるJRAの場外『WINS川崎』がオープンした。場所は川崎競馬場の中、というよりも川崎競馬場そのものである。オープン初日は生憎の雨模様となったのが、いかにも川崎らしい。 川崎駅からの無料バス運行はなく、公共交通機関は京浜急行大師線の港町駅から徒歩、あるいは車ということになる。川崎競馬場の内馬場駐車場は730台収容で1日500円。首都圏中心部では唯一の駐車場のあるウインズということになる。ま...
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第37回 『NARグランプリを占う』 2012.01.13
ありがたくも、NAR GRANDPRIXの選定委員として、全国公営競馬専門紙協会より今回も推薦を受けた。「占うって、アンタ選定委員やんか~」という突っ込みはごもっともだが、後で何か言うのはあまり良い事とは思わないので、ならば先に台本がてら語ってしまおうかと思う。 NARグランプリの選定課目は最優秀2歳、3歳、4歳以上、牝馬、短距離、ばんえい、ターフと、各々の優秀馬の中から選ぶ年度代表馬。選定の基準となるのは地方競馬で行われるダ...
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第36回 JBCに思う 2011.12.05
ご存知の通り,今年の第11回JBCは2007年の第7回以来,4年ぶりに大井競馬場で行われた。久々となった経緯は皆さんご存知の通り,2007年度より転入が可能となった大井の海外既走外国産馬の制度に,国内生産界が反発したため。 その年の第7回JBC自体も一時開催が危ぶまれ,開催されないとか,あるいは「JDF(仮称)」とかいう別なイベントが開催されるだとか,そんな噂に我々新聞屋も右へ左へと振り回されたようなことを覚えている。結局,第7回...
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第35回 南部杯に思う 2011.11.09
ご存知の通り,今年の『マイルチャンピオンシップ南部杯』は東京競馬場でJRA主催競走として行われた。 '岩手の星'ロックハンドスター(ルー大柴氏にちなんで命名,ロック=岩,ハンド=手,スター=星)が芝とダートの境目で驚き,ジャンプして着地でバランスを崩し右上腕骨々折......という,ある意味悲劇により,空気は一転追悼ムードに支配されてしまったが,こう言ってはなんだが,このレースの結果はもっと悲劇的だ。 予め予想されていた,...
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第34回 荒尾競馬廃止 2011.10.12
新聞等で既報の通り,今年12月23日を以って荒尾競馬が廃止となることがほぼ決まった。 8月25日付け熊本日日新聞に『赤字続く荒尾競馬,本年で廃止 荒尾市が方針』という記事が掲載され,当日行われた競馬組合臨時議会,その後の関係者との意見交換会でも,前畑荒尾市長は存廃に関する明言を避けた。そのため,一気に廃止確定のムードとなった。 そして9月5日,荒尾市9月定例市議会において,本年度限りの廃止が正式表明された。 荒尾競馬...
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第33回 Red Alert Day 2011.09.14
8月3日,大井競馬場で地方競馬初となる国際招待競走,第32回サンタアニタトロフィーが行われた。注目の海外招待馬は1頭。アメリカのレッドアラートデイである。 レッドアラートデイは2005年生まれの6歳セン馬。父ディクタット(GB),母Strike Hard,母の父Green Desertという血統で,生産はイギリスのDarley。2005年から2008年まで船橋の川島正行厩舎に所属しニューイヤーカップなど5勝を挙げたコーラスマスター(GB)の下である。 デビュ...
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第32回 WIN5必勝法? 2011.08.08
いきなり『WIN5必勝法』とは我ながら大きく出たものだなとは思うが,ようは全通り買えば絶対的中するのである。 それで儲かるのか,実際計算してみたところ,4月24日から7月17日の13回で,総買い目数は799万5052点で投資総額が7億9950万5200円に対して,払い戻し総額が5億6357万7510円。差し引き2億3592万7690円の損,という結果。態々計算しなくても大方予想は付いていたのだが,一応計算してみないと全通り買いが如何に意味のないものか...
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第31回 やっぱりサンデー!? 2011.07.14
競馬の祭典日本ダービー。毎年のように胸躍らせながら,金曜日に刷り上がった前日版の柱を眺めていると,ふとあることに気付いた。 「全部サンデーじゃん」 第78回東京優駿(日本ダービー)。1 1 ウインバリアシオン(父ハーツクライ) 2 サダムパテック(父フジキセキ)2 3 オールアズワン(父ネオユニヴァース) 4 リベルタス(父ディープインパクト)3 5 オルフェーヴル(父ステイゴールド) 6 クレスコグランド...
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第30回 競馬再開後1ヵ月が経ちました 2011.06.10
まず初めに,この場をお借りして。3月11日,荒尾競馬を発売していた岩手県のテレトラック釜石にて,新聞売店の売り子さんが1名亡くなられた。店を仕舞い,高台に避難する途中,津波に襲われたそうだ。ご冥福をお祈りいたします。 未曾有の大震災から1ヵ月経ち,南関東の地方競馬,そして中央競馬が再開されたことは,先月号でも触れた通り。5月14日には岩手競馬もなんとか再開に漕ぎ着けた。再開したとはいえ依然予断を許さぬ状況で,万が一...
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第29回 競馬の再開 2011.05.11
「3.11」から1ヵ月が過ぎた。中止されていた南関東は4月12日の川崎競馬から再開。1号スタンド1階2階だけ。ビジョンもパドックだけ,火曜日から金曜日まで1日9競走。開幕するはずだったナイター開催は断念し,12時30分第1競走発走の昼間開催。レースは30分毎発走で16時30分に最終競走という正味4時間の勝負。電力供給不足による節電体制ではあったが,初日は4,665名の競馬再開を待ち望んでいたファンで,場内はごった返していた。 昼の...