馬ミシュラン
1969年 青森県生まれ
競馬専門紙「日刊競馬」の南関東版の編集を担当。
学生時代から競馬に熱中し、勢い余って記者に。
キャリアは23年に及ぶ。
予想の基本は持ちタイムで、競馬哲学は「決めつけないこと」。
南関東だけでなく、広い視点で地方競馬全体をとらえたコラムが好評。
休日は自ら競走馬化して走り込み、カートにも挑戦。
他種競技にも精通しているオールラウンドプレイヤー。
最新記事一覧
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第30回 競馬再開後1ヵ月が経ちました 2011.06.10
まず初めに,この場をお借りして。3月11日,荒尾競馬を発売していた岩手県のテレトラック釜石にて,新聞売店の売り子さんが1名亡くなられた。店を仕舞い,高台に避難する途中,津波に襲われたそうだ。ご冥福をお祈りいたします。 未曾有の大震災から1ヵ月経ち,南関東の地方競馬,そして中央競馬が再開されたことは,先月号でも触れた通り。5月14日には岩手競馬もなんとか再開に漕ぎ着けた。再開したとはいえ依然予断を許さぬ状況で,万が一...
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第29回 競馬の再開 2011.05.11
「3.11」から1ヵ月が過ぎた。中止されていた南関東は4月12日の川崎競馬から再開。1号スタンド1階2階だけ。ビジョンもパドックだけ,火曜日から金曜日まで1日9競走。開幕するはずだったナイター開催は断念し,12時30分第1競走発走の昼間開催。レースは30分毎発走で16時30分に最終競走という正味4時間の勝負。電力供給不足による節電体制ではあったが,初日は4,665名の競馬再開を待ち望んでいたファンで,場内はごった返していた。 昼の...
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第28回 輪転機が回らない日々 2011.04.08
東北地方を襲った大地震と大津波は,まさにこの原稿を書いている時だった。後にマグニチュード9.0に修正された大地震が起きた3月11日14時46分,中央編集は結果幻となった土曜の新聞を作り終え,日曜版の準備を。地方編集は翌日の船橋初日の出馬に向け,準備をしている最中であった。 2004年10月23日に発生した新潟県中越地震の時も,東京都品川区にある日刊競馬編集部は随分と長い間揺れた記憶があるが,今回はそれをさらに超える長く大きな揺れ...
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第27回 陰謀説 2011.03.17
攻め馬の時にはあまり気付かなかったが,レース当日になって,誰もが「ちょっと速いね」とつぶやくようになった,昨年末の大井の馬場状態。 24,25日の「クリスマスナイター」は重馬場だったこともあり,「まあ,こんなものかな」といった感じだったが,有馬記念が終わり,恒例の年末開催になってからは,さすがに誰もが気付いただろう。 極め付きは29日に行われた東京大賞典(JPNⅠ)。スマートファルコンが叩き出した勝ちタイム2分0秒4は東...
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第26回 競馬の結束 2011.02.16
1月14・15日,北九州メディアドーム(小倉競輪場)でミッドナイト競輪が行われた。 第1レースの発走が21時17分,最終レース発走は23時17分。ひとレース7車立てで1日7レース。初日のレースで勝った7人が優勝戦に進む2日開催。初日の売上げは8,944万800円。2日間トータルではチャリロト3(3重勝)を含む1億7,172万4,200円。結果から言えば計画を上回り,まずまず成功といったところだろう。 成功の要因はいくつかあるが,まず物珍しさ...
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第25回 予想し易く高配当 2011.01.06
フレキシベットから始まったこの話も,ついに3回目に突入した。既にご存知かと思われるが,この中間も「これでもか!」というぐらい,またまた新たな話題が登場している。それは後で まず先月の終わりに触れた,芦屋競艇の「サンライズレース」。詳しい仕組みを説明すると,(1)展示の時刻を通常より2時間ほど早い9時5分に行う。(2)1R~4Rを企画レースとして実施。具体的に1Rは1号艇にA級選手,2~6号艇にB級選手。2Rは1...
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第24回 当たり易いより高配当 2010.12.13
本稿を執筆する際いつも後輩にざっと校正をお願いしているのだが,先月その後輩に「小山内さん,オチがありませんよ」と指摘された。普段から話には必ずオチをつけるようにと指導していながらこれは失礼。今月は先月号の続き。 競艇の「2連勝ナイトフェスタ」が終了した。先月号で触れたフレキシベットとは真逆のアプローチであるが,結論から言えば大失敗に終わったらしい。「らしい」というのは,詳しい数字資料を競艇界のツテを頼って入手し...
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第23回 有吉さんの夢 2010.11.11
このところ毎年の話ではあるが,馬券の売得減が止まらない。「何故止まらないの?」。それが判れば対策も立てられようなものだが,下がり続けているところをみると,対策は立てられない,原因は判らない,のかもしれない。ちょっと前にはレジャーの多様化,最近は景気の低迷といったところが不振な理由の定番だ。 この夏,週刊競馬ブック誌上に於いて,「馬券の未来を考える」と題した短期集中連載が掲載された。その中で「フレキシベット」導入...
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第22回 62点でした 2010.10.25
8月29日,大井競馬場で「大井競馬検定」が行われた。60分で100問。応募された満20歳以上の競馬ファン約300名の方が受験した。 漢字検定,数学検定など検定ブームの昨今。中央でも同じくサンケイグループ主催の「馬検」が行われているが,ついに大井にもやってきたか,といった感じだ。もちろん,この手の検定ものが嫌いじゃない筆者も挑戦してみた。さすがに曲がりなりにも現役記者が参戦しちゃまずいだろう(負けた場合も含め)ということで,...
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第21回 新しいメディア 2010.09.10
今年に入って「Twitter」そして,「USTREAM」という言葉を目にすることが多くなった。今年のセレクトセールやセレクションセールに於いても,この2つを駆使した特設サイトが作られて,結構な盛り上がりをみせていた。特にUSTREAMでの中継は,実際にご覧になった方もいらっしゃるのではないかと思う。 そもそもそれは何?という方に解説させて頂くと,まずTwitterとは,ツイートと呼ばれる短い文章(ひとりごと)を投稿(つぶやき)。そのつぶや...