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第121回 『リアル「馬産地ファイターズ」の夕べ』

2019.01.14
 12月4日に静内のエクリプスホテルで開催された、北海道日本ハムファイターズの松本剛選手、そしてファイターズOBで、現在は帝京長岡高校の外部コーチを務める芝草宇宙氏のトークイベントを見に行ってきた。
 このイベントを主催しているのは北海道日本ハムファイターズの新ひだか後援会。会長である折手牧場の折手裕一さんとは、古くからの知り合いというだけでなく、同じファイターズファン(そして競輪ファン)という共通項もある。

 このトークイベントは後援会の納会でもあったのだが、折手さんからは毎年のように、「イベントを見に来ませんか?」と声をかけてもらっていた。その折手さんだが、競馬ファンでもある芝草氏とは古くからの知り合いであり、今年で8年目となったこのトークイベントには、毎年のように芝草氏の姿もあった。

 今回招かれた松本剛選手だが、芝草氏とは帝京高校の先輩・後輩の関係でもあり、トークショーが始まるやいなや、「ところで剛は彼女はいるの?」といったプライベートな質問を次々とぶつけていき、その質問に対して、真面目な松本選手が真面目に答える度に、会場からは笑いが起こっていた。

 その会場内だが、折手さん以外にも、取材やせりなどで面識があった生産者の姿が何名も見られた。あなたもファイターズファンでしたか!と嬉しくなった一方で、「ところで松本選手は、どこまで競馬を知っているのだろう?」とも思った。

 芝草氏とは、以前にとある媒体の取材で話を聞かせてもらったが、その際にも競馬好きということを話していた。折手さんと交流が深まったのも競馬が深く関係しており、この2人は「馬産地」と「ファイターズ」を繋ぐ、またとない人材となっている。

 一方、松本選手は競馬は全くと言っていい程に接点が無く、鋭い質問を芝草氏から投げかけられた際には、彼女はいないことを公表しただけでなく、パチンコをはじめとしたギャンブルはしないことも明らかにしていた。

 先日も同期入団の選手とラウンドワンに行ったぐらいです、と話した松本選手だが、それも仕方ないのかもしれない。ファイターズの選手たちはオフシーズンになると、こうしたトークイベントだけでなく、北海道179市町村応援大使として、任命された市町村を訪問する任務もある。その間には来季に向けてのトレーニングを行わなければならないと思うと、プライベートと呼べる時間はほとんど無いのだろう。

 しかも松本選手は、2017年にほぼ手中にしたライトのレギュラーポジションを、2018年には他の選手に明け渡した形ともなっており、そのためには、このオフシーズンの過ごし方が大切になると考えているはずだ。その松本選手に、「競馬を覚えていくと予想だけでなく、それを司る騎手や血統といった様々な事柄にも興味を持てるようになるので、プレーにおける思考にも幅が出てきます。しかも、実際に見る馬は凄くて、可愛くて、芸術作品といっても相応しい品もありますよ!」と言っても、理解してもらえるのは、真面目な人間性からして難しいのかもしれない。

 その一方で、ファイターズには競馬好きの現役選手もいる。今年の夏、北海道日本ハムファイターズとJRA札幌競馬場がタイアップした企画である、「SPORTS SUMMER HOKKAIDO」のCMにも出演した杉谷拳士選手は競馬ファンであり、このCMに出演した丸山元気騎手とは、入団一年目に鎌ケ谷の球団施設で行われた、JRA競馬学校との交流会から面識がある。

 その杉谷選手と取材などで話を聞いたことはまだ無いのだが、もし、会うことができたなら、競馬を好きになったきっかけと、その時期について、一度聞いてみたい。杉谷選手が競馬ファンになったように、他のファイターズ選手たちもきっかけ次第では、競馬に興味を持ってもらえたり、北海道が馬産地であることも理解してもらえるのではないかという気がしてくるからだ。

 もし、交流会などで競馬教室(未成年の選手は除く)を行うとあれば、是非ともビギナーズセミナー1のファイターズファンである、不肖村本を招いて欲しい。他の誰よりも野球や、ファイターズを題材にしながら、競馬の説明ができること請け合いである。

 このコラムは「馬産地→ファイターズ」だが、いつかは「ファイターズ→馬産地」として、選手が馬産地に足を運んでもらえるような状況が作れるように、執筆共々頑張っていきたい。というわけで、連載の更新が決まったこのコラム。本年も引き続きご愛読の程をよろしくお願いします!
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