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第124回 『ホースメッセ PartⅡ』

2019.04.17
 第3回ホースメッセが開催されていた、横浜港警察署(横浜赤レンガ倉庫1号館です)の捜査課(社台スタリオンステーションブースです)に、軽やかなステップで向かったムラとコウ(村本浩平です)。前回のコラムでも書いたように、そのブースでは「社台スタリオンステーション」という存在を、競馬を全く知らない人に伝える取り組みが行われていた。
 その一つがアンケートである。アンケートには競馬との関わりなどを記入する欄だけでなく、社台スタリオンステーションからどのような形式で、情報を発信していくべきかについての質問も書かれていた。

 これは、馬産地のためにも協力する案件だと思ったムラとコウ(村本浩平です)は、「社台スタリオンステーションです!」と通り掛かった人に声をかけまくった結果、何人かを検挙、いや、ブースに人を呼び込むことに成功した(事務局の三輪さん、その節は大変お世話になりました!)。

 このホースメッセへ捜査に来た、いや取材に来た最大の理由。それは社台スタリオンステーションの筒井裕司主任と、ホースクリニシャンで、カウボーイアップランチの代表でもある宮田朋典氏のトークショーを見たかったからである。

 筒井さんとは、何度も取材でお話を聞かせてもらっただけでなく、このコラムの「草ばんば大会」の際にも非常にお世話になっていた。また、宮田さんとは、以前にある牧場で育成馬のクリニックをしていた頃からの繋がりとなる。その2人は目が合うなり、「本当に横浜まで来やがった!」との表情をされたが、それでもカメラを向けると、揃ってポーズを決めてくれた様は、この2人こそが「馬産地のタカ&ユージ」だったのでは思えた(笑)。

 このトークショーのテーマとなっていたのが、「日本競馬を代表する種牡馬たちの裏側にせまる」という題目であり、そこではディープインパクトとキタサンブラックの普段の様子や性格について語られた。

 個人的に掴みが上手いなあと思ったのは、競馬ファンがほとんどいない会場で、一般的認知度の高いであろう、2頭のスターホースを取り上げたことである。しかも2人は、競走馬としての華々しいイメージとはまた違う、「種牡馬」としての2頭の姿を、分かりやすく説明していた(詳しいトークショーの内容については、EQUUSONLINE(https://www.equus.co.jp/)に動画がアップされていますので、そちらをご覧ください)。

 実は今回のホースメッセは捜査(取材)だけでなく、アクション(グランドワークの実演)も行った。いや、実演講座に参加させていただいたと言うべきなのだろう。

 今回のホースメッセからJRAが協力をする形で、赤レンガパーク内に作られた特設馬場会場。そこではホースショーやポニーとの触れ合いといった、観光客も足を止めるようなイベントだけでなく、前述したようなグランドワークや、馬上でのデモンストレーション講座なども行われていた。

 グランドワークでは宮田さんも講座を行っており、しかもそれは自分が横浜にいる日にちとも重なっていた。常々耳立てを通して、馬とのコミュニケーションを図りたいと思っていた自分は悩むことなく参加。初めて接したはずの乗馬と、見事にコミュニケーションを取っていく宮田さんに感動していると、「そこのグリーンチャンネルに出ている人、こちらに来てもらえますか?」と声をかけられた。周りを見渡しても、それに該当する人間はムラ&コウしかいない。

 恐る恐る馬場の中に入っていくと、宮田さんは様々な馬具を用いながら、「もし、自分(ムラ&コウ)が馬だったら」という実演を始めた。与えられた仕事にはきっちりと応えるのが、テレビタレントとしての仕事(嘘)。時には手綱を持ち、時には宮田さんの周りをグルグル回りながら、かなり太め残りの馬を演じきった自分に、宮田さんがご褒美として与えてくれたもの。それは、馬も人も食べられるクッキーだった。

 ここまで来たからには、馬を演じきるしか無い。宮田さんの前で膝をつき、手から直接口でクッキーを食べさせてもらうと、講座の参加者から笑いや拍手も起こった。その瞬間、わざわざ北海道から横浜まで出てきた甲斐があったと、心から思えた(笑)。

 なんかふざけたことばかり書いてしまったのだが、それも全て、ホースメッセが楽し過ぎたからである。これをお読みになっている競馬関係者の皆さんも、来年は会場にブースを出展するぐらいの気持ちで、参加していただきたい。勿論、その返事は、「行くぜ!ゲットアップ!ゲットオン!」ですよね!
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