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2013年の記事一覧

  • 第60回『場外放馬』 2013.12.12

     事件は10月28日、午前3時5分ごろに起きた。笠松競馬場で調教中だった2歳牝馬のコスモビジョン(6戦1勝)が騎手を振り落とし放馬。さらに、競馬場敷地外へ出て、近くの町道で64歳の男性が乗る軽自動車に衝突。軽自動車はさらに衝突の勢いで対向車線を走っていた乗用車に正面衝突。軽自動車を運転していた男性は頭などを強く打ち死亡、コスモビジョンも死亡した。 競馬場外へ馬が逃げた事件といえば、1996年1月25日、物音に驚き大井競馬場内...

  • 第59回『IPAT発売から1年』 2013.11.15

     2012年10月3日の地方競馬IPAT発売開始から、1年が過ぎた。発売スタート当初の話は本誌JBBA NEWS2012年11月号に書いているので参照されたい。 この地方競馬IPATは毎日買えるわけではない。今年の場合は、ネット銀行口座を中心とした即PAT方式は、毎週火曜日、水曜日、木曜日、土曜日、日曜日と特定の月曜日に。ロック口座のA-PAT方式は土曜日、日曜日と特定の月曜日に馬券を購入することが出来る。特定の日を除く月曜日と金曜日はJRA開催のた...

  • 第58回『韓日競走馬交流競走』 2013.10.16

     先月号の後半からの続きです。 去る9月1日、韓国のソウル競馬場において、「SBS ESPN杯 韓日競走馬交流競走」が行われた。日本からは大井競馬所属のファイナルスコアー(牡8歳・荒山勝徳厩舎)、ビッグガリバー(牡5歳・藤田輝信厩舎)、トーセンアーチャー(牡9歳・橋本和馬厩舎)の3頭が出走。迎え撃つ地元は全てソウル競馬場の所属で、アメリカ産馬10頭、オーストラリア産馬1頭の計14頭によって争われた。 レースは皆さんご覧になっ...

  • 第57回『盆暮れ正月は稼ぎ時』 2013.09.11

     「35キロの渋滞」「乗車率200%」など毎年テレビのニュースなどで恐ろしい数字が並ぶお盆休み。そんな数字を横目に「盆暮れ正月は稼ぎ時」と、我々新聞屋はいつものように電車や車で会社や競馬場通いという変わらない1週間を過ごすのである。かといって電車や道が空いているわけでもなく、海や山に向かう家族連れで、時間帯によってはむしろ混雑している。もうそんな生活を20年送っている。 南関東のお盆開催は、恒例の大井競馬トゥインクルレー...

  • 第56回『ダービーウイーク』 2013.08.12

     地方競馬でもうお馴染みとなったダービーウイーク。今年創設8年目を迎えたが、5月31日、佐賀競馬場で行われた九州ダービー栄城賞からスタートした。 1番人気に推されたのは前哨戦となる鯱の門特選を制したビックナゲットだったが、レースは中団を進んだものの伸びを欠き5着。勝ったのは4番人気のダイリングローバル。ほぼ最後方を進み、向正面から徐々に進出。3コーナー手前辺りからペースを上げ、粘るゴールドペンダントに1馬身半の差を...

  • 第55回『ラスト・シンデレラ』 2013.07.11

     6月5日、大井競馬場で第59回東京ダービーが行われた。羽田盃馬アウトジェネラルが1番人気に推され、京浜盃馬ジェネラルグラントが2番人気、東京2歳優駿牝馬と東京プリンセス賞に勝ったカイカヨソウが3番人気。 レースは最後の直線でカイカヨソウが逃げるイヴアルブに外から並びかけ、連れてジェネラルグラントが内から、さらに外からソルテが迫る。4頭並んでの叩き合いをジェネラルグラントが制したかに見えたが、さらに大外からインサイ...

  • 第54回『地方競馬のサンデー』 2013.06.12

     サンデーサンレンス(USA)と言えば、もはや説明の必要もないだろう。種牡馬としてリーディングサイアー13回など、数々の記録を更新している。 またステイゴールドなどその産駒も種牡馬として活躍している。つい最近、ある新聞が再び「マル父」表記を付け始めたが、特に「サンデー系」があまりにも多すぎて、ほとんどの馬に「マル父」マークが付いていて、見ていてうるさく感じるレースも多々あるぐらいだ。 サンデー産駒は我々地方競馬の担当者...

  • 第53回 『娯楽の殿堂』 2013.05.15

     山梨県甲斐市に、全国で初となる公営4競技(競馬、競輪、ボートレース、オートレース)を発売する複合型場外発売施設が誕生した。 4月15日、川崎競馬の場外発売所『ジョイホース双葉』がオープン。このジョイホース双葉は、2003年12月7日に開設された既存の競輪場外『サテライト双葉』(主に立川競輪を中心に全国の競走を発売)に併設されたもの。サテライト双葉には、2008年3月27日にモーターボート競走を発売する『ミニボートピア双葉』(...

  • 第52回『次のセンターは誰だ』 2013.04.11

     3月2日の中山競馬第3レース。大井競馬から中央競馬に移籍した戸崎圭太騎手が、オメガインベガスに騎乗し1着。移籍後3戦目で初勝利を挙げた。そして、今年デビューの騎手1番乗りとなった。一応新人騎手ではあるが、ご存知の通り地方競馬の騎手として今年で16年目。既にJRAのGⅠも制している。 戸崎騎手は1998年に大井競馬場でデビュー。ミヤサンヤシマで初騎乗、初勝利を挙げている。2005年のトゥインクルレディー賞をコウエイソフィアで...

  • 第51回『迫る払戻率70%』 2013.03.11

     2月1日、名古屋競馬の経営改革委員会が行われた。まだ委員会の議事録がアップされていないが、新聞の報道によると「2014年度から払戻率を現行の75%から70%へ下げれば黒字化する」との試算がまとまったとのこと。またそれにより、競馬存続の方向に流れが傾いたとも。 名古屋競馬は1949年(昭和24年)に開設され、ピークの1974年には735億円、また地方競馬全体のピークとなる1991年も608億円の売り上げを得て、17億円もの単年度黒字を達成して...

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