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プロフィール
小山内完友日刊競馬記者

1969年 青森県生まれ 競馬専門紙「日刊競馬」の南関東版の編集を担当。
学生時代から競馬に熱中し、勢い余って記者に。
キャリアは23年に及ぶ。
予想の基本は持ちタイムで、競馬哲学は「決めつけないこと」。
南関東だけでなく、広い視点で地方競馬全体をとらえたコラムが好評。
休日は自ら競走馬化して走り込み、カートにも挑戦。
他種競技にも精通しているオールラウンドプレイヤー。

最新記事一覧

  • 第70回 『異例の昼間開催』 2014.10.20

     9月は11日のテレ玉杯オーバルスプリント(JpnⅢ)と23日の日本テレビ盃(JpnⅡ)の2レースしかダートグレード競走が行われない。なんだかんだでダートグレード競走があると、展望原稿を書いたり、広告の原稿を書いたり、細かい仕事が多くなる。であるから9月は「ゆとり月間」のはずだったが、その他諸々半期の締めがあり、バタバタしながら、結局は余裕のないまま終わろうとしている。 また、9月は7月から続く「変則開催」の終わりでもある。1...

  • 第69回 『脱サラ調教師』 2014.09.24

     8月13日、恒例となったお盆開催の大井競馬で行われた第48回黒潮盃。 レースはテイクユアチョイスとノーキディングが先手を奪ったところで一気にペースを落としたため、1コーナーは大渋滞。馬群ひと塊のままレースは流れ、最初の1000メートルは63.2の超スローペースに。3~4コーナーでも16頭ほぼひと塊のまま4コーナーを回り直線へ。 粘るテイクユアチョイスとノーキディングに、外々を回った東京ダービー2着馬スマイルピースが並びかけ、...

  • 第68回 『所変われば』 2014.08.18

     イギリスのRacing Post紙6月12日号の記事『Races need to be cut to tackle small fields』という記事(の翻訳)を読んだ。記事の内容は「出走頭数減少の問題について、出走頭数が'危機的レベル'にある競走の数を削減する事が望ましい」というBHA(英国競馬統括機構)のポール・ビターCEOの提案」である。 その原因を調べたところ「開催日数ではなく競走数の増加である」と結論付けている。日本の地方競馬も似たような状況ではあるが、ややアプ...

  • 第67回 『50円が3億円に!』 2014.07.17

     6月1日、大井競馬から通称「トリプル馬単」が発売開始された。正式名称は「三重勝馬番号二連勝単式勝馬投票法」と言い、指定された3つの競走(主に後半3レース)の馬番連単馬券を全て的中させる馬券である。 発売されるのは南関東4競馬場の共通在宅投票SPAT4で、今のところ大井、浦和、船橋の3場で購入できる。川崎競馬に関しては、競馬議会で承認され次第発売開始となる見込みである。 組み合わせ数は大井競馬(フルゲート16頭)で最大1...

  • 第66回 『福島に競馬がやって来た!』 2014.06.17

     といってもJRA春の福島開催の話ではない。4月20日、地方競馬の場外馬券発売施設『ニュートラック福島』がオープンした。場所はJRA福島競馬場から国道4号線沿いに北へ5.6キロ。車なら10分、徒歩なら1時間10分の福島市瀬上町にある競輪場外『サテライト福島』の3階。南関東4競馬場を中心に、年間約270日、発売、払戻し兼用機3台、発売機2台、有人窓口1。1日250人の利用を見込んでいる。 委託を受け発売するのは、山形県上山市の株式...

  • 第65回 『今年こそ悲願の達成を』 2014.05.23

     今年も「いや~な」ナイター競馬の季節がやってきた。お客さんも入って昼開催よりも場内は賑わうし、新聞も売れるから商売的にはもちろん大歓迎なのだが、会社員としての拘束時間も当然長くなる。筆者は埼玉県に住んでいて、会社は東京都にある。トゥインクルレースが行われる大井競馬場は会社の至近で、スパーキングナイターが行われる川崎競馬場も会社から近い。ただ、帰りはひじょうに大変だ。 川崎競馬場のある川崎市は神奈川県だ。筆者の住...

  • 第64回『払戻率』 2014.04.30

     公営競技には「テラ銭(寺銭)」という言葉がある。元は博徒が経営する賭博場で掛金に応じて胴元に払われる手数料のこと。語源は諸説あるが、江戸時代、寺社の境内で賭博を行い、儲けの幾らかを寺社に寄進していたことが由来であると。関西では「カスリ」とも呼ばれるそうだ。転じて今日、公営競技で主催者に控除される部分をそう呼ぶようになった。 日本は刑法第百八十五条から第百八十七条で賭博、富くじの販売が禁止されているが、競馬法や自...

  • 第63回『ぜんぶ雪のせいだ。』 2014.03.18

     この季節、我々業者が最も恐れていることは雪による開催の中止である。「雨は夜更けすぎに、雪へと変わるだろう」が一番怖い。 昨年も1月14日成人の日に降雪のため1回中山競馬5日目の5レース以降が翌週の月曜日21日に代替競馬となり、翌15日の浦和競馬が開催中止に。また、2月29日の川崎競馬も降雪のため開催中止となり、メインのエンプレス杯も行われなかった。 今年は昨年よりも酷く、1回東京3日目(8日)、4日目(9日)、5日目(1...

  • 第62回『2歳の年度代表馬』 2014.02.19

     『NARグランプリ2013』の受賞者・受賞馬が発表された。今年も全国公営競馬専門紙協会推薦の優秀馬選定委員として、末席に名を連ねさせていただいた。 まず2歳最優秀牡馬。これは改めて説明する必要もなく、JpnⅠ全日本2歳優駿と、JpnⅢ北海道2歳優駿を制した北海道のハッピースプリントで決まり。各委員からも全く異論なく、委員12人全員一致の満票で選定となった。 続いて2歳最優秀牝馬。この部門は候補馬だったノットオーソリティ、ラブミー...

  • 第61回『未知との遭遇』 2014.01.20

     結論から言うと、面白いレースだった。久しぶりにそういう感覚を抱いた。 確かに、例えば初期のジャパンカップのように「あのジョンヘンリーが来た!」とか「凱旋門賞馬が来た!」とか、そういった馬名を見ただけで胸躍るようなビッグネームの来日ではない。どちらかと言うと「未知との遭遇」と言った方が近いか。「いったい、どんな馬がやってくるのだろうか?」、「韓国馬のレベルは?」そんな感じ。 先にソウル競馬場で行われた韓日交流「SBS...

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