馬ミシュラン
1969年 青森県生まれ
競馬専門紙「日刊競馬」の南関東版の編集を担当。
学生時代から競馬に熱中し、勢い余って記者に。
キャリアは23年に及ぶ。
予想の基本は持ちタイムで、競馬哲学は「決めつけないこと」。
南関東だけでなく、広い視点で地方競馬全体をとらえたコラムが好評。
休日は自ら競走馬化して走り込み、カートにも挑戦。
他種競技にも精通しているオールラウンドプレイヤー。
最新記事一覧
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第50回『タイトルは重要です』 2013.02.13
年度代表馬等、各賞受賞馬、受賞者の選定と発表の季節がやってきた。 今年も全国公営競馬専門紙協会推薦でNARグランプリ2012選考委員の末席に名を連ねさせていただいた。 毎年のことではあるが、発表直後は嫌なものだ。ファンの方からはともかく、業界内からも様々なご意見を頂戴することが多いからだ。競馬場に現れるや否や、皆さんニコニコしながら近づいて、そしてご意見を仰るのである。尤もなご意見もあれば、規定上どうにもならないご...
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第49回『外れ馬券は経費だ』 2013.01.07
「外れ馬券を経費に認めて欲しい」。この願いは、我々馬券ファンの悲願である。かの井崎脩五郎さんは、我々が学生だった頃からそう主張しているが、未だ実現していない。そして今、画期的な裁判が行われている。 11月30日、大阪に住む会社員の男性が競馬で得た所得を申告せず、所得税法違反の罪で在宅起訴されたニュース。記事によると、この男性は市販の競馬予想ソフトに独自の計算式を入力して、2004年頃からインターネット投票を利用し、中央...
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第48回『第12回JBC』 2012.12.14
11月5日、川崎競馬場で第12回のJBCが行われた。JBCマイル(スプリント)を夜に、JBCクラシックを翌日の昼に行った6年前と異なり、今回は1日にレディスクラシック、スプリント、クラシックのJBC3競走(とアンダーカードの地方交流ローレル賞)を行うスケジュール。 とりあえずレースを振り返る。今年で2回目となるJBCレディスクラシックは、1番人気のミラクルレジェンドが快勝した。サクラサクラサクラがレースを引っ張り、...
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第47回『地方競馬IPATはじまる』 2012.11.14
本来ならば、10月2日の白山大賞典をメインに金沢競馬で華々しく開始されるはずだった地方競馬IPAT。しかし、台風17号の影響により9月30日に行われるはずだった4回阪神9日目が中止され、10月1日に代替競馬となってしまったために、払い戻し等の処理が1日押すことに。併売されるはずだった大井競馬、門別競馬もろとも、発売中止の憂き目に遭ってしまった。 キャンペーン行脚や、「IPAT発売」にまつわるレース名などが、そういった事情で急遽...
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第46回『ゆとり世代?』 2012.10.10
昨年は震災の影響で取り止めた採用試験を、2年振りに行った。今年の新卒世代は1990年生まれ、学習指導要領に「ゆとり教育」が盛り込まれた、いわゆる「ゆとり世代」である。 小学校~中学校の途中から「ゆとり教育」を受けた世代は既に世に出ていて、弊社にも在籍しているが、実際のところよく「ゆとり社員」などと言われているような事はない。怒っても大丈夫だし、会社に来なくなるようなこともない。競馬専門紙は極めて趣味性の高い仕事では...
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第45回『黒潮盃』 2012.09.11
お盆開催真っ只中の8月15日、大井競馬場で3歳の地方競馬全国交流第46回黒潮盃(1800m)が行われた。 フルゲート16頭。南関東からは東京プリンセス賞と関東オークス(JpnⅡ)を勝っている2冠馬アスカリーブルを中心に、東京ダービー4着馬のダイヤモンドダンス、羽田盃3着のジャルディーノ等が出走。他地区からは笠松のトーセンオウジ、そして、佐賀の九州ダービー栄城賞を制したエスワンプリンスが出走してきた。 レースは船橋のディーオが...
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第44回『競馬空白地域』 2012.08.10
7月19日、成田国際空港に近い千葉県山武郡芝山町に、船橋競馬の新場外「f-keiba(エフケイバ)成田」がオープンした。 全くの新規場外ではなく、既存の競輪場外「サテライト成田」の2階部分を改装。施設面積876.52平方メートル、収容人数500人(座席数108席)、自動発払機5窓、有人払戻機1窓、60型モニター5台、40型1台、32型26台。無料駐車場654台というミニ場外に近い規模で、船橋競馬をはじめとする南関東4競馬場の全レースの他、全国...
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第43回『不思議の東京ダービー』 2012.07.13
今年も東京ダービーが終わった。 'ダービー'といえば、やはりJRAの『東京優駿』(日本ダービー)だ。歴史、賞金など全てにおいて日本最高峰なのが日本ダービーであることは、間違いないと思う。ただ東京ダービーにも、何かそこはかとない魅力を感じる。筆者が南関の記者だからとか、あっちは芝で、こっちはダートだからとか、そんな理由でもない。このレースは不思議なレースだからだ。 1冠目となる5月9日に行われた羽田盃は、1コーナー...
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第42回『法案』 2012.06.11
日刊紙等で既報の通り、6月9日より伊勢崎、川口、飯塚の各オートレースの払戻率がこれまでの75%から70%に引き下げられる。恐らくこれが第1グループで、いずれ船橋、浜松、山陽も引き下げられるものと思われる。 現在開催中の第180回通常国会に「自転車競技法及び小型自動車競走法の一部を改正する法律案」が提出、可決され、払戻率の引き下げの他にも、①特定交付金還付制度(施行者が行った競輪等事業の活性化のための投資に要した費用につ...
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第41回『見えない敵と戦う』 2012.05.11
4月7日、福島競馬が1年5ヵ月振りに再開した。レース当日は春競馬の初日としては、最近10年で最多となる1万3,193名ものファンで、場内は賑わったという。 福島競馬場は、2011年3月11日の東日本大震災により、スタンドの一部損壊などの被害に見舞われたが、昨年の夏まで厩舎地区に最大で550名もの避難住民を受け入れるなど、自ら被災しながらも、地域の中での役割を果たしてきた。 しかし、地震と津波による福島第1原子力発電所の事故によ...