北海道馬産地ファイターズ
第20回 函館競馬観戦とセレクトセール見学ツアー
2010.08.10
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また,ツアーコンダクターをすることとなった。しかも今回はツアーコンダクターに加え,せりのガイドという重要な役目まで担うこととなってしまった。
JBBAやふるさと案内所のHP,もしくは様々な競馬媒体などで,「★新装!JRA函館競馬場での競馬観戦とセレクトセール見学ガイドツアー」という文字を目にされた方もいられることだろう。実はこのツアーの説明文にあった,「馬産地に精通した馬産地ライターも一部行程でガイド役として参加」のライターの部分を,不肖,村本浩平が請け負うこととなってしまったのだ。
いや,以前にJBBAの競走馬のふるさと案内所が企画した,馬産地見学ガイドツアーにおいて,空港まで参加者を見送るバスの中で不覚にも涙を流しそうになった自分としては,ツアーコンダクターの職に再び就けることは,願ったり叶ったりでもある。しかし,せりの案内人というのはやったことがないこともあるが,全く仕事内容の想像がつかないのだ。
とはいっても締め切りの関係で,このコラムが出る頃には,全てが丸く収まっているはずなのだが,雑誌におけるタイムラグの辛いところ。現時点では「次号のコラムは『せりのガイドをやってみて』です!」と予告をさせてもらうしかない。普段,生活していく中で,公的なせりに立ち会うことは勿論,参加することも滅多に無いはずだ。ツアーの参加者のほとんどが,このセレクトセールが実際に現場で立ち会う初めてのせりであることは想像に難くない。
だからこそ,せり会場における最低限のマナーを伝えなくてはいけないし,スポッターに勘違いをさせるようなポーズをさせることも言語道断。しかも,参加者にとっては雲の上の存在である調教師や騎手も足を運ぶので,ファン心理丸出しで近づかないように目を配らなくてはいけない。
とはいっても,毎年取材に訪れているにも関わらず,この緊張感とお祭り感が同居した独特の雰囲気はゾクゾクするものがあり,また未来の名馬や高額取引馬を目にした時の高揚感は,会場に居合わせたものにしか味わえない感覚だろう。これはツアー参加者にも是非味わってもらいたいし,これでせりに興味を持ってもらい,ゆくゆくはせりで馬を購入するような馬主になってもらえれば,ガイドとしての役割も充分すぎるほどに果たせたと言えるのではないだろうか。
今回はセレクトセールを通してせりを見学してもらうこととなったわけだが,こうしたツアーを通して,まだ他にも,馬の世界を見せられないものかと思うことがある。5月から,競走馬の生産・育成牧場への就業応援サイト「BOKUJOB」が開設されている。ここでは将来,牧場で働こうと考えている新卒者や,中途採用者に,牧場の仕事を紹介しているのだが,この延長線上ということで実際に牧場の仕事を経験してもらうツアーというのはどうだろうか?
近年では,本採用の前に研修制度を取り入れる牧場も珍しくなくなってきた。これは,牧場の仕事を体験するということに加え,人間関係や生活環境も感じてもらうという狙いもあるのだろう。任された仕事はきついかも知れないが,いい社長や先輩がいれば,「この人の下で頑張ろう!」という思いも生まれるかもしれないし,生活環境が整っていれば,北海道で働きたいという人材を取り込むこともできるかもしれない。
まあ研修とツアーでは,日程からして違ってくるが,「BOKUJOB」ツアーとして,約1週間ほど,牧場に滞在させてもらったり,もしくは数件の牧場で仕事をさせてもらうツアーというのはどうだろうか?僕も,一応は牧夫出身者。寝わらあげぐらいなら指導できるはずだ。
今回のせり見学もそうだが,競馬以外の世界を見せることによって,新たな人材の流入や,また競馬の更なる魅力を伝えることにも繋がる可能性がある。決して,競馬場で行われている世界だけが競馬ではない。まずは今回のツアーで,参加者から「せりに来て良かった」と思ってもらえるようなガイドを務めたい。
JBBAやふるさと案内所のHP,もしくは様々な競馬媒体などで,「★新装!JRA函館競馬場での競馬観戦とセレクトセール見学ガイドツアー」という文字を目にされた方もいられることだろう。実はこのツアーの説明文にあった,「馬産地に精通した馬産地ライターも一部行程でガイド役として参加」のライターの部分を,不肖,村本浩平が請け負うこととなってしまったのだ。
いや,以前にJBBAの競走馬のふるさと案内所が企画した,馬産地見学ガイドツアーにおいて,空港まで参加者を見送るバスの中で不覚にも涙を流しそうになった自分としては,ツアーコンダクターの職に再び就けることは,願ったり叶ったりでもある。しかし,せりの案内人というのはやったことがないこともあるが,全く仕事内容の想像がつかないのだ。
とはいっても締め切りの関係で,このコラムが出る頃には,全てが丸く収まっているはずなのだが,雑誌におけるタイムラグの辛いところ。現時点では「次号のコラムは『せりのガイドをやってみて』です!」と予告をさせてもらうしかない。普段,生活していく中で,公的なせりに立ち会うことは勿論,参加することも滅多に無いはずだ。ツアーの参加者のほとんどが,このセレクトセールが実際に現場で立ち会う初めてのせりであることは想像に難くない。
だからこそ,せり会場における最低限のマナーを伝えなくてはいけないし,スポッターに勘違いをさせるようなポーズをさせることも言語道断。しかも,参加者にとっては雲の上の存在である調教師や騎手も足を運ぶので,ファン心理丸出しで近づかないように目を配らなくてはいけない。
とはいっても,毎年取材に訪れているにも関わらず,この緊張感とお祭り感が同居した独特の雰囲気はゾクゾクするものがあり,また未来の名馬や高額取引馬を目にした時の高揚感は,会場に居合わせたものにしか味わえない感覚だろう。これはツアー参加者にも是非味わってもらいたいし,これでせりに興味を持ってもらい,ゆくゆくはせりで馬を購入するような馬主になってもらえれば,ガイドとしての役割も充分すぎるほどに果たせたと言えるのではないだろうか。
今回はセレクトセールを通してせりを見学してもらうこととなったわけだが,こうしたツアーを通して,まだ他にも,馬の世界を見せられないものかと思うことがある。5月から,競走馬の生産・育成牧場への就業応援サイト「BOKUJOB」が開設されている。ここでは将来,牧場で働こうと考えている新卒者や,中途採用者に,牧場の仕事を紹介しているのだが,この延長線上ということで実際に牧場の仕事を経験してもらうツアーというのはどうだろうか?
近年では,本採用の前に研修制度を取り入れる牧場も珍しくなくなってきた。これは,牧場の仕事を体験するということに加え,人間関係や生活環境も感じてもらうという狙いもあるのだろう。任された仕事はきついかも知れないが,いい社長や先輩がいれば,「この人の下で頑張ろう!」という思いも生まれるかもしれないし,生活環境が整っていれば,北海道で働きたいという人材を取り込むこともできるかもしれない。
まあ研修とツアーでは,日程からして違ってくるが,「BOKUJOB」ツアーとして,約1週間ほど,牧場に滞在させてもらったり,もしくは数件の牧場で仕事をさせてもらうツアーというのはどうだろうか?僕も,一応は牧夫出身者。寝わらあげぐらいなら指導できるはずだ。
今回のせり見学もそうだが,競馬以外の世界を見せることによって,新たな人材の流入や,また競馬の更なる魅力を伝えることにも繋がる可能性がある。決して,競馬場で行われている世界だけが競馬ではない。まずは今回のツアーで,参加者から「せりに来て良かった」と思ってもらえるようなガイドを務めたい。