南関フリーウェイ
馬に魅せられ、南関東競馬を中心に取材活動をする日々。
南関東競馬のフリーペーパーpocopoco、一口馬主クラブの会報コラムや、インターネットで厩舎情報などを執筆。
厩舎取材や記事作成などを行う中で馬の姿を見ない日はなく、何を見ても競馬や馬のことを考えてしまう馬好き。
趣味は読書と空観察。
最新記事一覧
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第30回 「目標があるから頑張れる」帝王・的場文男騎手 地方通算7000勝達成 2017.05.29
5月17日に行われた川崎マイラーズ(SIII)。早目先頭に立ったトロヴァオ(大井 荒山勝徳厩舎)の勝利かとカメラのピントを青いメンコに合わせたその時、外側に赤い勝負服が。豪快なアクション、撓(しな)る鞭。それは、猛然とゴールに向かう的場文男騎手とリアライズリンクス(浦和 小久保智厩舎)でした。 降り注いでいたはずの歓声も耳に入らず、ただただ、目に焼き付いたのは、ゴール板を過ぎたあたりで右手を突き上げ、ガッツポーズした...
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第29回 競走馬から誘導馬へ 船橋の新アイドルホース誕生! 2017.04.27
今回は、1月に競走馬登録を抹消し、乗馬クラブへ再就職。競走馬引退からわずか3か月で誘導馬としてデビューしたチャラオについてお伝えしましょう。 チャラオは、アジュディミツオーでもお馴染みの新ひだか町の藤川ファームの生産馬で、2010年5月31日生まれ。2012年7月に大井競馬場でデビューし、引退時には船橋の岡林光浩厩舎に所属していました。通算成績は53戦5勝で、頑張る姿と個性的な眼差しからも多くのファンに愛される存在でした。...
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第28回 クリソライト(JRA)、ダイオライト記念(JpnII)でレース史上初の3連覇達成。 2017.03.24
3月15日に船橋競馬場で行われたダートグレード競走 第62回ダイオライト記念(JpnII)で、クリソライト(JRA 栗東 音無秀孝厩舎)がレース史上初となる3連覇の偉業を達成しました。 「非常に強かったですね。勝ててほっとしました。過去2回と比べても馬の状態がすごく良かったと思います。スタッフがきっちり仕上げてくれましたね。いいスタートが切れて、枠が内だったので他の馬の出方次第で乗ろうと思っていました。道中手ごたえが良すぎ...
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第27回 NARグランプリ2014年度代表馬・サミットストーン 種牡馬の道へ。 2017.02.24
今回は、NARグランプリ2014で年度代表馬・4歳以上最優秀牡馬を獲得、来年以降の種牡馬入りを目指しているサミットストーン(9歳牡馬 矢野義幸厩舎)について綴っていきましょう。 サミットストーンは今年1月3日の報知オールスターカップ(SIII)で脱臼(診断:右前繋靭帯断裂)して競走を中止。惜しまれつつ、現役を引退しました。 「命が助かって本当に良かったです。引退は寂しいですが、送り出せてほっとした気持ちもありますね。サミッ...
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第26回 取材はフットワークが大事。靴の話。 2017.01.26
先日、「靴の話」でカメラマンさんと盛り上がったことがありました。 中央での取材・撮影ではほとんど靴が汚れないのですが、地方だとどうしても砂まみれになってしまうのです。中央は建物の中の移動が中心で通路が舗装されていることが多く、地方はずっと屋外で足元は砂地。靴の汚れに違いが出るのは当然といえば当然ですね。 現在、愛用しているのはスニーカー。レースの合間の厩舎取材や、カメラ等で重くなった荷物(約8キロだったことも)...
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第25回 継続希望も多数!船橋競馬場に女性専用の「クイーンズラウンジ」が登場 2016.12.26
JRAで人気の女性専用スポット'UMAJO'。順番待ちの列ができているのをたびたび見かけます。カワイイ色合いとカフェ風のおしゃれな雰囲気は、ついつい立ち寄ってしまいたくなる魅力がいっぱい。 そんなUMAJOをお手本に、船橋競馬場では12月7日のクイーン賞(JpnIII)当日、女性専用「クイーンズラウンジ」が1日限定でOPENしました。 結果からお伝えすると、多くの女性ファンが集まって大好評!!1日限定ではありましたが、船橋...
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第24回 地方も中央も。注目の3歳馬たち。 2016.11.28
あたたかだったり急に寒くなったりと、天候の変化が激しかった11月。浦和開催4日目の11月24日には、東京で観測史上初となる積雪があり、首都圏にある浦和競馬場も雪景色となりました。 思えば、その2日前、ポカポカ陽気の下で行われた浦和記念(JpnII)のパドックには、ふわりふわりと白い虫がたくさん浮遊し、晩秋のあたたかい陽ざしの中で、どことなく幻想的な風景を作り出していました。あれは雪虫だったのですね!「雪虫は雪が降る合図」だ...
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第23回 荒尾から南関東へ。西村栄喜騎手 南関東重賞初制覇 2016.10.25
「こんなに祝福の輪が広がっているのは珍しい光景だね」。誰からともなくそんな声が聞こえたのは10月19日、埼玉新聞栄冠賞(SIII)直後のこと。この日、タイムズアロー(川島正一厩舎)を勝利に導いたのは、このレースが待望の南関東重賞初制覇となった西村栄喜騎手でした。 西村騎手は2011年の荒尾競馬廃止に伴って南関東へと移籍。現在は船橋の波多野健厩舎に所属しています。荒尾では多くの勝ち星を重ねていた西村騎手でしたが、南関東移籍後は...
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第22回 馬道の思い出 川島正行調教師3回忌によせて 2016.09.26
あれからもう2年?それともまだ2年? そんな会話が交わされた9月7日の船橋競馬場。雨の予報にも関わらず、すっきりとした晴天に恵まれたその日は川島正行調教師の3回忌でした。 今回は川島正行調教師の思い出を、厩舎コラム「川島ファミリーがゆく!馬道ひとすじ」には書かなかったちょっと面白いエピソードなどを名伯楽が一心に進んだ馬道の途中にある'散歩道'のような雰囲気で綴っていこうと思います。 「'もう2年'ですね。先日お墓参...
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第21回 期待の3歳牝馬登場 2016.08.26
今年の夏は冷夏なのかしら?と思っていたら、猛烈な暑さになり、お盆過ぎにはいくつもの台風の襲来。オリンピックが閉幕し、夏の甲子園大会も終わり、気が付けば2016年の夏も終盤を迎えています。 南関東4場では浦和以外はナイター開催となっているとはいえ、前半のレースはまだまだ暑さも厳しい時間帯。船橋競馬場では暑さ対策として、1~5Rまでパドックの周回時間を短くする措置がとられました。通常は前のレースが終わるとすぐに次のレース...