JBIS-サーチ

国内最大級の競馬情報データベース

プロフィール
阿部典子ライター&フォトグラファー

馬に魅せられ、南関東競馬を中心に取材活動をする日々。
南関東競馬のフリーペーパーpocopoco、一口馬主クラブの会報コラムや、インターネットで厩舎情報などを執筆。
厩舎取材や記事作成などを行う中で馬の姿を見ない日はなく、何を見ても競馬や馬のことを考えてしまう馬好き。
趣味は読書と空観察。

最新記事一覧

  • 第56回 繋いだ「絆」をこの先へ。レガルスイ引退。 2019.07.26
     第56回 繋いだ「絆」をこの先へ。レガルスイ引退。の画像

     2019年6月27日付で、レガルスイ(8歳牡馬 父エイシンサンディ 船橋 矢野義幸厩舎)が登録を抹消し、約7年に渡る競走馬生活にピリオドを打ちました。現役時代には京成盃グランドマイラーズ(SIII)で優勝するなど、南関東競馬生え抜きとして重賞路線で活躍し、31戦12勝(うち重賞1勝)という成績を残しました。 デビューから順調に勝ち星を重ね、代表格となっていく馬はもちろん魅力的ですが、レガルスイの場合はクラシック出走も期待された3...

  • 第55回 父の夢を繋いだ東京ダービー(SI)制覇 2019.06.26
     第55回 父の夢を繋いだ東京ダービー(SI)制覇の画像

      2016年生まれの多くのサラブレッドの中から、南関東に所属している16頭が臨んだ第65回東京ダービー(SI)。パドックに出走馬たちが現れた頃には、ドラマチックな時間の幕開けを告げるかのように、西の空に細い月が光っていました。 レースを制したのは、早め先頭から押し切った3番人気のヒカリオーソ(川崎 岩本洋厩舎)。鞍上の山崎誠士騎手(川崎)は同馬初騎乗で東京ダービー(SI)初優勝。ゴール前では力強いガッツポーズを見せ、喜びを爆...

  • 第54回 牧場の仕事の魅力にふれた早春の馬産地 2019.05.27
     第54回 牧場の仕事の魅力にふれた早春の馬産地の画像

      先日、早春の馬産地へと行って来ました。生まれて間もないとねっこの姿や若葉が萌え始めた山々の風景に癒されつつ、牧場で働く友人知人恩人の皆さんの姿を見て、初心を思い出す時間にもなりました。 育成場に勤務する友人は、馬の仕事に就いて25年以上の大ベテラン。以前は馴致・調教に携わり、GIホースを手掛けたこともありました。現在は場長として、若駒から繁殖牝馬まで幅広い層の競走馬・元競走馬と向き合う日々を送っています。 「人手が...

  • 第53回 レジェンド 石崎隆之騎手引退 2019.04.24
     第53回 レジェンド 石崎隆之騎手引退の画像

     「平成最後」という言葉を何度となく耳にした2019年春。平成から令和へと時代がバトンタッチされるより一足早く、地方競馬のレジェンド・石崎隆之騎手が現役生活に終止符をうちました。 昨年7月17日の騎乗を最後に、レースから離れていたため、心のどこかで覚悟のようなものがありましたが、引退の知らせを耳にした時にはとうとうこの日が来てしまったのかと、ひとつの時代の終わりを告げられたような気持ちでした。 レジェンドの引退に、3月の...

  • 第52回 NARグランプリ2018 赤岡修次騎手、そして年度代表馬の記者会見 2019.03.25
     第52回 NARグランプリ2018 赤岡修次騎手、そして年度代表馬の記者会見の画像

     2月25日、都内のホテルでNARグランプリ2018の授賞式が行われました。毎年、それぞれの部門で地方競馬の頂点に立ったプロフェッショナルが集うこの式典。各受賞者からどんな話が聞けるのだろうと、会見前からソワソワしてしまうのは毎年同じです。 記者会見は一人あたり5分ほど。分刻みでかなりタイトなスケジュールとなっていますが、貴重なコメントが聞け、さらにそれぞれの方の人柄が垣間見られる濃密な時間です。司会者と受賞者のやり取り...

  • 第51回 クラシックに向けて。フリオーソ産駒たち活躍中! 2019.02.25
     第51回 クラシックに向けて。フリオーソ産駒たち活躍中!の画像

     種牡馬展示、2019年産駒誕生のニュース、そしてクラシックを占う若駒たちのレース。いよいよ春の足音も間近となってきました。 南関東競馬では、名馬フリオーソの産駒が2週連続で3歳重賞を制覇しました。 フリオーソといえば、2006年に川島正行厩舎(船橋)からデビュー。2008年の全日本2歳優駿(JpnI)、2009年のジャパンダートダービー(JpnI)を制するなど、早い時期から世代を代表する存在となり、帝王賞(JpnI)、川崎記念(JpnI)、か...

  • 第50回 真冬のハートビートナイター開催 2019.01.24
     第50回 真冬のハートビートナイター開催の画像

     2019年1月。船橋ケイバでは「ハートビートナイターの通年化」がスタートしました。3場でナイターが開催されている南関東競馬ですが、これまで厳冬期は昼間開催に移行していたため、真冬の夜の競馬場がどれくらい寒いのかは全くの未知数。12月の開催では防寒対策の話に花が咲きました。 一番心配されたのがジョッキーの防寒と安全。時速60キロで走るとされるサラブレッドに乗って、真冬の夜に、もしかしたら雨、もしかしたら小雪やみぞれの中でレ...

  • 第49回 「報われた思い」佐藤裕太調教師 ロジータ記念(SI)優勝 2018.12.26
     第49回 「報われた思い」佐藤裕太調教師 ロジータ記念(SI)優勝の画像

     11月28日、川崎競馬場で行われたロジータ記念(SI)を制し、3歳砂の女王の座に輝いたのは佐藤裕太厩舎のクロスウィンド(父ヴァーミリアン)でした。門別でデビューし、この勝利で重賞3勝目。 もともと輸送が苦手というクロスウィンドですが、この日はマイナス13キロでの出走。しかし、最後は2着馬に2馬身差をつけてゴール板を先頭で駆け抜け、佐藤調教師に嬉しいロジータ記念(SI)初優勝のタイトルをもたらしました。 佐藤調教師といえば...

  • 第48回 来年への楽しみが膨らむ 2歳重賞たけなわ 2018.11.26
     第48回 来年への楽しみが膨らむ 2歳重賞たけなわの画像

     暑い暑いと言っていたのはつい昨日のことのようですが、2歳重賞の話題も賑やかになる季節。ふと気が付けば、今年も残り1カ月となりました。 11月14日に行われた大井の2歳重賞・ハイセイコー記念(SII ダート1600)を制したのは藤田輝信厩舎(大井)のラプラス(父カジノドライブ)でした。現在南関東リーディング第2位の矢野貴之騎手(大井)を背に、先団の後ろでレースを進めると、直線で先頭に立ち快勝。重賞初制覇となりました。 今回の...

  • 第47回 父譲りの気性で3連勝。鎌倉記念(SIII)を制覇したミューチャリー 2018.10.25
     第47回 父譲りの気性で3連勝。鎌倉記念(SIII)を制覇したミューチャリーの画像

     早くも来年のクラシック候補についての話題もちらほら出始めた南関東競馬。10月17日に行われた鎌倉記念(SIII)で優勝したのは、船橋・矢野義幸厩舎のミューチャリーでした。8月のハイビスカスデビュー2歳新馬を7馬身差で圧勝すると、9月のJRA認定 サプライズパワー・メモリアルも快勝。鎌倉記念(SIII)では見事1番人気に応え、6馬身差、3連勝で重賞ウイナーとなりました。 「この馬の強さに脱帽です。能力試験から乗っていますが、スピード...

トップへ