南関フリーウェイ
馬に魅せられ、南関東競馬を中心に取材活動をする日々。
南関東競馬のフリーペーパーpocopoco、一口馬主クラブの会報コラムや、インターネットで厩舎情報などを執筆。
厩舎取材や記事作成などを行う中で馬の姿を見ない日はなく、何を見ても競馬や馬のことを考えてしまう馬好き。
趣味は読書と空観察。
最新記事一覧
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第49回 「報われた思い」佐藤裕太調教師 ロジータ記念(SI)優勝 2018.12.26
11月28日、川崎競馬場で行われたロジータ記念(SI)を制し、3歳砂の女王の座に輝いたのは佐藤裕太厩舎のクロスウィンド(父ヴァーミリアン)でした。門別でデビューし、この勝利で重賞3勝目。 もともと輸送が苦手というクロスウィンドですが、この日はマイナス13キロでの出走。しかし、最後は2着馬に2馬身差をつけてゴール板を先頭で駆け抜け、佐藤調教師に嬉しいロジータ記念(SI)初優勝のタイトルをもたらしました。 佐藤調教師といえば...
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第48回 来年への楽しみが膨らむ 2歳重賞たけなわ 2018.11.26
暑い暑いと言っていたのはつい昨日のことのようですが、2歳重賞の話題も賑やかになる季節。ふと気が付けば、今年も残り1カ月となりました。 11月14日に行われた大井の2歳重賞・ハイセイコー記念(SII ダート1600)を制したのは藤田輝信厩舎(大井)のラプラス(父カジノドライブ)でした。現在南関東リーディング第2位の矢野貴之騎手(大井)を背に、先団の後ろでレースを進めると、直線で先頭に立ち快勝。重賞初制覇となりました。 今回の...
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第47回 父譲りの気性で3連勝。鎌倉記念(SIII)を制覇したミューチャリー 2018.10.25
早くも来年のクラシック候補についての話題もちらほら出始めた南関東競馬。10月17日に行われた鎌倉記念(SIII)で優勝したのは、船橋・矢野義幸厩舎のミューチャリーでした。8月のハイビスカスデビュー2歳新馬を7馬身差で圧勝すると、9月のJRA認定 サプライズパワー・メモリアルも快勝。鎌倉記念(SIII)では見事1番人気に応え、6馬身差、3連勝で重賞ウイナーとなりました。 「この馬の強さに脱帽です。能力試験から乗っていますが、スピード...
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第46回 門別、岩手、南関東。渡されたバトンを繋いで戸塚記念(SI)優勝 2018.09.27
9月12日、今年からSIに昇格した3歳のダート重賞・戸塚記念が行われ、森泰斗騎手騎乗のチャイヤプーン(船橋 川島正一厩舎 父フェデラリスト)が優勝しました。中団のインでレースを進めると、3~4コーナーで外に出し、ためていた脚を一気に弾けさせ、突き抜けて勝利。2着のトキノパイレーツ(1番人気)に2馬身差をつけての快勝となりました。 チャイヤプーンは昨年8月にホッカイドウ競馬の岡島玉一厩舎からでデビュー。2戦目で勝ち上...
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第45回 猛暑の2018年夏から、秋へ 2018.08.27
猟奇的とも言える今年の夏の猛暑。8月も後半になりましたが、まだまだ厳しい残暑が続いています。午後の厩舎作業が始まる頃はまさに暑さのピークですが、取材途中の「暑い中大変だね」「馬房にエアコン入ってるから涼んでいけば?」という優しいお心遣いに癒されることもしばしばです。 競走馬の中で、「都会暮らし」の部類に入るのは船橋競馬場の馬たちでしょうか。すぐ近くには商業施設があり、高層マンションも幹線道路も目と鼻の先。厩舎ご...
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第44回 苦手を克服して待望の勝利 リエノテソーロ スパーキングレディーカップ(JpnIII)優勝 2018.07.24
7月5日、川崎競馬場で牝馬のダートグレード競走・スパーキングレディーカップ(JpnIII)が行われました。JRAから4頭、南関東所属馬9頭の計13頭で争われたレースを制したのは、3番人気の4歳牝馬リエノテソーロ(JRA 武井亮厩舎)でした。 同馬にとっては2016年12月、同じ川崎競馬場で行われた全日本2歳優駿(JpnI)以来の勝利。2016年8月に札幌で新馬勝ちしてから、門別のエーデルワイス賞(JpnIII)、全日本2歳優駿(JpnI)など4連勝で...
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第43回 BOKUJOB2018メインフェアが開催されました 2018.06.27
今回は、BOKUJOBについてお伝えしていきましょう。BOKUJOBは、(公社)競走馬育成協会、(公社)日本軽種馬協会、(一社)日本競走馬協会、(公財)軽種馬育成調教センター、JRA日本競馬協会の5つの団体で運営しており、牧場での人手不足の解消と、将来に向けての優秀な人材の確保を目指して活動を行っています。 6月2日(土)、3日(日)に行われたBOKUJOB2018メインフェア(関東)は、安田記念(GI)の開催週。さらにこの2日間は初夏の好天...
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第42回 「師弟の絆を力に。厩舎一丸となって向かう大舞台」 2018.05.28
5月9日、南関東競馬牡馬路線のクラシック一冠目となる羽田盃(SI)が行われました。このレースを制したのは、矢野義幸厩舎(船橋)のヤマノファイト(父エスポワールシチー)。年明けのニューイヤーカップ(SIII)で門別からの転入初戦を快勝。2戦目の京浜盃(SII)でも勝利し、3連勝でのクラシック制覇となりました。 管理する矢野義幸調教師は2015年のストゥディウム(父ルースリンド)以来2度目の羽田盃優勝でしたが、今回の勝利は、デビューから1...
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第41回 生産・育成牧場、地方競馬ではただ今人材募集中! 2018.05.01
思いがけず同行取材の機会を頂いた3月のBOKUJOB見学会。牧場勤務に関心がある中高生とその保護者の皆さんと共に、BRF鉾田トレーニングセンター、KSトレーニングセンター、松風馬事センターと、茨城県にある育成場3カ所を巡る日帰りツアーは、牧場で働く方々の情熱を感じる有意義な時間となりました。 当日の様子は、BOKUJOB見学会のレポートや、競馬女子部でも書かせていただいていますが、度々身に染みて感じたのは「どこも人手不足」だという...
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第40回 NARグランプリ2017の授賞式が行われました 2018.03.26
2月27日、都内のホテルでNARグランプリ2017の授賞式が行われました。受賞者の皆さんは、ベテラン有り、フレッシュな顔も有りで、地方競馬のこれからがますます楽しみになる顔ぶればかり。授賞式につきましては、すでに競馬女子部のブログで紹介した内容もありますので、今回はそれ以外の方々について記していきたいと思います。 まずは、最優秀勝率騎手賞を受賞した山口勲騎手(佐賀)。31.2%の高い数字をマークして、5年連続5度目の受賞です...