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プロフィール
細江純子ホースコラボレーター

1975年愛知県生まれ JRA初の女性騎手として96年デビュー。
00年には女性騎手初の海外勝利(シンガポール)。
引退後は,ホースコラボレーターとして,フジテレビ「みんなのKEIBA」,U局「土曜ワイド中継」,グリーンチャンネル「トレセンTIME」に出演中。
レース直前の推奨馬の的確さは群を抜いている。
週中は栗東,週末は東京を拠点として活躍する。

最新記事一覧

  • 第39回 3つのGⅠ 涙と美学の勝利 2013.06.19

     東京競馬場での5週連続G1も開幕し、この原稿を書いている現時点ではオークスまでが行われました。 レース終了後のパドックでは、勝利騎手を招き、レース映像と共に回顧を行っていますが、NHKマイルの柴田大知騎手に始まり、ヴィクトリアマイルでの内田博幸騎手、そしてオークスでの武幸四郎騎手と、それぞれに感極まるものがありました。 まずは騎手生活17年目にしての平地でのG1制覇を成し遂げた柴田大知騎手。 レース後のとめどなく...

  • 第38回 デムーロ兄弟のクラシック制覇~経験について考える~ 2013.05.24

     牝馬・牡馬共にクラシック第1弾が終わりましたが、共に、デムーロ兄弟の力量を見せ付けられるものでしたぁ。 まず桜花賞ですが、前日に落馬した丸山騎手に替わっての突然の騎乗依頼の中、テン乗りとは思えないほどの巧みなコントロールと、ペースを読んでの道中のポジショニング、そして当日吹き荒れる風の流れも感じていたかのような進路取りをしたクリスチャン騎手。まさにアユサンをパーフェクトなエスコートで桜花賞馬へと導いたと言っても...

  • 第37回 建築物大好き~快適な環境づくりに興味津々~ 2013.04.16

     建て直しが行われている栗東トレセンの厩舎は、ほぼ新しくなり、現在は診療所を建設中。そんな中、美浦にもモデル厩舎が完成したとの知らせが。 私はまだ足を運んでいないのですが、フジテレビのスタッフが二ノ宮厩舎へ訪問。その際の写メールを見せてもらったのですが、数多くの洗い場や対面式の馬房、広々とした厩舎前の空間と、ニュースタイルな様子...。 以前に書いたことがあるかもしれませんが、私は子供の頃から大の建築物好き。特に家...

  • 第36回 不動心・安藤勝己騎手の引退~理想とする精神の領域~ 2013.03.15

     競馬界にとって2月3月のこの時期は、勇退・引退、そして新たなスタートを切る人々の合否の発表もなされ、別れと出逢い、終止符とスタートと、相反するものが入り混じる特別なシーズン。 そんな中、最も大きな話題と言えば安藤勝己騎手の引退でしょう。地方から中央への門戸を開き、G1勝利22勝、JRA通算勝利数は1111。 偉大な記録はもちろんのこと、物事に動じない達観した精神力や、大舞台で魅せた人馬一体の手綱捌きは、今もなお多くの...

  • 第35回 「プライド」って? ~プライドの無い男・浜中騎手とは...~ 2013.02.18

     「プライド」という言葉、皆さんはどんな時に使われますか? テレビや小説、もしくは知人との会話でよく耳にするのが、「僕にだってプライドがありますから」とか、「プライドを持って仕事をしていますから」「私のプライドが許さない」「もっとプライドを持てよ」などなど。 これまでのイメージからすると、人間はプライドを持った方がいい、持たないといけない、と教え込まれていた気がします。 しかし実際に辞書で言葉の意味を調べてみると...

  • 第34回 みんなで喜び合えたら~顔が見える馬たち、だからこそ~ 2013.01.11

     新年、明けましておめでとうございます。皆さんは年末・年始をいかがお過ごしでしたでしょうか?  このシーズンは、忘年会にクリスマス、有馬記念におおみそか、そして新年会と、何かにつけて呑む機会が多いですよね~。お酒は、人との垣根を取り除いてくれる魔法の飲み物。 それゆえ知らず知らずのうちに無礼の数々を周囲に働いてしまい、翌日、反省の波が押し寄せることも多々あるのですが、でも逆にお酒の力を借りてこそ、腹を割ってできる本...

  • 第33回 「心と心、共に感情を持った生き物同士」~天皇賞の勝利で感じたこと~ 2012.12.19

     「動物対動物=心と心」 天皇賞のレース後、エイシンフラッシュを担当されている久保助手の口から発せられたのが、この言葉でした。ダービーを制覇して、勝利から遠ざかっていたエイシンフラッシュ。その背景には、折り合い面の課題がいつもネックとなってしまい、スムーズさを欠く内容に...。そんな愛馬と初コンビを組むことになったデムーロ騎手。彼のとった行動の1つが、馬上だけでなく厩舎にも足を運び、洗い場に繋がれているエイシンフラ...

  • 第32回 中身もおばちゃん化してきたのかなぁ...私 2012.11.19

     先日、久しぶりに知人に再会しました。かれこれ10年ぐらいになるでしょうか...。とにかく競馬が好きで、レースのこと、血統のことなどなど、馬に関する全てに詳しかったお方。当然、すぐさま競馬の話題になるだろうと思いきや、最近は競馬をしていないとのこと。話を聞けば、金銭的な面や他の趣味ができたということではなく、「ただ単純に、昔みたいな面白みが今の競馬にはないから」と。 掘り下げて聞けば、「以前は個性的な騎手がたくさん存在...

  • 第31回 「愛」あってこその人と馬 2012.10.16

     今年の秋競馬、前哨戦を振り返ると、春の実績馬たちが順当な勝ち上がりを見せているレースも多く見受けられ、G1戦線が非常に楽しみとなってきました。中でも史上4頭目の牝馬3冠達成がかかるジェンティルドンナが、本番に向けて、不安材料を取り除く形でのレース内容を見せての圧勝振り。偉業に向け、さらに視界良好といった感じとなりました。 3冠牝馬と言えば、つい先日アパパネの引退が発表されました。やはり寂しい気もする一方で、数々...

  • 第30回 問題後の対処が肝心 2012.09.14

     37歳、自分の年齢を書いてみると、もう大人なんだなぁ~と思うのですが、どこかでその感覚がなく、まだ子供時代の延長線上にいる気分。 ふとなんでだろうと考え、周囲を見渡すと、やはりこの境界線の一つには、自分自身が親となっているか否か?このあたりも私にとって大きく影響しているのかなぁ~と感じます。 もちろん全てではないのですが、少なくとも、子供を育てることで、親の自覚が芽生え、社会性へと発展し、大人としての自覚が、より...

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