北海道馬産地ファイターズ
第16回 グリーンチャンネル
2010.04.01
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恥ずかしながら,TVに出演させてもらっている。その番組とはグリーンチャンネルの「日高支局定期便」。楽天競馬のスペシャルアドバイザーである古谷剛彦さんと共にカメラの中に収まっているのだが,予想以上の反応があって,正直驚いている。
そのほとんどが,グリーンチャンネルを視聴している生産者の方からの「見たよ」という声。放送時間が日曜日に放送されている中央競馬中継のすぐ後ということで,意識してチャンネルを変えない限りは,皆様の前に緊張で硬直した表情をお見せしてしまうのは致し方ないことでもある。
こうした生産者の方からの反応だが,おおむね自分がTVに出ているのを楽しんでもらっているようだ。「びっくりしたよ」「次はいつ出るの?」という声もあれば,「30分間出っぱなしで村本さんがしゃべるというのは無いんですか?」というとんでもない要望だけでなく,「まだ聞こえやすいようにゆっくりとしゃべった方がいいよ」という的確なアドバイスまでいただいてしまった。
なかには建設的な意見をくださる方もいて,「2週間連続で同じ内容(リピート放送のため)を放送しているけど,新しい情報を届けるというためには,毎週放送した方がいいんじゃないか?」や,「せり市や種牡馬展示会といった行事だけでなく,この春に産まれた初仔や,繁殖入りした繁殖牝馬の映像を流すのはどうだい?」など,番組プロデューサーになってもらいたいような企画もいただいた。
言い訳のような話だが,リピート放送をしてしまうのは,東京にいる取材陣が,頻繁に馬産地まで取材に来れないことと,ロケ後の編集に時間を要してしまうからである。しかし,初仔の取材は次のロケから取り入れられる企画であり,これはスタッフの方に要望を出してみたいと思う。もし,これをお読みの生産者の方も,初仔や繁殖牝馬の取材に関する連絡がグリーンチャンネルからあったら,快く引き受けていただけると嬉しい。
ふと思ったのだが,初仔や繁殖牝馬の取材の案を出していただいた方のように,馬産地サイドからグリーンチャンネルを通して映像としての情報を送ることができないだろうか?普通,こうした取材は取材側の立てた企画内容を,生産者の方に協力していただいているのだが,馬や牧場のことを分かっていないような取材や,時として道理を無視した無茶なお願いに,業を煮やされたという経験がある方もいらしゃることだろう。これは馬産地を知らない取材陣が,自分たちの見識やルールで取材を行ってしまうからのなのだが,その際にははっきりとした物言いで,駄目な事柄については伝えていただきたい。それが取材陣の馬産地への理解や,正しい報道に繋がっていくはずなのだから。
そう思うと,むしろ馬産地側から取材陣に対してオファーを出した方が,真に届けたい情報を視聴者に届けることができるのではないかと思う。初仔や繁殖牝馬だけでなく,馬産地の日常や牧場の仕事を映像として発信するのも,慢性の人手不足に悩む牧場にとって,新たな求人情報の形ともなりうるかも知れない。文字や言葉で伝えるよりも,実際に映像として見ることで,牧場の仕事に興味を持つ人は出てくると思う。
その他にも映像化することで,馬産地のアピールとなることは数多くあるのではないだろうか。映像媒体の影響力については,月に4度(うち2回はリピート放送)しか出ていない自分でもこれほどのリアクションを生産者の皆さんからもらっているぐらいなのだから,計り知れないものがあると思っている。
自分は元来,雑誌をメインに仕事をしてきた人間であり,文字や写真でアピールできることの凄さや重要性も認識している。ただ,TVといった映像となることは,「知らず知らずのうちに目や耳に飛び込んでくる」ということが雑誌などのメディアとは根本的に違っており,だからこそ不特定多数の人に届く可能性がある。
「日高支局定期便」は,正しい馬産地の情報を送り届けられる映像媒体であると信じている。というより,そこに出演させてもらっている自分が,そうしなくてはいけないという使命感もあるのは事実だ。今後も様々な場所で皆さんにお会いすることがあるかと思うが,その時には視聴の感想や自分への声援(笑)に加えて,様々な番組に対する提案もいただけると本当に嬉しい。
JBBA NEWS 2010年4月号より転載
そのほとんどが,グリーンチャンネルを視聴している生産者の方からの「見たよ」という声。放送時間が日曜日に放送されている中央競馬中継のすぐ後ということで,意識してチャンネルを変えない限りは,皆様の前に緊張で硬直した表情をお見せしてしまうのは致し方ないことでもある。
こうした生産者の方からの反応だが,おおむね自分がTVに出ているのを楽しんでもらっているようだ。「びっくりしたよ」「次はいつ出るの?」という声もあれば,「30分間出っぱなしで村本さんがしゃべるというのは無いんですか?」というとんでもない要望だけでなく,「まだ聞こえやすいようにゆっくりとしゃべった方がいいよ」という的確なアドバイスまでいただいてしまった。
なかには建設的な意見をくださる方もいて,「2週間連続で同じ内容(リピート放送のため)を放送しているけど,新しい情報を届けるというためには,毎週放送した方がいいんじゃないか?」や,「せり市や種牡馬展示会といった行事だけでなく,この春に産まれた初仔や,繁殖入りした繁殖牝馬の映像を流すのはどうだい?」など,番組プロデューサーになってもらいたいような企画もいただいた。
言い訳のような話だが,リピート放送をしてしまうのは,東京にいる取材陣が,頻繁に馬産地まで取材に来れないことと,ロケ後の編集に時間を要してしまうからである。しかし,初仔の取材は次のロケから取り入れられる企画であり,これはスタッフの方に要望を出してみたいと思う。もし,これをお読みの生産者の方も,初仔や繁殖牝馬の取材に関する連絡がグリーンチャンネルからあったら,快く引き受けていただけると嬉しい。
ふと思ったのだが,初仔や繁殖牝馬の取材の案を出していただいた方のように,馬産地サイドからグリーンチャンネルを通して映像としての情報を送ることができないだろうか?普通,こうした取材は取材側の立てた企画内容を,生産者の方に協力していただいているのだが,馬や牧場のことを分かっていないような取材や,時として道理を無視した無茶なお願いに,業を煮やされたという経験がある方もいらしゃることだろう。これは馬産地を知らない取材陣が,自分たちの見識やルールで取材を行ってしまうからのなのだが,その際にははっきりとした物言いで,駄目な事柄については伝えていただきたい。それが取材陣の馬産地への理解や,正しい報道に繋がっていくはずなのだから。
そう思うと,むしろ馬産地側から取材陣に対してオファーを出した方が,真に届けたい情報を視聴者に届けることができるのではないかと思う。初仔や繁殖牝馬だけでなく,馬産地の日常や牧場の仕事を映像として発信するのも,慢性の人手不足に悩む牧場にとって,新たな求人情報の形ともなりうるかも知れない。文字や言葉で伝えるよりも,実際に映像として見ることで,牧場の仕事に興味を持つ人は出てくると思う。
その他にも映像化することで,馬産地のアピールとなることは数多くあるのではないだろうか。映像媒体の影響力については,月に4度(うち2回はリピート放送)しか出ていない自分でもこれほどのリアクションを生産者の皆さんからもらっているぐらいなのだから,計り知れないものがあると思っている。
自分は元来,雑誌をメインに仕事をしてきた人間であり,文字や写真でアピールできることの凄さや重要性も認識している。ただ,TVといった映像となることは,「知らず知らずのうちに目や耳に飛び込んでくる」ということが雑誌などのメディアとは根本的に違っており,だからこそ不特定多数の人に届く可能性がある。
「日高支局定期便」は,正しい馬産地の情報を送り届けられる映像媒体であると信じている。というより,そこに出演させてもらっている自分が,そうしなくてはいけないという使命感もあるのは事実だ。今後も様々な場所で皆さんにお会いすることがあるかと思うが,その時には視聴の感想や自分への声援(笑)に加えて,様々な番組に対する提案もいただけると本当に嬉しい。
JBBA NEWS 2010年4月号より転載