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プロフィール
村本浩平スポーツライター

1972北海道生まれ。
 札幌市在住。
大学在学中に「第1回Numberスポーツノンフィクション新人賞」を授賞。
大学卒業後は競走馬育成牧場に勤務。
生産・育成の現場への深い理解と知識を生かした執筆活動を行う。
現在は「優駿」「サラブレ」「競馬ブック」などの競馬雑誌に寄稿する他、競走馬のふるさと案内所のニュース記事等も担当。
エッセーのタイトルは造詣の深い「北海道日本ハムファイターズ」から。

最新記事一覧

  • 第127回 『馬力本願プロジェクト』 2019.07.18

     パソコンでFacebookを開いたところ、Messageを通してPDFのファイルが届いていた。 送り主は新ひだか町の地域おこし協力隊で、「馬力本願プロジェクト」を運営している糸井郁美さん。そのPDFには「ひだかうまキッズ探検隊」の年間スケジュールが書かれていたのだが、企画内容を見て驚かされた。 第1回は「馬産地の歴史を見に行こう」とのことで、北海道大学静内研究牧場での講義。第2回の「馬を見て・ふれて・知ろう」では、新ひだか町の...

  • 第126回 『ホース・スピークPARTⅡ』 2019.06.19

     前回のコラムで書いていた通りに、今年の2歳馬取材からは「耳立て」ではなく、「耳向け」との気持ちを持ちながら、馬の斜め前へと立ってきた。 では「耳立て」と「耳向け」との違いだが、個人的な感想としては、人が恣意的に馬の顔や耳を向けさせるのが「耳立て」。馬との意思疎通を図りながら、馬が自ら顔や耳の位置を決めてくれるのが「耳向け」だと思う。 これを読んで、そんな理想論があるなら立ち写真に苦労しないよ!と思われている方も...

  • 第125回 『ホース・スピーク』 2019.05.20

     前回、前々回と1月17日から21日まで、横浜赤レンガ倉庫1号館とワールドポーターズで開催された、ホースメッセについて取り上げてきた。 その節は「あぶない刑事」ネタを書き過ぎたと、近藤捜査課長に叱責されるタカとユージのように反省するばかり(まだ引きずっております)。今回もホースメッセを導入としてこのコラムを書き始めた理由とは、そこで発売されていた「ホース・スピーク」という、馬とのコミュニケーション方法が書かれた出版物...

  • 第124回 『ホースメッセ PartⅡ』 2019.04.17

     第3回ホースメッセが開催されていた、横浜港警察署(横浜赤レンガ倉庫1号館です)の捜査課(社台スタリオンステーションブースです)に、軽やかなステップで向かったムラとコウ(村本浩平です)。前回のコラムでも書いたように、そのブースでは「社台スタリオンステーション」という存在を、競馬を全く知らない人に伝える取り組みが行われていた。 その一つがアンケートである。アンケートには競馬との関わりなどを記入する欄だけでなく、社台...

  • 第123回 『ホースメッセ PartⅠ』 2019.03.19

     横浜に行ってきた。横浜と言ってまず思い浮かぶのは、日本三大中華街の一つである横浜中華街。野球好きの筆者としては、横浜DeNAベイスターズの本拠地である横浜スタジアム、そして、10代の頃に毎週楽しみにしていた「あぶない刑事」の舞台との印象も強い。 とはいっても、今年の日本シリーズのロケハンや、映画では定年退職したタカとユージを探しに来たわけでは無い(ちなみに滞在中は、連日中華街に足を運びました)。 目的は1月17日から21...

  • 第122回 『BNN(馬産地ニュースネットワーク)』 2019.02.21

     いきなりだが、これをお読みの皆さんは、「競走馬のふるさと案内所」のホームページをご存じだろうか? ページを開くと、まず目に飛び込んでくるのが、「あの名馬は今~馬産地からお届け~」と書かれた画面。その中には「北海道馬産地見学ガイドツアー」のレポートや、NARが行っている世代別牝馬重賞シリーズの「GRANDAME JAPAN」の優勝馬紹介といった、特集ページのコンテンツギャラリーの紹介となっている。 まだまだ、画面を...

  • 第121回 『リアル「馬産地ファイターズ」の夕べ』 2019.01.14

     12月4日に静内のエクリプスホテルで開催された、北海道日本ハムファイターズの松本剛選手、そしてファイターズOBで、現在は帝京長岡高校の外部コーチを務める芝草宇宙氏のトークイベントを見に行ってきた。 このイベントを主催しているのは北海道日本ハムファイターズの新ひだか後援会。会長である折手牧場の折手裕一さんとは、古くからの知り合いというだけでなく、同じファイターズファン(そして競輪ファン)という共通項もある。 このト...

  • 第120回 『リアル「馬産地ファイターズ」の夜に』 2018.12.18

     11月1日、門別競馬場で行われたイベントのゲストとして呼ばれた。この日の門別競馬場のメインレースでは、今年最後の交流重賞である北海道2歳優駿が行われていた。その予想ステージのゲストとして招かれたのが、元日本ハムファイターズの稲田直人選手。そして、14歳からのファイターズファンをここでも公言させていただいた、不肖村本浩平だった。 また、胆振東部地震の復興支援競走として行われた「門別グランシャリオジョッキーズ」には、GⅠ...

  • 第119回 『胆振東部地震』 2018.11.19

     まさか、自分が「被災者」になるとは思わなかった。いや、胆振東部地震からそれなりの時間が経った今、改めて震源地に近い場所における被害の大きさを目の当たりにすると、約1日のブラックアウト(大規模停電)を経験しただけの自分は、「被災者」では無かったのかもしれない。 9月6日の未明に発生した胆振東部地震は、多くの人命や、そこに住む人々の生活の基盤を奪っただけでなく、馬産地にも様々な影響を及ぼした。 震源地に近い安平町の...

  • 第118回 『松橋康彦さんの思い出』 2018.10.19

     まずは台風21号、そして北海道胆振東部地震により、甚大な被害を受けた地域に住まわれている皆様に、お見舞いを申し上げます。見慣れた場所の景色が無残に変わっているのを映像で見る度に、心を痛めております。一日も早い復旧と復興をお祈りいたします。 8月17日、青森県軽種馬生産農業協同組合の松橋康彦参事が亡くなられた。このコラム(第95回 『頑張れ!東北の馬産地』)でも、初めて青森へ取材に行った際、松橋さんにお世話になった経緯を...

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