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プロフィール
村本浩平スポーツライター

1972北海道生まれ。
 札幌市在住。
大学在学中に「第1回Numberスポーツノンフィクション新人賞」を授賞。
大学卒業後は競走馬育成牧場に勤務。
生産・育成の現場への深い理解と知識を生かした執筆活動を行う。
現在は「優駿」「サラブレ」「競馬ブック」などの競馬雑誌に寄稿する他、競走馬のふるさと案内所のニュース記事等も担当。
エッセーのタイトルは造詣の深い「北海道日本ハムファイターズ」から。

最新記事一覧

  • 第198回 『ゴールデンウイークは千葉へ PART Ⅰ』 2025.06.19

     へデントールが、ビサンチンドリームとの激しい叩き合いを制した天皇賞・春。ホテルに備え付けられた縦型テレビを消すと、コンテナ型の部屋が並んでいるホテルの部屋を出て、昼と夜の境目へと身をゆだねていく。  コンテナ型の部屋が並んだホテルから、道路を挟んだ場所には成田国際空港がある。上空には出発と到着を繰り返す飛行機が、ひっきりなしに飛んでいた。  グーグルマップの指示通りに、住宅街の中の道路へと足を踏み入れてい...

  • 第197回 『七戸種馬場の種牡馬展示会 PART Ⅱ』 2025.05.19

     今年の3月1日に七戸種馬場で開催された種牡馬展示会。この時期この場所では16年ぶりの開催となったのだが、展示会が開始される1時間も前から、会場には多くの来場者が詰めかけていた。  その来場者のお目当てとなっていたのが、現役時からの人気の高さに加えて、昨年の12月に「ウマ娘プリティーダービー」に実装されてから、更に注目を集めることとなったウインバリアシオンである。   今回の種牡馬展示会に際しては、事前に一般来場...

  • 第196回 『七戸種馬場の種牡馬展示会 PART Ⅰ』 2025.04.21

     「3月1日に青森へ行きませんか?」と自分に話しかけてきたのは、フリーアナウンサーの小木曽なつ美さんだった。生産関係者の方なら、北海道市場の馬名読み上げで幾度となく、その美声を聞いたことがあるはずに違いない。  この日はビッグレッドファームで種牡馬展示会が行われていたが、スタッフの種牡馬説明や周りの喧騒を飛び越えて、その美声と「青森」との単語は、自分の頭の中へ一気に突き刺さってきた。  北海道の最南端(松前町...

  • 第195回 『研修会からの研修会 PARTⅣ』 2025.03.19

     胆振軽種馬農業協同組合事務局の高橋啓太氏は、優れたブレーンならぬ、ドラえもんでいうところの「出木杉君」的な存在なのだろう。  その高橋氏が司会者である、見た目はジャイアン、中身はのび太君である自分に対して、何から何までお膳立てをしてくれたのが、「来年度の種付シーズンに向けて~血統のプロたちによる最新種牡馬解説~」(日本軽種馬青年部連絡協議会主催)である。  会議に先駆けて幾度となくグループLINEでの情報交換や...

  • 第194回 『研修会からの研修会 PARTⅢ』 2025.02.18

     名司会者の影には、必ず優れたブレーンの存在がある。司会者からの機転の利くコメントは、答えが想定されていたかのような、台本が用意されている。また、滞りなく番組を進行できるのも、時間を操っているかのような、しっかりとした構成がされているからである。  最近は出役の仕事が増えてきた筆者であるが、それが何とかこなせているのは、「構成作家である自分(村本浩平)が、出演者の村本浩平に台本を読んでもらう」という準備をしてい...

  • 第193回 『研修会からの研修会 PARTⅡ』 2025.01.16

     担い手経営管理研修」の当日、事前の打ち合わせを含めた集合時間は15時ぐらいだったにもかかわらず、緊張もあってか、それよりも1時間半ほど早く会場に到着してしまった。  もちろん、会場には誰もいることがなく、そそくさと出直しを図ったわけだが、予定時間に再び会場へ戻ると、そこにはいかにも研修会ぽいレイアウトの机やいすが配置されていて、それを見た瞬間に「やれんのか俺?」という気持ちにもなった。  ただ、打ち合わせにお...

  • 第192回 『研修会からの研修会 PARTⅠ』 2024.12.18

     今年は仕事のシンクロニシティが続く年のようだ。  第188回から190回にかけての3回にわたり、今年の6月、三石地区と平取地区で相次いで行われた、1歳馬品評会(第188回~190回の1歳馬品評会PARTⅠ~Ⅲ)についての原稿を書かせてもらった。  それが、11月13日に開催された「担い手経営管理研修」では、公益社団法人日本軽種馬協会からパネラーとして声をかけていただいただけでなく、日本軽種馬青年部連絡協議会が主催する研修会では、...

  • 第191回 『まさかの冠 』 2024.11.18

       生まれて初めて、佐賀競馬場に行ってきた。  11月4日(振月)、佐賀競馬場ではJBC競走(JBCレディスクラシック、JBCスプリント、JBCクラシック)が開催される。その際、同日にJBC2歳優駿が行われる門別競馬場との、コラボキャンペーンが実施されることとなった。  その一環として佐賀競馬YouTubeチャンネルの「SAGAリベンジャーズ」に出演中のJRA元騎手の佐藤哲三さんと、タレントの藤江れいなさんが、8月27日(火)に門別競馬...

  • 第190回 『1歳馬品評会 PARTⅢ 』 2024.10.21

     日本一の漫才師を決める大会でもあるM-1グランプリ。準決勝を勝ち上がった9組の漫才師と、放送当日に敗者復活戦で選ばれた1組の漫才師が、ファーストラウンドで順番にネタを披露するのだが、出場順が1番手で優勝したのは、過去20回の大会において第1回の中川家と、第20回の令和ロマンの2組だけとなっている。  そのM-1グランプリの決勝3組と同じく、金賞、銀賞、銅賞の上位3頭しか選出できない平取町軽種馬振興会が主催する1歳馬品...

  • 第189回 『1歳馬品評会 PARTⅡ』 2024.09.18

     「いい馬」に対する概念を掴めないまま臨んだ、三石地区の軽種馬1歳馬育成管理品評会。しかも、審査員(兼取材者)としての参加となったことで、必ず「いい馬」を選抜しなければいけない。  三石地区の1歳馬品評会は、まずJAみついしに関係者が集合。そこから審査員を乗せたバスが牧場に移動していく形で行われた。  そのバスに同乗していたのが、JRA日高育成牧場の浮島理場長や、JBBA日本軽種馬協会静内種馬場の遊佐繁基場長といった...

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