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プロフィール
有吉正徳競馬ライター

1957年福岡県生まれ。
82年から東京中日スポーツで競馬担当。
92年に朝日新聞社入社。
現在、毎週金曜日の夕刊スポーツ面に「競馬ウイークリー」を連載。
競馬予想の基本は「人気薄からワイド狙い」。
アルコールは飲めないが、競馬が話題ならば何時間でも話すことができる。

最新記事一覧

  • 第5回 フレンチの料理人 2008.08.25

     7月6日,その日の成績を振り返っていて,ある種の感慨に襲われた。 この日,函館競馬場で行われた重賞レースの函館スプリントSは圧倒的な1番人気に支持されたキンシャサノキセキがハイペースを3番手で追走し,直線で力強く抜け出した。手綱を取っていたのは岩田康誠騎手。今年9つ目の重賞勝ちは,JRAジョッキーの中では最多の勝ち星だ。 福島競馬場であったラジオNIKKEI賞はレオマイスターが最後の直線で一完歩ごとに逃げたノットアローンに迫り,首差...

  • 第4回 消えなかった情熱の炎

     完全にあきらめていた落とし物が,長い年月を経て,手元に戻ってきたような感じ。といえば,わかっていただけるだろうか。 6月1日,ディープスカイが優勝したダービー直後の第11レース,東京競馬場では富嶽賞のスタートが切られた。ファンはフラムドパシオンのことを忘れてはいなかった。単勝2.1倍。2年3か月ぶりに実戦復帰する競走馬への期待としてはあまりに大きすぎる支持だった。 それほどフラムドパシオンの強さはファンの脳裏に焼き付いていた...

  • 第3回 キーワードはSS

     この春,日本を発祥とする血統のサラブレッドが世界中で大活躍した。まずはドバイだった。 かつてステイゴールドが優勝したこともあるドバイシーマクラシック(芝2400メートル)は3月29日,アラブ首長国連邦のナドアルシバ競馬場で行われ,オーストラリア生まれの南アフリカ調教馬サンクラシークが優勝,1着賞金300万ドル(約3億円)を獲得した。 サンクラシークはフジキセキ産駒の牝馬。フジキセキがシャトル種牡馬として日本とオーストラリアを行き来...

  • 第2回 あるがままを受け入れる心 2008.05.25

     3月30日に中京競馬場で行われたG1競走・第38回高松宮記念は,単勝4番人気のファイングレイン(牡5歳,栗東・長浜博之厩舎)が優勝した。 勝ちタイムの1分7秒1は高松宮記念のレース新記録。1200メートルに限れば,これで4戦4勝の負け知らずとなったファイングレインは,主役不在だったスプリント界の王座に就いた。 レース後,ファイングレインの生産者でオーナーの社台ファーム・吉田照哉代表にうかがった話は実に興味深いものだった。 当初,聞きたい...

  • 第1回 '買い目'はおれが決めるぜ 2008.04.25

     独立行政法人・日本スポーツ振興センターが販売するサッカーくじ(toto)の売り上げが2007年,約512億円に達した。売り上げが500億円を突破したのは6年ぶりだ。 01年度に販売がスタートしたtotoは当初,物珍しさも手伝って,初年度は643億円もの売り上げがあった。しかし,その後は当たりにくいことなどが原因で低迷し,06年度には135億円まで落ち込んだ。 この低迷に歯止めをかけたのが,06年9月に新しく発売された「BIG」だった。Jリーグ14試合の試合...

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