JBIS-サーチ

国内最大級の競馬情報データベース

2023年の記事一覧

  • 第153回 「龍王」 2023.12.12

     2023年11月12日は「ロードカナロアの日」になった。  京都競馬場で行われたエリザベス女王杯ではブレイディヴェーグ(牝3歳、美浦・宮田敬介厩舎)が優勝し、父ロードカナロアに通算15個目のJRAGⅠタイトルをプレゼントした。およそ20分前に行われた福島記念でも6歳牝馬のホウオウエミーズがハナ差の勝利を収め、自身初の重賞勝ちを手にした。また福島記念とエリザベス女王杯の間に行われたオーロCもグランデマーレが1着となり、福島...

  • 第152回 「4代」 2023.11.16

     モーリスなどの一流馬を送り出したスクリーンヒーローが種牡馬を引退した。2023年10月10日に長年住み慣れたレックススタッドを離れ、生まれ故郷の社台ファームに移動した。そこで余生を送るという。19歳でのハッピーリタイアメントとなった。  2004年4月18日、スクリーンヒーローは社台ファームで生まれた。父グラスワンダー(USA)、母ランニングヒロイン、その父サンデーサイレンス(USA)という血統だ。母のランニングヒロインは中央競馬...

  • 第151回 「母父」 2023.10.11

     2023年9月17日に阪神競馬場で行われた第41回ローズS(芝1800㍍)はマスクトディーヴァ(牝3歳、栗東・辻野泰之厩舎)が1分43秒0という驚異的なJRAレコードタイムで優勝した。  従来の芝1800㍍のJRAレコードタイムは2021年7月3日にエスコーラ(牡3歳、栗東・中内田充正厩舎)が小倉競馬場の未勝利戦でマークした1分43秒8だった。これを0秒8も更新してみせた。エスコーラがレコードタイムを作った日は小倉競馬の夏の開幕日で同じ日...

  • 第150回 「好発」 2023.09.21

     新種牡馬スワーヴリチャード(牡9歳)が2023年8月14日時点の集計で、JRAの2歳部門のリーディング種牡馬になった。この時点で産駒26頭が34回走り、8頭が計9勝を挙げた。獲得賞金は9,139万2,000円となり、2位のモーリスの8,907万円に約200万円の差をつけた。1週間後の8月21日時点でも1勝を上乗せし、首位の座を守った。  6月3日に東京、阪神でJRAの今年の2歳戦が始まって11週間が過ぎた時点でのリーディング獲得は、新種牡馬...

  • 第149回 「3冠」 2023.08.10

     2023年7月12日、東京・大井競馬場で第25回ジャパンダートダービーが行われ、1番人気のミックファイア(牡3歳、大井・渡邉和雄厩舎)が優勝。デビューからの6連勝で、羽田盃、東京ダービーに続く南関東3冠制覇を果たした。  レースは11頭で争われた。これまで南関東所属馬を相手に5連勝してきたミックファイアにとって、中央勢7頭を向こうに回す試練のレースだった。しかし5連勝で2着につけた着差の合計25馬身というミックファイアは...

  • 第148回 「凄味」 2023.07.10

     2023年6月3日、英国エプソム競馬場で第244回英ダービーが行われた。優勝したのはディープインパクトを父に持つアイルランド調教馬オーギュストロダン(牡3歳、エイダン・オブライエン厩舎)だった。2019年7月に死んだディープインパクトの数少ない最終世代の1頭がとてつもない偉業を成し遂げた。  14頭で争われたレースで、ライアン・ムーア騎手が騎乗したオーギュストロダンは後方から5、6番手を進んだ。最後の直線でキングオブステ...

  • 第147回 「50代」 2023.06.08

     5月7日に行われた第28回NHKマイルカップ(GⅠ、東京競馬場、芝1600m)は内田博幸騎手が騎乗したシャンパンカラー(牡3歳、美浦・田中剛厩舎)が優勝し、重賞初勝利をGⅠで飾った。 序盤は後方を進み、最後の直線で末脚を引き出し、ウンブライルの追い込みをアタマ差でしのぎ切った。ベテラン内田騎手ならではのレース運びが功を奏した。 内田騎手にとってGⅠ勝利は2018年のフェブラリーS(騎乗馬ノンコノユメ)以来5年ぶりで通算13勝目...

  • 第146回 「結晶」 2023.05.12

     桜花賞でドゥラメンテの遺児リバティアイランド(牝3歳、栗東・中内田充正厩舎)が快勝するのを目の当たりにして、かえすがえすも、ドゥラメンテの早世はもったいないことをしたと感じた。もう少し長生きしてくれれば、もっとたくさんのドゥラメンテ産駒を見ることができた。それに、きっと第2、第3のリバティアイランドを送り出してくれたことだろう。そう思わずにはいられなかった。 2021年8月31日、ドゥラメンテは種牡馬として繋養されて...

  • 第145回 「叫び」 2023.04.11

     2023年2月26日、中山競馬第2レースの3歳未勝利戦(ダート1800㍍)で、横山武史騎手が騎乗した1番人気のフェザーモチーフ(牡、美浦・武井亮厩舎)が優勝した。 フェザーモチーフの父ハーツクライにとって、これがJRA通算1,436個目の白星となった。2月12日の京都記念で産駒のドウデュースが優勝した時点でサクラバクシンオーと並んでいた種牡馬別勝利数で一歩抜け出し、単独8位になった瞬間だった。ハーツクライ産駒はこの日好調で、合計...

  • 第144回 「連敗」 2023.03.10

     2月19日に東京競馬場で行われた第40回フェブラリーSは坂井瑠星騎手が騎乗した牡5歳のレモンポップ(USA)が優勝した。美浦・田中博康調教師は開業6年目で初のGⅠ制覇。2023年最初のJRA GⅠは1番人気の快勝で始まった。 今年のフェブラリーSにはカナダからシャールズスパイトShirl's Speight (USA)、地方・浦和からスピーディキック(牝4歳、浦和・藤原智行厩舎)が出走した。注目を集めたものの、シャールズスパイトは9着、スピーディキッ...

トップへ