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プロフィール
村本浩平スポーツライター

1972北海道生まれ。
 札幌市在住。
大学在学中に「第1回Numberスポーツノンフィクション新人賞」を授賞。
大学卒業後は競走馬育成牧場に勤務。
生産・育成の現場への深い理解と知識を生かした執筆活動を行う。
現在は「優駿」「サラブレ」「競馬ブック」などの競馬雑誌に寄稿する他、競走馬のふるさと案内所のニュース記事等も担当。
エッセーのタイトルは造詣の深い「北海道日本ハムファイターズ」から。

最新記事一覧

  • 第161回 『成年と馬券』 2022.05.19

     2022年の4月から、成年年齢が現行の20歳から18歳に引き下げられた。成年年齢とは、いわゆる成人のことなのだが、政府広報オンラインによると、今年18歳、そして19歳の年齢に達した国民は成年(成人)と見なされる。 青年に達すると、親権に服さなくていいだけでなく、様々な契約が自分の意志で決められる。その中には携帯電話やクレジットカードの契約に加え、住む場所だけでなく、進学や就職などの進路なども含まれている。 筆者は18歳の頃、...

  • 第160回 『競馬のノベルティグッズ  PARTⅡ』 2022.04.18

     2月上旬に開催された種牡馬展示会でも、各スタリオンごとに工夫をこらしたノベルティグッズが、生産関係者に配布されていた。近年、ノベルティグッズとしてその数を増やしてきた感があるのがエコバッグ、もしくはエコバッグとしての利用も可能な、スタリオンブックなどが入っている、布製の袋と言えるだろう。実際に競馬のノベルティグッズにおけるエコバッグの配布は、2020年7月からのプラスチック製買物袋有料化以降、その数を増やしていった...

  • 第159回 『競馬のノベルテイグッズ PARTⅠ』 2022.03.18

     なんだかんだ、競馬ライターとしてのキャリアは四半世紀となった自分。 これも本誌を読んでいただいているような皆様が、快く取材に応じてくださっているからであり、そして、創刊49年以上の歴史を誇るJBBA NEWSのように、足掛け14年も連載を続けさせているような媒体のおかげでもある。 この事実だけでも充分に有難いのに、取材で訪れた牧場の方だけでなく、仕事を通してのお付き合いのある方から、何かあるたびにノベルティといった贈り物をい...

  • 第158回『マイスター・ハイスクール PARTⅣ』 2022.02.17

     電話取材という形式で、マイスター・ハイスクールに関する話を聞かせていただいたJBBA静内種馬場の中西信吾氏。いや、北海道静内農業高校の産業実務家教員に就任された中西先生であるが、話を聞いていた中でホッとしたのが、「マイスター・ハイスクールの指定期間は3年間ながら、延長も可能であること。そして、北海道もマイスター・ハイスクールを存続する意向である」との言葉だった。中西氏はこう続ける。「マイスター・ハイスクールの指...

  • 第157回 『マイスター・ハイスクール PARTⅢ』 2022.01.18

     本年度から北海道静内農業高校が指定校となったマイスター・ハイスクール事業で、産業実務家教員に就任した、JBBA静内種馬場の中西信吾氏。多忙な中、電話取材という形で時間を取っていただけた。 まずはマイスター・ハイスクール事業における、産業実務家教員に就任した件について話を聞かせてもらったが、その前段階から中西氏と北海道静内農業高校とは、深い繋がりがあった。 「㈲谷岡牧場さんがサクラトキメキを教材馬として寄贈した際...

  • 第156回 『マイスター・ハイスクール PARTⅡ』 2021.12.20

     第151回、152回のコラム 『馬に乗らないホースマン』で、軽種馬育成調教センター(以下、BTC)の育成調教技術者研修の現状と、自分なりのプランについて書かせていただいた。 2020年度の研修生は、年齢制限といった様々な規定や制限が撤廃されたことで、入学希望者の数が増えただけでなく、下は16歳から、上は39歳までと、幅広い世代が入学してきたという。 これは物凄くいいことであると思ったのだが、早い時期からホースマンとしての道を志...

  • 第155回 『マイスター・ハイスクール PARTⅠ』 2021.11.18

     いまや、サマーセールで最も注目を集める存在ともなった、北海道・静内農業高校で生徒たちが生産からせりまでの管理を手掛けた上場馬。今年も「ナリタトップスター2020(牡)、父マクフィ(GB)」が上場され、572万円(税込み)で落札されていった。 会場内に響き渡る拍手を聞きながら、立ち写真の撮影場所へと向かう。そこには既に多くの取材陣がカメラを持って待ち構えていた。その中には新聞社の腕章を付けた記者や、TVカメラの機材を抱えた...

  • 第154回 『日本で最も新しい競馬場 PARTⅡ』 2021.10.19

     そう話している間にも、門別草ばん馬競馬場(仮称)の駐車場には、次から次へと車が入ってくる。その中には、近くのセブンイレブンへ昼食を買いに来たという牧場スタッフや、日高道の門別ICを使って、家族と共に買い物に行こうと思っていたと話す、知り合いの厩舎長の姿もあった。 いずれも競馬業界に身を置くホースマンたちながらも、草ばん馬を見るのはこれが初めてだったらしく、草ばん馬ならではのスピード感に圧倒されたとの言葉も聞こえ...

  • 第153回 『日本で最も新しい競馬場 PARTⅠ』 2021.09.17

     末広がりの数字が揃った8月8日。日高道の日高門別ICを降りてから車で2分、セブンイレブン日高門別インター店からでも徒歩2分という、非常に利便性のいい立地に、日本で最も新しい競馬場が開場した。 勿論、その競馬場では馬券を売っているわけではない。U字型の全長200㍍のコースで行われているのは、ばん馬競技大会。いわゆる「草ばん馬」である。 日本で最も草ばん馬を取り上げているコラム(あくまで個人の感想です)である北海道馬産...

  • 第152回 『馬に乗らないホースマン PARTⅡ』 2021.08.18

     馬に乗れなくとも、ホースマンとしての仕事は色々とある。それは繁殖スタッフとしての仕事は勿論のこと、近年では中期育成(イヤリング)における管理も重要視されている。 また、ホースマンとしての経験を生かした上での事務職や営業職は、調教師や馬主とのコミュニケーションを取るに当たり、欠かせない人材ともなっていく。勿論、興味があるのならば、自分の様なライターや、カメラマンを目指してもいい。 BTCの教務課の方に、「馬の仕事...

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