北海道馬産地ファイターズ
1972北海道生まれ。
札幌市在住。
大学在学中に「第1回Numberスポーツノンフィクション新人賞」を授賞。
大学卒業後は競走馬育成牧場に勤務。
生産・育成の現場への深い理解と知識を生かした執筆活動を行う。
現在は「優駿」「サラブレ」「競馬ブック」などの競馬雑誌に寄稿する他、競走馬のふるさと案内所のニュース記事等も担当。
エッセーのタイトルは造詣の深い「北海道日本ハムファイターズ」から。

最新記事一覧
-
第78回 『耳立て王 PARTⅡ』 2015.06.16
前回に続いて「耳立て王」を目指す自分、そして、皆さんのために書いてみた啓蒙コラムの続きです。前回の最後に書いたのが「目」という言葉。自分の経験談としては、耳立てを行う際に重要なのは「音」が6割で、「目」といった視覚効果が3割だと思っています。ちなみに残り1割は、馬とのテレパシーが通じた奇跡の瞬間とさせてください(笑)。 僕は耳立てを行う前には必ず馬の目を見て、「これから音を鳴らすよ」と話しかけています。まあ、僕...
-
第77回 『耳立て王』 2015.05.20
「耳立て王に俺はなる!」 これは決して某週刊誌に連載されている、国民的人気マンガの主役が発した、名セリフのパクリなどではありません。2歳馬取材と撮影の立ち会いを行う中で、心の奥底から沸き上がった感情が発した言葉、と思っていただければこれ幸いです。 まあ、ゴムゴムの実があれば、安全な位置から立ち写真撮影に臨む馬の脚を揃えたり、耳立ての際も、馬のすぐ目の前で音を鳴らすことができるはず。まあ、そんなファンタジーな世界...
-
第76回 『プロ野球ドラフトとPOG』 2015.04.19
先月、Perfumeファンであることを、ここでカミングアウトさせていただいたが、このコラムのタイトルにもあるように、実は物心つくかつかないうちからの野球ファンでもある。 しかも走力、パワーなど、選手の能力が数値化されていた野球ゲームを通して、より選手を深く理解していったこともあり、次第に成績のようなデータ面に目が行くようになっていく。 いつしかTVで野球中継を見たり、もしくは実際に球場へ観戦に行った時でも、いつも手元に...
-
第75回 『ドラゲナイ』 2015.03.17
今、「ドラゲナイ」が熱い。この書き出しに「そうだよね~」と同調してくださったのは、20代で音楽に興味がある方ではないかと思われる。それでも40代で、趣味は野球を中心とした、様々なスポーツ観戦である自分ですら、「ドラゲナイ」という言葉が頭から離れないようになってきた。 ドラゲナイの語源とは、昨年の紅白歌合戦にも出場した「SEKAI NO OWARI」というバンドの最新シングルである「Dragon Night」。そのサビの部分が「ドラゲナイ」と...
-
第74回 『競馬中継と競馬番組 PART2』 2015.02.19
昨年から「競馬番組」への作り込みを図ったホッカイドウ競馬の競馬中継だが、この際、視聴のターゲットとなるのは、インターネットやCSなどを見ている競馬ファンとなる。それにはホッカイドウ競馬では、場外の馬券売り上げのシェアが大きいことも関係していた。 昨年からホッカイドウ競馬でも導入されたトリプル馬単の予想コーナーでは、解説者の予想を番組内でコーナー化。ホッカイドウ競馬の出走馬情報が乏しい視聴者にも、馬券を買いやすく...
-
第73回 『競馬中継と競馬番組』 2015.01.08
馬産地ライターを名乗らせてもらってから、かれこれ18年。2014年ほど、ホッカイドウ競馬を見に行かなかった年は無い。 別にホッカイドウ競馬の行われる門別競馬場が、今年の方角的に鬼門だったり、あまりにも馬券が当たらないので(中央含む)、競馬そのものからエスケープしたわけではない。 実は門別競馬場には行かなくとも、ホッカイドウ競馬の馬券は、例年以上に購入してきた。例を挙げると浦河や新ひだかの取材の帰り、Aibaで馬券を購...
-
第72回 『馬産地ライオンズ』 2014.12.16
契約更改のお知らせ。 「JBBA NEWS」で馬産地ファイターズを執筆中の村本浩平選手(ライター)ですが、来年度の契約も更新されましたことを、ここに報告いたします。 村本選手のコメント。 「このJBBAのコラム執筆者の中では、若手でもなく、それでもベテランと呼ばれるには、まだまだといえる年数となりました。プロ野球でも一番契約が難しいのが、この中途半端なキャリアの選手。自分もそろそろ解雇の話が出てくるのでは...と思...
-
第71回 『競馬の翻訳』 2014.11.13
以前のコラムでも記したように、北海道のFM局で、DJ兼放送作家をしている自分だが、先日、凱旋門賞をリスナーの方に伝えようとしたとき、ふと台本を書く手が止まった。 このコラムをお読みの皆さんなら、凱旋門賞がどれほど凄いレースかということは、何も説明せずともお分かりだろう。しかし、凱旋門賞の凄さを、競馬を全く知らない方に分かりやすく伝えようとすると、何かと説明が多くなってしまうことに気付かされる。 まずは凱旋門賞の...
-
第70回 『ビギナーズセミナー』 2014.10.19
前回のコラムで、指定席を前売りにしてみてはどうか?という内容と、前売りで指定席が手に入れられるのなら、旅行ツアーも組めるはずと書かせてもらった。その後、よく調べてみると(というか、JRAホームページのイベント欄を見落としていたのだが)、開催期間中に指定席券付きのホテル宿泊セットが発売されていたことに気付いた。 宿泊セットの対象ホテルは4軒。いずれも市内ではグレードの高いホテルであり、料金は少々お高めだが、宿泊す...
-
第69回 『前売り指定席』 2014.09.21
というわけで(前回のコラム参照)、新スタンドが完成し、7月26日にグランドオープンを迎えた札幌競馬場へと行ってきた。 有り難いことに、取材という名目でJRAからパスを与えられている自分は、開門前に集まった3,285名という人垣をかき分けながら、最前列で除幕式の様子を取材。その後は一足早くファンファーレホールの中へ入らせてもらい、西宮神社の福男さながらに、パドックやゴール前へと駆け出していくファンの姿をカメラに収めた。 ...