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烏森発牧場行き

吉川良 烏森発牧場行き

最新記事一覧

第249便 ひとりじゃない

 5月5日の夜、
 「明日、遊びに行ってもいいですか。うれしい報告があるんです」
 と幸市が電話してきた。

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第293便 こんこんこん

 新しい年号が「令和」と発表された日の夜、鎌倉のにぎやかな小町通りの裏にある路地の酒場にいた。あとから大工の雄二さんも入ってきて、ずいぶん会っていなかったよなあと乾杯をした。

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第292便 ユクエフメイ

 新聞に哲学者の鷲田清一の連載コラム「折々のことば」があり、2019年3月8日には、
 「人間には、
 行方不明の時間が必要です」

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第291便 とんぼのように

 1月20日のこと、ウインズ横浜に着くとテレビに、中山3R3歳未勝利に出走する15頭のパドックが映っていた。

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第290便 5GとかRTとか

 60歳を過ぎたころから、自分だけの行事が二つ生まれた。ひとつは、3月10日か11日に、東京の葛飾区小菅あたりを歩きに行き、食堂を見つけてビールをのむ。

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第289便 黙々の日曜日

 ウインズ横浜へ行くのには、先ず住宅地から190段の石段をおりる途中の、めったに人のいない子守り神社に賽銭を入れて鈴を鳴らし、「なんとか馬券に幸運を」と手を合わせてバス停へ行き、コマワリくんと呼ばれる小さなバスでJR鎌倉駅へと向かう。

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第288便 ちまちま

 JR桜木町駅に近いコーヒーショップで競馬新聞を読んでいると、「ここ、いいですか」と若い男が私と相席になった。小さなテーブルをはさんで彼も、競馬新聞を持っている。

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第287便 競馬学者

 「この一年、こんなに自分が親父のことを考えるなんて思わなかったなあ。なんだか親父の悲しさとか寂しさみたいなものが、死んでから見えてきたような気がするんですよ。

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第286便 厚真の一本道

 2018年9月10日、朝7時、目をさまして私はベッドから手をのばしてカーテンをあけ、雨あがりらしい空を眺めた。薄い青のひろがりにトンビが現れ、すぐに消える。

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第285便 札幌開幕

 札幌に佐藤行夫という友だちがいた。2014年10月に、突然のように病魔に襲われ、62歳で旅立ってしまったのだが、それから夏が来て、競馬が函館から札幌に移ると、よく私は佐藤行夫の影とビールをのんでいる。

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