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烏森発牧場行き

吉川良 烏森発牧場行き

最新記事一覧

第305便 ウインズ休止

「あんなに競馬が好きだったのに、競馬のテレビをつけても、見ているんだかいないんだか、何も反応しないで、ただぼんやりしてるんです。
 認知症っておそろしい。人間って、こんなふうにもなっちゃうんだって」

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第304便 古井さん

 「日本の純文学作家の最高峰の一人で、内向の世代を代表する古井由吉さんが18日、肝細胞がんで死去した。82歳だった。葬儀は近親者のみで営んだ」

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第303便 無時間

 「暦では新しい年を迎えたが、そうした時計が刻む通常の時間、とは異なる時間がある、と谷川さんはいう。その時間の中では、死者たちも、一種の幻想みたいに存在しつづけている、という。谷川さんはそれを、無時間の時間と呼ぶ。肉体にこそ通常の時間が刻まれていくが、無時間を生きる魂や心は死ぬことはなく、不老不死。だから武満徹や大岡信ら親友が亡くなっても、寂しくないという感覚がずっとある」

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第302便 マーフィーの日

「こんなことやってるんですよ。メンバーのほとんどがジィさんバァさん。もし見てもらえたらうれしいなあ」
と去年の2月だったかウインズ横浜で、75歳の野田さんからハガキを渡された。野田さんは元銀行マンで、老後を馬券で楽しんでいる。

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第301便 けやきの下で

 東京競馬場に着くと、第4R3歳以上1勝クラス、ダート1600に出走する16頭がパドックを歩いていた。

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第300便 吟行「競馬場」

 私が句会「凡の会」に参加したのは70歳のときである。冬に、家の近くの大野さんの家で昼間から酒をのんでいたら、障子に蝿のような黒い小さな生きものがちょろちょろと動いて消えた。

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第299便 元気で

夜、テレビのニュース番組を見ていると、たくさんの人が山道をのぼり、山頂の慰霊碑の前で目を閉じ、手を合わせた。

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第298便 タイセイさん

 異常に暑い日が続く2019年の夏、
 「昔の教え子が遊びにきてくれまして、上等なブランデーを土産に持ってきたんですよ。
 わたしは酒に関して特別に知識を持っていませんが、かなり上等なブランデーのようです。
 封切りしようと思うのですが、どうもひとりでというのも空しい気がして、あなたの顔が浮かびました。

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第297便 おれの花火

 8月4日のこと、ウインズ横浜からの帰り、JR桜木町駅のホームで大船行きを待っていると背中をノックされた。ふりむくと、やはりウインズから帰りの「良寛さん」だった。

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第296便 ひとり旅

 月に一度くらいかな、「どうしてる?」と電話してくる高校時代の友だちがいる。私の高校卒業は1955(昭和30)年で、同学年は82歳か83歳になっている。

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