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プロフィール
有吉正徳競馬ライター

1957年福岡県生まれ。
82年から東京中日スポーツで競馬担当。
92年に朝日新聞社入社。
現在、毎週金曜日の夕刊スポーツ面に「競馬ウイークリー」を連載。
競馬予想の基本は「人気薄からワイド狙い」。
アルコールは飲めないが、競馬が話題ならば何時間でも話すことができる。

最新記事一覧

  • 第51回 「ジンクス」 2015.06.12

     NHKマイルカップは皐月賞で5着だった単勝3番人気のクラリティスカイが優勝、父クロフネ(USA)に続く同レース史上初の父子2代制覇を果たした。 今年20回目を迎えたNHKマイルカップは創設された当初「マル外(外国産馬)のダービー」と呼ばれた。出走馬の大多数を外国産馬が占め、当然のように上位を独占した。創設の1996年からタイキフォーチュン(USA)、シーキングザパール(USA)、エルコンドルパサー(USA)、シンボリインディ(USA...

  • 第50回 「いろいろ」 2015.05.18

     4月5日に中山競馬場であった伏竜Sは「カラフル」なレースになった。なぜカラフルなのか。出馬表を再現してみましょう。①アンヴァリッド(栗毛)②タケルオウジ(芦毛)③クロスクリーガー(鹿毛)④カラパナビーチ(黒鹿毛)⑤タンジブル(栗毛)⑥ブチコ(白毛)⑦マイネルオフィール(鹿毛)⑧ホワイトフーガ(芦毛)⑨マイネルシュバリエ(鹿毛)⑩カフジテイク(青鹿毛)⑪リアファル(鹿毛)⑫ノースランドボーイ(青毛)⑬ペプチドウォヘッド(鹿毛)...

  • 第49回 「3×3」 2015.04.16

     3月21日、中山競馬場で行われた3歳牝馬による重賞レース、第29回フラワーカップは、1番人気に支持されたアルビアーノ(USA)が逃げ切って優勝した。Harlan's Holiday(ハーランズホリデー=USA)産駒はアルビアーノを含めて、これまで11頭が中央競馬に登録され、レースに出走した経歴を持つが、これが産駒のJRA重賞初勝利となった。 1999年に米国で生まれたハーランズホリデーは2002年春、フロリダダービー、ブルーグラスSとGⅠレースで2連勝...

  • 第48回 「固め打ち」 2015.03.13

     2月1日、種牡馬キングカメハメハが、産駒が1日で11勝するという中央競馬の新記録を達成した。従来の記録はサンデーサイレンス(USA)が1999年6月12日に記録した1日9勝だった。 記録達成の日、最初の勝ち星は京都競馬場の第2レースだった。3歳未勝利戦(ダート1800㍍)でトップディーヴォ(四位洋文騎手)が優勝した。2勝目も京都。第4レースの3歳500万下(ダート1800㍍)で白毛のブチコ(岩田康誠騎手)が快勝した。その後の優勝レー...

  • 第47回 「多様性」 2015.02.17

     少し古い話になるが、昨年12月に行われた2歳牝馬のGⅠレース、阪神ジュベナイルフィリーズは出走馬18頭の種牡馬がすべて違っていたことが話題になった。 枠順通りに出走馬と種牡馬を並べてみよう。①ロカ(ハービンジャー(GB))②エフェクト(スクワートルスクワート(USA))③アルマオンディーナ(キンシャサノキセキ(AUS))④ココロノアイ(ステイゴールド)⑤スマートプラネット(ファルブラヴ(IRE))⑥トーセンラーク(アルデバランⅡ(USA)...

  • 第46回 「父超え」 2015.01.06

     11月23日に京都競馬場で行われたマイルチャンピオンシップは、岩田康誠騎手騎乗のダノンシャークが福永祐一騎手のフィエロとの競り合いを制し、GⅠレース初勝利を挙げた。2頭の着差は約5センチという大接戦だった。 このレースには6頭のディープインパクト産駒が出走していた。結果はダノンシャークが優勝、フィエロが2着、トーセンラーが4着、エキストラエンドが5着と4頭が掲示板(5着以内)を確保した。そしてワールドエースが8着。も...

  • 第45回 「細い糸」 2014.12.12

     11月12日に東京・大井競馬場で行われた第47回ハイセイコー記念で、優勝馬ストゥディウムの豪快なレースぶりに驚かされた。 14頭立ての13番枠から出たストゥディウムはスタートでつまずくようなかっこうになり、行き脚がつかず、1コーナーを最後方で回った。2コーナー、3コーナーでも位置取りは変わらず、4コーナーでもまだ11番手。最後の直線、石崎駿騎手はストゥディウムを馬群に潜り込ませ、猛スパートをかけた。1完歩ごとに前との差を詰...

  • 第44回 「ケ・ム・ユ・ヨ」 2014.11.11

     10月19日に京都競馬場で行われた秋華賞はディープインパクトの娘ショウナンパンドラが優勝した。母キューティゴールド(2004年生まれ、父フレンチデピュティ(USA)、母ゴールデンサッシュ)は、ステイゴールドの10歳年下の半妹という血統。スノードラゴンがスプリンターズSを制するなど、この牝系は現在活気にあふれている。 それにしても惜しかったのはクビ差の2着だったヌーヴォレコルトだ。ファビラスラフイン(FR)が1996年の第1回でマー...

  • 第43回 共通点を探す 2014.10.16

     同じようなことが別々の場所で同時に起きることがある。 9月7日、JRA小倉競馬場では第34回小倉2歳Sが行われた。逃げたリッパーザウィンが粘ろうとするところ、ゴール前で後続が一気に殺到。15番人気の伏兵オーミアリスが1番人気のレオパルディナをハナ差捕らえて優勝。レオパルディナから4分の3馬身遅れた3着にはスノーエンジェルが突っ込んだ。この上位3頭に共通するのは、いずれも「牝馬」であること。17頭立てで行われた今年の小...

  • 第42回 時計は語る 2014.09.18

     8月9日、小倉競馬場で行われた「3歳以上500万下」のレースで中央競馬の新記録が塗り替えられた。1枠1番から飛び出したルベーゼドランジェ(牝4歳、父ゴールドアリュール、母シンコウエンジェル(USA)、母の父オジジアン(USA))はライバル9頭を引き連れて逃げ切り勝ち。ダート1000㍍[重馬場]でJRA新記録となる56秒9のタイムをマークした。 従来のJRAレコードはやはり小倉競馬場で2006年7月15日にマークされたデンコウグラス(...

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