JBIS-サーチ

国内最大級の競馬情報データベース

プロフィール
有吉正徳競馬ライター

1957年福岡県生まれ。
82年から東京中日スポーツで競馬担当。
92年に朝日新聞社入社。
現在、毎週金曜日の夕刊スポーツ面に「競馬ウイークリー」を連載。
競馬予想の基本は「人気薄からワイド狙い」。
アルコールは飲めないが、競馬が話題ならば何時間でも話すことができる。

最新記事一覧

  • 第145回 「叫び」 2023.04.11

     2023年2月26日、中山競馬第2レースの3歳未勝利戦(ダート1800㍍)で、横山武史騎手が騎乗した1番人気のフェザーモチーフ(牡、美浦・武井亮厩舎)が優勝した。 フェザーモチーフの父ハーツクライにとって、これがJRA通算1,436個目の白星となった。2月12日の京都記念で産駒のドウデュースが優勝した時点でサクラバクシンオーと並んでいた種牡馬別勝利数で一歩抜け出し、単独8位になった瞬間だった。ハーツクライ産駒はこの日好調で、合計...

  • 第144回 「連敗」 2023.03.10

     2月19日に東京競馬場で行われた第40回フェブラリーSは坂井瑠星騎手が騎乗した牡5歳のレモンポップ(USA)が優勝した。美浦・田中博康調教師は開業6年目で初のGⅠ制覇。2023年最初のJRA GⅠは1番人気の快勝で始まった。 今年のフェブラリーSにはカナダからシャールズスパイトShirl's Speight (USA)、地方・浦和からスピーディキック(牝4歳、浦和・藤原智行厩舎)が出走した。注目を集めたものの、シャールズスパイトは9着、スピーディキッ...

  • 第143回 「代表」 2023.02.14

     日本中央競馬会(JRA)は2023年1月10日、2022年度のJRA賞受賞馬選考委員会を開き、競走馬10部門の受賞馬を決定した。年度代表馬と最優秀3歳牡馬には、天皇賞・秋と有馬記念を制したイクイノックス(美浦・木村哲也厩舎)が選ばれた。 イクイノックスは2022年、4戦2勝の成績を残した。 3歳初戦は4月17日の皐月賞だった。2歳の8月に新潟競馬場でデビュー勝ちを収めたイクイノックスは、2戦目となった11月の東京スポーツ杯2歳Sで重賞初制...

  • 第142回 「銀馬」 2023.01.11

     2022年12月3日に中山競馬場で行われた第56回ステイヤーズSは、3番人気のシルヴァーソニック(牡6歳、栗東・池江泰寿厩舎)が優勝し、デビュー20戦目で待望の重賞初制覇となった。前年は3着に終わっていたレースで見事に雪辱を果たした。 シルヴァーソニックは5月1日の天皇賞・春でスタート直後につまずいて落馬。ステイヤーズSは、それ以来となる7カ月ぶりの実戦だった。「使われている時と同じ状態だった。仕上げてくれた牧場の方に感謝...

  • 第141回 「菊花」 2022.12.12

     10月23日に阪神競馬場で行われた第83回菊花賞は2番人気のアスクビクターモア(牡3歳、美浦・田村康仁厩舎)が優勝した。勝ちタイムの3分2秒4(芝3000メートル)はナリタトップロードが2001年の阪神大賞典でマークした3分2秒5を21年ぶりに更新するコース新記録だった。 手綱を取った田辺裕信騎手(38)は2016年の安田記念(ロゴタイプ)以来6年ぶりのGⅠ3勝目で、クラシックは初制覇となった。 レースはセイウンハーデスが先手を取り、...

  • 第140回 「母子」 2022.11.11

     2022年10月2日に中山競馬場で行われた第56回スプリンターズSは荻野極騎手が手綱を取った8番人気の米国産馬ジャンダルム(USA)(牡7歳、栗東・池江泰寿厩舎)が優勝し、デビュー29戦目で初めてのGⅠ勝利を飾った。7年目の荻野騎手にとっても初のGⅠ制覇となった。 7歳馬の平地GⅠ優勝は2016年のストレイトガール(牝、ヴィクトリアマイル)以来6年ぶり。7歳以上の高齢馬のGⅠ勝ちとなると2018年のグレイスフルリープ(牡8歳、JBCスプリント=...

  • 第139回 「女王」 2022.10.12

     2022年9月8日、英国のエリザベス女王が亡くなった。96歳だった。競馬を愛した女王の崩御は競馬界の大きな損失だ。 一度だけ女王をこの目で見たことがある。それは2003年3月、英国チェルトナム競馬場でのことだった。その日、チェルトナム競馬場では、クイーンマザーの銅像が完成し、除幕式が行われた。クイーンマザーはエリザベス女王の母。僕が見たのは除幕式に出席したエリザベス女王だった。馬主であり、生産者でもあるエリザベス女王が平...

  • 第138回 「聖奈」 2022.09.09

    中央競馬の新人騎手・今村聖奈(18)の快進撃が続いている。 8月14日現在、282戦26勝(新潟12勝、小倉6勝、阪神5勝、中京3勝)、2着18回、3着19回、4着29回、5着22回、着外168回。勝率は9.2%、連対率は15.6%を記録している。このほかに地方競馬でも13戦4勝(園田、名古屋、盛岡、浦和各1勝)、2着3回、3着1回、着外5回の成績を挙げ、こちらは勝率36.4%というハイアベレージだ。中央・地方両方の勝ち星を合計すると30勝に達する。...

  • 第137回 「50年」 2022.08.10

     6月26日に阪神競馬場で行われた第63回宝塚記念はファン投票1位で単勝2番人気のタイトルホルダー(牡4歳、美浦・栗田徹厩舎)が優勝した。 横山和生騎手に導かれたタイトルホルダーは芝2200メートルを2分9秒7で駆け抜けた。そのタイムは2011年にアーネストリーが同じく宝塚記念でマークした2分10秒1を11年ぶりに更新するコース新記録であり、レース新記録ともなった。 タイトルホルダーの父ドゥラメンテは6年前、2016年の宝塚記念で2...

  • 第136回 「更新」 2022.07.08

     5月29日にあった第89回東京優駿(日本ダービー)は武豊騎手騎乗のドウデュース(牡3歳、栗東・友道康夫厩舎)が優勝した。武豊騎手は歴代最多の6度目のダービー制覇。友道康夫調教師は現役最多となる3度目の優勝だった。ダービーを知り尽くすジョッキーとトレーナーが初めてダービーでコンビを組んで栄冠を手にした。 ドウデュースの勝ち時計2分21秒9(東京競馬場 芝2400メートル)は、前年にシャフリヤールがマークした2分22秒5を0秒6...

トップへ